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2013年8月31日土曜日

クラビウスとティコの拡大像

  台風が温帯低気圧になって列島に居座り、この先1週間ほどは好天が望めないようです。この8月は猛暑が続きましたがすっきりと晴れた日が少なかったように思います。そんな中、8月28日と29日の未明はよく晴れて、下弦の月は見応えがありました。南部のクラビウスとティコの撮像を紹介します。他の撮像も以後、順に掲載したいと思います。

 
 
クラビウス
 
南部の大クレーターとして有名。このブログでも何回も紹介していますが、これまでにない微細な構造が見えています。
 
 
 
ティコ 
 
ティコは満月前後に強い輝線を発するクレーター。
 
2013年8月29日4時29分頃撮影。岐阜市内の自宅にて。ケンコーSEN250N25 cm, FL=120 cm)に5 x バーローレンズで拡大。DFK21AU618ASの動画(30秒)  をRegiStax 6で処理した。


2013年8月28日水曜日

木星の初観望


今シーズン初めて木星を観望しました。EQ6赤道儀/ケンコー25 cm反射望遠鏡で初めての木星観望です。シーイングは悪いながら、細部は比較的よく見えました。この二つの像は、数分違いの動画を少し画像処理を変えて作成したものです。処理によってかなり違っていることがわかります。画像処理はなかなか奥が深いようです。
撮影地:岐阜市内自宅、2013年8月28日4時30分頃、ケンコーNewスカイエクスプローラーSEN250N25 cm, FL=120 cm)/EQ6赤道儀にDFK21AU618ASカメラで動画撮影。2分間の像をRegistax6およびステライメージで処理。

2013年8月26日月曜日

美しいアレイ状星雲、M27

はじめてこぎつね座のアレイ状星雲M27を撮影しました。その美しさに驚きました。同じ惑星状星雲のこと座環状星雲、M57よりずっと大きい、美しいブルーの星雲です。星雲の背後にすけて星が見えています。


撮影地:岐阜市内自宅、2013年8月25日21時31分、ケンコーNewスカイエクスプローラーSEN250N25 cm, FL=120 cm)EQ6赤道儀にソニー一眼レフα55直接焦点。ISO1600, 露出25秒。

2013年8月21日水曜日

月面撮影

 追尾機能の高いEQ6PRO赤道儀で撮った30秒以上の長い動画をRegiStaxで処理できるようになりました。これまでのドブソニアンDOB16GOTOの追尾では10秒以内の短い画像しか使えなかったので、最終画像の質を改善できると期待し、試みてみました。多少の改善はあるようです。
 
 南部のクラビウス
 

アリスタルコス付近

湿りの海とガッサンディ
 
3枚とも、2013年8月18日21時29分頃撮影。岐阜市内の自宅にて撮像。
ケンコーNewスカイエクスプローラーSEN250N25 cm, FL=120 cm直接焦点(2 x バーローレンズで拡大)をDFK21AU618ASカメラで撮影した動画(30秒)  をRegiStax 6で処理。 その後フォトショップElements 11で画像処理。
 
 
 
 
 
 
 


2013年8月16日金曜日

長良川鵜飼見物

岐阜城のそびえる金華山に下弦の月がかかる頃、鵜飼い船に乗り込みます。午後7時45分頃から鵜飼が始まりました。
 
 金華山にかかる上弦の月。
 
1300年の伝統をもつ長良川鵜飼い。一艘ずつ下流に向かい、漁が始まりました。
 
 最後の「総がらみ」で、六艘の鵜飼い船が一斉に川を下ります。

2013年8月14日水曜日

乗鞍スカイライン

スカイライン終点付近

バス乗り場

 お花畑
 
お花畑とレストハウス

穂高岳ロープウエイ展望台

槍ヶ岳から西穂高岳に続く北アルプス連山
(ロープウエイゴンドラ中)

西穂高岳(展望台北側)
 

焼岳、乗鞍岳から白山を望む(南側)

 笠ケ岳を望む(西側)


 
 


2013年8月13日火曜日

奥飛騨の星空

 奥飛騨の穂高岳ロープウエイ、乗鞍岳スカイラインに行ってきました。もちろん登山ではなく観光旅行です。山岳風景も素晴らしかったですが、何よりも穂高岳ロープウエイの駐車場(標高1,170m)でながめた夜空は言葉には尽くせない程の素晴らしさでした。8月12日の夜は、月はなく、透明度は良好でペルセウス座流星群の極大と重なるという幸運でした。2時間ほどの間に20個ほどの流星が飛び出しました。流星を楽しみながら撮影した、いて座からカシオペア座に至る銀河と、ピンボケでおまけに「にじみフィルター」を付けたままで撮影してしまった失敗作のアンドロメダ星雲ですが、以下に掲載します。ISO6400で30秒露出しても背景の空は暗いままでした。残念ながら今回はDOB16を持参しなかったので、40センチドブソニアンによるディープスカイ観望は次回の楽しみとします。

