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2025年3月23日日曜日

火星(3月21日)

 久々に火星です。去る1月12日に9608万キロまで接近した火星の視直径は約15秒でしたがこの頃(3月下旬)は10秒を切るまでに遠ざかり観測意欲も薄れつつあるところです。しかしシーイングさえよければまだまだ模様がみえます。この3月21~23日は南高北低の気圧配置による南風が好シーイングをもたらしてくれました。撮影条件:Sky-Watcher DOB16(D40cm f180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀/バローレンズ5倍拡大、RGB画像:ZWO ASI290MCカメラ, ゲイン 357, シャッター 5.0ms (3000フレーム)、2025年3月21日20時19分から30秒間の動画をステライメージ9(st9)で50%スタッキング。L画像ZWO ASI290MMカメラ, ゲイン 85,  シャッター 31ms (1000フレーム)、2025年3月21日20時13分から43秒間の動画をst9で50%良像スタッキング、LとRGBを画像合成しました。

2025年2月14日金曜日

M33(2014年11月21日)

 
   赤い散光星雲ばかり続いたので、昨年秋の撮影ですが系外星雲の未公開画像を紹介します。見かけの大きさがM31についで2番目に大きいM33星雲です。太い腕と内部の赤い散光星雲が見ものです。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D40 cm, F 180 cm)/ EOS6D/QBPフィルター  ISO 6400, 露出30秒, 20枚をDSS (deep sky stack) スタッキング. 2024年11月21日21時29-42分、自宅にて。

2025年2月12日水曜日

オリオン座小三ツ星(1月25日)

 オリオン大星雲(M42, M43)の上と下には青白く光る星がありこれらを小三ツ星と呼んでいます。赤っぽい大星雲とは対象的に青いガスをまとっているので美しいコントラストを成しています。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D40cm, F 180cm)/ EOS6D/ QBPフィルター  ISO 12800, 露出30秒, 10枚をDSS (deep sky stack) スタッキング. 2025年1月25日21時43-47分、自宅にて。



モンキーフェース星雲(NGC2174))(1月25日)

モンキーフェイス星雲はふたご座のイメージが強いですが実はオリオン座の北の縁にあります。名前の由来はご覧のようにサルの顔に似ています。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D400 mm, F 1800 mm)/ EOS6D/ QBPフィルター  ISO 12800, 露出30秒, 10枚をDSS (deep sky stack) スタッキング. 2025年1月25日22時59-23時04分、自宅にて。

バラ星雲((NGC2237-9, NGC2246) (1月25日)

 前作(2024年11月9日撮影)よりも高解像な一枚撮り(10枚スタック)です。丸い海で泳ぐイルカたちがイメージされる中心部、ひび割れのような暗黒星雲の広がりなど、さらにアップするとよく見える題材があり今後も楽しみです。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D400 mm, F 1800 mm)/ EOS6D/QBPフィルター  ISO12800, 露出30秒, 10枚をDSS (deep sky stack) スタッキング. 2025年1月25日22時45-52分、自宅にて。


 

2025年2月11日火曜日

クリスマスツリー星団(NGC2264)2264)(1月25日)

    2016年10月12日にも同じクリスマスツリー星団を掲載しています。9年以上前なので機材も十分でなく解像度も低いものです。散開星団の中に星雲が広がっていて星雲ではなく星団と呼ばれます。左端のひよこのくちばしのような構造がコーン星雲、その右側がクリスマスツリー想定部分です。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D40cm, F 180cm)/ EOS6Dカメラ/QBPフィルター  ISO12800, 露出20秒, DSS (deepskystack)スタッキング. 2025年1月25日23時18-24分。自宅にて。

トールの兜星雲 (NGC2359)(1月25日)

おおいぬ座の"トールのかぶと星雲" (NGC 2359)です。地球から約15000光年の距離にあり、直径30光年超の兜(かぶと)に似た形は、ガスとちりの雲に包まれた中心の恒星から強風によってふくらんだ泡です。カシオペア座の泡(バブル、シャボン玉)星雲(NGC7635)とよく似ていますね。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D40cm, F 180cm)/ EOS6Dカメラ/QBPフィルター  ISO12800, 露出20秒, DSS (deepskystack)スタッキング. 2025年1月25日23時42-49分。自宅にて。