いて座の銀河
撮影場所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉、2013年8月12日21時16分、ソニーα55、18 mm、f=3.5、ISO3200にて 露出25秒
 
 はくちょう座からカシオペア座の銀河
2013年8月12日21時57分、ソニーα55にて18 mm、f=3.5、ISO6400, 露出25秒
 

アンドロメダ星雲
2013年8月12日23時00分、ソニーα55にてISO3200
200 mm 望遠、f=5.6、露出25秒
 

2013年8月9日金曜日

カシオペア座の散開星団

北の空にカシオペア座のWが昇り始めると秋本番。
カシオペア座は銀河に埋もれており、散開星団や散光星雲がたくさんあります。その中でも目立つ
散開星団を二つ掲載します。一眼レフカメラの撮像をハイコントラストに修正しただけの画像です。
周囲の漆黒の空間が星団の美しさを引き立てていると思います。
 
 M52
 2013年7月30日23時55分
 
 M103
2013年7月30日23時58分

M103と流星
星団の真ん中を流星がよぎりました。
2013年7月30日23時59分

撮影地:岐阜市内自宅、ケンコーNewスカイエクスプローラーSEN250N25 cm, FL=120 cm)EQ6赤道儀にソニー一眼レフα55直接焦点。ISO1600, 露出15-25秒。
 


2013年8月5日月曜日

いて座の散光星雲

 肉眼では全く微星の見えない明るいいて座に一眼レフカメラで赤い散光星雲を狙ってみました。IR改造していない一眼レフの感度の悪さと、明るい空のせいで、ベテランの皆さんの撮像に見られる星雲の微細構造の一部しか写し取ることができませんでした。淡い部分が抜けている感じです。ステライメージ6の画像処理によってかろうじて星雲の雰囲気を醸し出しました。

 M8 干潟星雲 
20138月323時43
 

M17 オメガ星雲 
20138月323時49


M20 三裂星雲
20138月323時39
 
撮影地:岐阜市内自宅、ケンコーNewスカイエクスプローラーSEN250N25 cm, FL=120 cm)のEQ6赤道儀にソニー一眼レフα55による直接焦点。ISO1600, 露出15-25秒。ステライメージ6による画像処理。
 
 


2013年8月4日日曜日

岐阜市内でみた夏の大三角

昨夜もきれいな星空を見ることができました。そこで天頂付近の夏の大三角をカメラに収めました。上にはくちょう座のデネブ、右にこと座のベガ、下にわし座のアルタイルです。はくちょう座の背景にうっすらと天の川が見えており、ほどほどの暗い空が期待できる環境であることがわかります。自宅敷地で撮影中に、10メートル先の塀の向こうで、何やらイノシシらしい動物の気配。姿は見えないが鼻息が聞こえました。野生動物に身近な環境ですから天の川が見えても不思議ではないですね。
 

撮影条件:岐阜市内自宅、ソニーα55、18 mm F3.5, ISO 1600, 30秒露出。2013年8月3日22時58分、ケンコーPRO SOFTON Bフィルター(にじみフィルター)

2013年8月3日土曜日

8月2日の星雲・星団

 82日は久しぶりに澄んだ星空となりました。ここ岐阜市北部から見ると、南側は岐阜、名古屋市街方向で明るい空が広がっていますが、他の方角はそれほど光害はありません。昨夜は条件がよく、はくちょう座あたりに天の川が肉眼で確認できる程でした。方角によっては思っていたより暗い星が見えるようです。そこで昨夜は、EQ6赤道儀に載せたケンコーSEN250Nで星雲・星団観望をすることにし、撮像も試みました。
 この時期、夜空には多くの球状星団があります。眼視では明るさの点でSEN250はDOB16より見劣りしますが、一眼レフデジタルカメラでもよく写ります。同じ球状星団でも以下のように個性があります。M13は大きさ、明るさとも圧巻です。散開星団も球状星団同様よく写りますが、おおぐま座の系外星雲はなんとか形がわかる程度ですし、いて座の散光星雲は写りが悪く、その存在が分かる程度です。実際、雑誌などで見る冷却CCDカメラでの撮像とは比べ物になりません。ということで、まずはおおぐま座の系外星雲と各種球状星団をアップします。そのうちDOB16での撮像と比較してみようと思っています。
 
 
おおぐま座系外星雲M51, M82, M81
 
撮影地:岐阜市自宅、ケンコーNewスカイエクスプローラーSEN250N25 cm, FL=120 cm)にソニー一眼レフα55直接焦点。ISO1600, 露出15-25秒。M51:2013822125分、M82:2013822145分、M81:2013822137

 
 






 
球状星団 M3, M5, M10, M12, M13
 
撮影条件同じ。M3: 20138221時57分、M5:22時05分、M10:22時10分、M12: 22時17分、 M13:23時23分