2025年2月10日月曜日

すばる星団中心部の星々(1月25日)

3月5日にすばる星団の星々が上弦前の月に隠されます。月との明るさの差が大きいので撮影条件の事前テストが必要かもしれません。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D400mm, FL1800mm)/EOS6D/QBPフィルター ISO12800, 露出30秒, 10枚をDSS スタック(deep sky stack) . 2025年1月25日21時48-59分, 自宅にて。

2025年2月5日水曜日

カニ星雲(M1)(2024年11月9日)

これまで”カニ星雲”を何回もブログで紹介してきましたが今日初めて名前の由来に気づきました。四角い形やカニの足を彷彿とさせる骨組など正にカニが横歩きしている姿です。平安時代の歌人藤原定家が明月記に「明るい星が現れた」と記述していてその残骸がこの星雲であることも大変興味深いところです。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D400 mm, F 1800 mm)/ EOS6D/QBPフィルター  ISO12800, 露出20秒, DSS (deep sky stack)スタッキング. 2024年11月9日22時54-58分。
                     



 

火星(1月25日)

中央南半球には一連のエリトリア海、オーロラ湾、真珠の海が、北半球にはアキダリアの海、アキダリア平原がみえています。南極冠(上側)は茶色の帯状に染まっていて、砂煙でも被ったのでしょうか?北極付近では白い氷の帯が南側にはねたようなかたちになっています。撮影条件:Sky-Watcher DOB16(D40cm f180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ5倍拡大、ZWO ASI 290MC CMOSカメラ ゲイン 139, 37 ms、964フレーム、 2025年1月24日20時55分から1分45秒間の動画撮影。ステライメージ9で50%の画像をスタッキング、RegiStax6でウエブレット処理。

 

2025年2月2日日曜日

バラ星雲(NGC2237-9, NGC2246) (2024年11月9日)

こちらも冬の定番、バラ星雲です。40㎝鏡筒は焦点距離が180cmもあり全体が1視野に入らないので2枚に分けて撮影しモザイク合成しました。大型の星雲は分割撮影してモザイク化するのが解像度の点でも有効と言えます。
撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D400 mm, F 1800 mm)/ EOS6D/QBPフィルター  ISO12800, 露出20秒, DSS (deep sky stack)スタッキング. 2024年11月9日23時37-48分、自宅にて。
 

2025年1月31日金曜日

オリオン大星雲(M42, M43)(2024年11月9日)

 
 冬のシンボル、オリオン大星雲(M42+M43)です。中心部の白飛びを防ぐため露出時間に幅を持たせて撮影しスタックしました。中心部のトラペジウムが判別できます。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D400 mm, F 1800 mm)/ EOS6D/QBPフィルター  ISO6400, 露出1, 3, 6, 20秒, 各時10枚をDSS (deep sky stack). 2024年11月9日21時52-22時30分、自宅にて。

2025年1月30日木曜日

赤い星雲と青い星のコントラスト(2024年11月9日)

 しばらく惑星の投稿が続きました。そこで、昨年秋の撮影ですが、秋らしい星野の1枚です。カリフォルニア星雲(NGC1499)を撮影するといつも傍らに輝く青い星が写っていることに気づきます。星雲の赤と星の青の美しいコントラストがとても印象的なのですが主役は星雲であり、構図から削除されることも多いようです。この青い星は、46ξ (グザイ) (Per)/ペルセウス座のメンキブという名の4等星です。今回は主役として登場です。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D400mm, FL1800mm)/EOS6D/QBPフィルター ISO12800, 露出20秒, 10枚をDSS (deep sky stack). 2024年11月9日21時52-57分、自宅にて。

2025年1月25日土曜日

同一夜の3惑星(金星、木星、火星)(1月18日)

 18日の3惑星のまとめです。我が家は南西-西に30度角の山がありますがなんとか金星を含めることができました。すでに掲載した火星、木星に金星を加えて、相対的な大きさを反映しています。撮影条件:木星:1月22日公開済、火星:1月21日公開済、金星Sky-Watcher DOB16(D40cm f180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ で5倍拡大、ZWO ASI290MC CMOSカメラ。2025年1月18日18時12分30秒から15秒間の動画撮影、36ms、300フレーム


2025年1月22日水曜日

木星(1月18日)

 18日は火星だけでなく木星も見ごたえがありました。大赤斑を中央に精細な縞模様が見て取れます。撮影条件:Sky-Watcher DOB16(D40cm f180cm, F4.5)、 同EQ8R-Pro赤道儀 、バローレンズ 5x、ZWO ASI 290MC CMOSカメラ、 ゲイン 226,、26ms、2000フレーム、2025年1月18日21時30分31秒から2分27秒間の動画、ゲイン189、48 ms、2000フレーム、 2025年1月18日21時49分から98秒間の動画撮影 自宅にて。

2025年1月21日火曜日

火星(1月18日)

今シーズン最も解像度の高い火星です。この日はシーイングがまずまずで、木星もそれなりの良好な画像が得られています(後日掲載)。撮影条件は、前項の火星(1月15日)撮影条件と同じ。撮影時刻:2045年1月18日20時07分、25ms gain160 2000 frames/98sec.






 

2025年1月18日土曜日

火星(1月15日)

白い北極冠が目立っていますが、淡い南極冠、緑の模様の移ろいがわかります。撮影条件:Sky-Watcher DOB16(D40cm f180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ5倍拡大、ZWO ASI 290MC CMOSカメラ ゲイン 195, 15ms、2000フレーム、 2025年1月15日22時28分から1分42秒間の動画を撮影。

2025年1月16日木曜日

コペルニクス(2024年11月13日)

 
 昨年11月3日はシーイングが良好だったので今でも画像処理することがあります。この画像も再処理ですがこれまでよりクレーター底の微細構造がよく表現されています。撮影条件:スカイウオッチャ(SW))DOB16 ニュートン式反射 (D400mm f1800mm)/バーダーIRパスフィルター695nm/SW EQ8R赤道儀/ZWO ASI178MM CMOSカメラ, シャッター速度17ms、ゲイン190. 200フレーム、2024年22時20分。自宅にて


2025年1月15日水曜日

火星・木星(1月13日)

 
最接近翌日の火星です。火星は24時間37分で自転しているので同じ時刻に見ると前日とほぼ同じ模様が見えますが徐々に変化していきます。したがって前回投稿した11月11日の火星とほぼ同じ模様が見えています。木星は大赤斑が中央に差し掛かって幸運でした。撮影条件:Sky-Watcher DOB16(D40cm f180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ で5倍拡大、火星:ZWO ASI 290MC CMOSカメラ ゲイン 189, 48ms、3000フレーム、 2025年1月13日21時30分31秒から2分27秒間の動画、木星:同上カメラ  ゲイン189、48 ms、2000フレーム、 2025年1月13日20時27分40秒から1分33秒間の動画撮影 自宅にて。

2025年1月12日日曜日

火星 ー最接近前日ー(1月11日)

最接近前日の火星です。白い北極冠とその周辺の青い縁取り、南部の大きな青色はキムメリア人の海やシレーンの海のようです。最接近時でも火星の直径は14.6秒しかないので表面の大きな模様しか捉えられないようです。気流が良ければもう少し解像度が上がるんですが。撮影条件:Sky-Watcher DOB16(D40cm f180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ で5倍拡大、ZWO ASI 290MC CMOSカメラ ゲイン365、3.4 ms、3000フレーム、 2025年1月11日21時58分から1分30秒間の動画 自宅にて。

2025年1月7日火曜日

初観測(1月5日)

   2025年初観測・撮影です。当日(1月5日)は冬型の気圧配置でシーイングはいま一つの上に火星は高度が低かったので像は最悪でした。それでも火星の最接近1週間前の記念撮影です。同一光学系で撮影しており火星のみかけの大きさは木星の4分の1くらいでしょうか。昨年9月9日に木星、火星のペア画像を投稿してますので当時の大きさを比べてみてください。撮影条件:木星Sky-Watcher DOB16(D40cm f180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ で5倍拡大、ZWO ASI290MC ゲイン300、22 ms、3000フレーム。2025年1月5日20時39分から3分5秒間。火星:使用機材同上  ゲイン300、38 ms、1000フレーム、1月5日21時28分から1分6秒間、自宅にて



2024年12月20日金曜日

土星食の月に月面文字(12月8日)

 上弦少し前の月面の欠け際にいくつかのアルファベット文字が出現することはよく知られています。本ブログでもその典型的な例をupしています(2021年6月5日投稿)のでご覧ください。今回、ほぼ同じ月齢で土星食が起こり、欠け際にV, X, L3文字の月面文字が見えました。ベストから数時間遅れたタイミングなので文字がややくずれていますが土星食に花を添えてくれました。撮影条件スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm)/バーダーIRパスフィルター695nm/スカイウオッチャーEQ8R赤道儀/ZWO ASI 178MM CMOSカメラ. 土星食が始まる前に月全体を14フォーマットに分割撮影(100コマ/20秒/フォーマット)し、全体をモザイク合成した。自宅にて。


ペリカン星雲(IC5067, 5068, 5070)(11月24日)

 赤くて淡い星雲が複雑な構造をした暗黒星雲に光を遮られてこのような模様でみえているのだとか。複雑なガス雲の様子が窺がえます。撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D400mm, FL1800mm)/EOS6D/QBPフィルター/CCDT67 Reducer (0.67x Reducer for RC6). ISO6400, 露出16秒, 12枚をDSS (deep sky stack). 撮影:2024年11月24日21時46-51分. 自宅にて。
 

胎児星雲(IC1848)(11月24日)

 星雲全体の形から胎児星雲ともよばれる散光星雲の頭部の拡大です。
撮影条件SW DOB16反射望遠鏡 (D400mm, FL1800mm)/EOS6D/QBPフィルター/CCDT67 Reducer (0.67x Reducer for RC6). ISO12800, 露出16秒, 17枚をDSS (deep sky stack) スタック. 2024年11月24日23時02-23時11分, 自宅にて。

2024年12月18日水曜日

土星食の経過(12月8日)


 土星の潜入、出現を月全体スケールで表現してみました。撮影と画像処理土星:12月8日18時10分から19時頃まで掩蔽中を除き土星を動画撮影。潜入前、左から約1分30秒ごとに、18時 ①16分25-30秒、②17分55秒-18分00秒、③19分35-40秒-、④21分15-20秒、⑤22分55秒-24分30秒の約5秒間の画像を切り取ってスタック、ウエブレット処理し、その位置に土星を張り付け。出現後、同様に左から約1分30秒ごとに、18時 ①51分32-37秒、②53分02-07秒、③54分32-37秒-、④55分38-43秒、⑤57分51秒-58分56秒の約5秒間、画像を切り取ってスタック、ウエブレット処理した画像を張り付け。月面モザイク:土星食が始まる前に月全体を14枚に分割撮影しモザイク合成した。撮影機材、方法:前項の「土星食」に同じ。

2024年12月11日水曜日

土星食(12月8日)

  12月8日の夕刻月が土星を隠す掩蔽がありました。天気に恵まれ、この珍しい現象の開始から終了までを心ゆくまで楽しむことができました。画像で示すように欠け際の暗縁に潜入した土星は約23分後に北部の明縁から出現し掩蔽は終了しました。なお、出現の経過は整理つき次第掲載したいと思います。撮影条件:スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm)/バーダーIRパスフィルター695nm/スカイウオッチャーEQ8R赤道儀/ZWO ASI 178MM CMOSカメラによる動画撮影。 撮影日 2024年12月8日、撮影時刻は各画像の下部に記載。6分間連続で撮影し、20コマの画像(5秒間)ごとに区切ってスタック、ウエーブレット処理。

2024年12月6日金曜日

北アメリカ星雲(NGC7000)(11月24日)

 
 この星雲は撮るたびに違った印象になるふしぎな星雲です。また北寄りにあるため長い期間にわたり夜空に姿を見せてくれるうれしい存在です。撮影条件:SW DOB16反射望遠鏡 (D400mm, FL1800mm)/EOS6D/QBPフィルター/CCDT67 Reducer (0.67x Reducer for RC6). ISO12800, 露出16秒, 10枚をDSS (deep sky stack). 撮影:2024年11月24日21時59-22時15分.

アンドロメダ銀河(M31)(11月24日)

 
最近は40㎝反射での撮像が多かったため画面からはみ出すM31星雲など大型の対象は避けていました。この日は reducer の使用で星雲の中心部をカバーできました。今後大型の天体は精細さを狙いたいと思っています。撮影条件:SW DOB16反射望遠鏡 (D400mm, FL1800mm)/EOS6D/QBPフィルター/CCDT67 Reducer (0.67x Reducer for RC6). ISO12800, 露出16秒, 10枚をDSS (deep sky stack). 撮影:2024年11月24日22時17-37分.

2024年12月1日日曜日

網状星雲東(NGC6992)(11月24日)

 自宅での40cm反射赤道儀(SW DOB16/EQ8-R)による星雲、星団撮影を継続して行くにあたりいくつか固めておきたい点があります。まず第1にオートガイドの方法です。天体の導入、撮影はステラショット3で行っておりその点は申し分ないのですが、なぜかどうしてもステラショットのオートガイドがうまくいきません。諦めて他の方法を試したところM-genが良好でした。1分以上の露出には必須となりました。30秒程度の露出でも星の形がよいようです。第2はフラットフレームです。色々可能な方法を試してみましたが、スカイフラット、特に撮影前または直後、鏡筒の前に光拡散板を置いて同じか倍の露出時間で撮影したフラットフレームが最もフラット効果があるようです。掲載したのはこの2つの条件を満たして撮影した画像です。撮影条件:SW DOB16反射望遠鏡  (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6Dカメラ/QBPフィルター/CCDT67 Reducer (0.67x Reducer for RC6) ISO3200, 露出30秒で撮影した20コマをDSSスタック。撮影時刻 2024年11月24日 21時11分~18分




 

2024年11月11日月曜日

にぎやかな宵の西空(紫金山ーアトラス彗星と夏の星雲)(11月8日)

                          (左)紫金山ーアトラス彗星(C/2023 A3)は夕暮れ時かなり高い位置にあり長時間観察が容易になってきました。明るい都会の空でも望遠鏡を使えば依然として尾をはっきりと捉えることができます。まだしばらくは楽しめそうです。撮影条件:スカイウオッチャー40cm反射/キャノンEOS6Dカメラ、ISO3200、露出10秒、2024年11月8日18時6-9分. 11枚をDSSスタック。自宅にて。

はくちょう座デネブ近くの北アメリカ星雲(上左)とペンギン星雲(上右)の部分的拡大です。有名な星雲なので全体像はよく知られていますが、大きな星雲なので部分的に拡大されるとわかりにくいものです。左は北アメリカのメキシコ湾、右はペンギンの顔とくちばしの拡大です。青く光る星はペンギンの ”眼”ではありません。撮影条件:スカイウオッチャー40cm反射/キャノンEOS6Dカメラ、ISO12800、露出10秒、2024年11月8日18時6-9分. 130枚(左)、50枚(右)をDSSスタック。自宅にて。









2024年11月5日火曜日

Seestarで撮った紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3))(10月30日)

 Zwo Seestar S50で撮影した紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3 )です。10秒ごとに撮像して6分間スタックした画像でとくに加工処理は加えていません。通常撮影よりスタック数が多いためか画像はしっかりしていてまだまだ余裕がありそうです。Seestarは彗星の観察撮影に適性が高いですね。撮影開始時刻2024年10月30日18時31分。うすずみ温泉にて。
 

2024年11月4日月曜日

遠ざかる紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3))(10月30日)

 
紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3))は散開星団 IC4665(画像内右側)の西側を通過中で地球から遠ざかりつつあります。21日に比べると明るさは4.4等くらいから5.6等くらいに、尾の長さは半分以下になっているようです。観測条件は良好なのでこれからはもう少し大きな望遠鏡による追跡にバトンタッチです。撮影条件:サムヤン80mmレンズ(F1.4, 今回はF2.8で使用)/キャノンEOS60Dカメラ、ISO   1000、露出30秒、2024年10月30日18時36-43分. 11枚をDSSスタック。本巣市根尾門脇 うすずみ温泉にて

2024年10月28日月曜日

沈みゆく紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3))(10月21日)

 
沈みゆく紫金山-アトラス彗星です。撮影当日は空の透明度が高く、彗星核ばかりでなく淡いテイルまでもが地平付近の低空で見えていました。このような機会は少ないのではないかと思い経時的変化を記録しアップしました。雲が邪魔をしていますがテイルとは区別できます。撮影条件サムヤン80 mm レンズ(F1.4, 今回はF2.8で使用)/キャノンEOS60Dカメラ、ISO800、露出10秒、2024年10月21日 1)19時50分  2)20時02分 3)20時06分 4) 20時09分. すべて一枚撮り。本巣市根尾門脇  うすずみ温泉にて。

2024年10月24日木曜日

Seestar S50で撮った紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3 )(10月21日)

紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3 )を前項と同じ根尾のうすずみ温泉でZwo製のSeestar S50で撮影した画像です。10秒ごとに撮像して11分間スタックした画像で加工処理は加えていません。 撮影開始時刻2024年10月21日19時38分。岐阜県本巣市根尾うすずみ温泉にて

2024年10月23日水曜日

根尾うすずみ温泉郷で見た 紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS)(10月21日)

  昨日初めて紫金山-アトラス彗星を撮影できたことが励みとなり、長い尾をできるだけ暗い空で撮影しようと本巣市根尾にでかけました。しかし期待に反し、日没後の西空にはたくさんの雲がわき始め、とても観測は不可能かと思われた19時近くになって急速に雲がなくなって西空が晴れ上がりました。それから彗星が沈むまで機材をフル回転。忙しさと幸せが一杯の30分間でした。以下にその成果を披露します。

 二つの光学系で撮影した紫金山-アトラス彗星です。市中の明るい空では尾は短くしか映りませんでしたが、根尾の暗い空のもとではダストテイルが長く伸びています。濃いダストテイルと、それとは反対方向に伸びる淡いアンチテイルが印象的です。

近くに二つの球状星団、M10とM12があり、80㎜画像に写り込んでいました(下図)。

  タカハシ60mm屈折望遠鏡(f250mm,  F4.1) /キャノンEOS6Dカメラ、ISO800、露出10秒、2024年10月21日19時02-5分. 10枚をDSSスタック。本巣市根尾門脇 うすずみ温泉にて


サムヤン80mmレンズ(F1.4, 今回はF2.8で使用)/キャノンEOS60DカメラISO800、露出10秒、2024年10月21日19時04-09分. 10枚をDSSスタック。本巣市根尾門脇 うすずみ温泉にて

Seestar S50で撮った紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3 )(10月20日)


前項で紹介した紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3 )を同一日にZwo製のSeestar S50で撮影した画像です。10秒ごとに撮像して3分間スタックした画像で特に加工処理は加えていません。 撮影開始時刻2024年10月20日18時53分。近所の川土手にて。

2024年10月22日火曜日

紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS)(10月20日)

 紫金山-アトラス彗星は10月から夕方の空に見え始めましたが、当地では悪天が続き10月20日になってようやく近くの川の土手から雲間に彗星を捉えることができました。肉眼でかろうじてその存在を認められる程度の明るさでしたが、長いダストテイルを引くその姿はかつての大彗星、池谷・関彗星(C/1965 S1)を彷彿とさせました。撮影条件:タカハシ60mm屈折望遠鏡(f250mm,  F4.1) /EOS6Dカメラ、ISO 800、露出10秒、撮影時刻:2024年10月20日18時6-7分. 自宅近くの川土手。

2024年10月6日日曜日

直線の壁(7月27日)(星ナビ11月号に入選)

【作者のコメント】直線の壁を中心に強拡大して見ました。壁内部にも小さなクレーターが見えています。
【星ナビのコメント】直線の壁の段差に西から日が当たっていて白く輝いています。東から日が当たると影ができるので黒い直線になります。直線の壁の上にもいくつかのクレーターができているのがわかります。画面左側のバートクレーターの西隣にはバート谷がありますが、その谷と直線壁の段差とでは、影のつき方の違いがわかります。バート谷は溶岩チューブの陥没の連続までわかります。画面右側の三重構造を作るテビットクレーターも入れて興味深い構図に切り取りました。
【撮影機材、撮影法】スカイウオッチャーDOB16 (D400mm FL1800mm F4.5) + コマコレクター+パワーメイト 5x (合成9000mm F22.5) ZWO ASI178MM Baader IRパスフィルター スカイウオッチャーEQ8-R Pro  2024年7月27日02時26分 10秒間 (200コマ) Autostakkert!3/RegiStax6/ステライメージ9/Photoshop CC  キャノンPIXUS Pro-10S 自宅

 

2024年9月25日水曜日

今朝の木星(9月25日)

 今朝の木星です。ほぼ天頂近くにいてシーイングもまずまずです。これからは観察のチャンスもふえていくでしょう。撮影条件:Sky-Watcher DOB16(40cm f180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ5倍拡大、ZWO ASI290MCカメラ ゲイン 365、シャッター 41 ms、2000コマ/39sec。2024年9月25日5時13分。自宅観測所にて。

2024年9月22日日曜日

土星(9月20日)


一昨日の土星です。上が北になります。模様と重なってわかりにくいですが、輪の上側の弧が向こう側に下側の弧が手前にあって土星上に太い影を落としています。7月28日にアップした土星(たまたま右側の「注目の投稿」に掲載)と比較すると、北側がこちらに傾いて輪がやや太くみえます。土星に落ちる輪の影が弧を描いていることからもそのことがわかります。撮影条件:Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/2000コマ。2024年9月20日21時10分。自宅にて。

2024年9月17日火曜日

仲秋の名月(9月17日)

今夜は仲秋の名月です。ありがたいことに快晴となりました。山の端にかかるシーンを狙うつもりでしたが準備に時間がかかり昇り切った月となってしまいました。撮影データ:キャノン EOS kiss 5x(非換装)/Tamron 28-300mm zoomレンズ(300mmで撮影), ISO100, EXP 1/160sec, 2024年9月17日19時45分、自宅にて。

2024年9月9日月曜日

木星と火星(9月5日)


夜半頃、東から木星と火星が並んで昇ってきます。見かけの直径は木星が火星の6倍ほどあります。木星は観望の好機、火星は小さくて表面の模様はいま一つです。木星面の大赤斑の近くにイオの影が落ちています。
撮影条件:木星:CMI=119.3°、CMII=84.2°、CMIII=203.4° Sky-Watcher DOB16(D40cm f180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ で5倍拡大、ZWO ASI290MC ゲイン300、22 ms、3000フレーム。2024年9月5日4時15分。火星:使用機材同上  ゲイン351、38 ms、2000フレーム、9月5日4時39分、自宅にて。

2024年9月6日金曜日

ジャンセン、レイタ谷と南の海(2024年5月14日)(天文ガイド10月号 「読者の天体写真」に入選)

 
【天文ガイド寸評】古川さんの作品は、ジャンセン(画面中央に写っている、内側に複数のクレーターがある大きなクレーター)、レイタ谷(画面左の幅の広い谷)、南の海(月縁に見える海)を40cm鏡で撮影したものです。撮影日はこの方向の月縁が地球に向いて好機でした。【撮影機材、方法】2024年5月14日19時40分 スカイウオッチャーDOB16(D400mm f1800mm F4.5 ニュートン式反射)、バーダーIRパスフィルター、スカイウオッチャーEQ8R赤道儀、 ZWO ASI 178MM モノクロCMOSカメラ 10秒間に撮影した200フレーム、AutoStakkert!3ほかで画像処理、プリントサービス 撮影地岐阜県岐阜市

2024年9月1日日曜日

ある日の観測所風景(8月15日)

 
猛暑の続く日中に観測所のルーフを開けました。鏡筒は太陽に照らされみるみる熱くなります。接眼部にはASI183GTを取り付けたままですので早々にルーフを閉めなくてはなりません。この暑さでは調整作業も無理のようです。バランス調整のためのクランプが鏡筒の下端についています。部屋の奥には、流星撮影用のSkyMemo S、自作のバーチノフマスクが置いてあります。夏の1シーンでした。

アルフォンススとアルザッケル(7月27日)

迷走台風10号のおかげでここしばらくは夜空を見上げる機会が少なくなりました。最強勢力で上陸した台風もここに来てようやく熱帯性気圧となって終息に向かっています。7月末に撮影した月面画像のうち良像をみせてくれたアルフォンススとアルザッケルをモザイク1枚に組み合わせてみました。最近の作の中では良く撮れていると思います。撮影条件:スカイウオッチャーニュートン式反射 (D400mm、f1800mm)/バーダーIRパスフィルター695nm/スカイウオッチャーEQ8R赤道儀/ZWO ASI 178MM CMOSカメラ, 撮影時間10秒/200コマ Image Composite Editorで 2枚モザイク。撮影時刻:2024年7月27日2時24分及び46分、自宅にて