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2013年9月30日月曜日

星降る桜の里 (淡墨桜の里)

 9月26日は月の出もなく、西高東低の冬型気圧配置となって、気流はよくないが透明度の高い空となりました。これはチャンスと淡墨桜の里に車で出かけました。19時30分ごろに到着。南天には明るいいて座の銀河、天頂には夏の大三角(ベガ、アルタイル、デネブ)、そして北天には淡い銀河に浸るカシオペア座とアンドロメダ大星雲と、思った以上の素晴らしい夜空が待っていました。この夏に穂高岳の麓でみたのと同レベルの星空を目の当たりにして、ナノ・トラッカーにのせた一眼レフカメラで撮りまくりました。気が付いたらすばる星団が顔出して、23時近くになっていました。
 以下に、1)南天、2)天頂、3)北天の順で、銀河周辺の写真をご覧にいれましょう。他に18mmや、200mmでの撮像があるので、2,3日中に追加します。

 いずれも極軸調整したナノ・トラッカーに、55 mm、F4.0 標準レンズ、ケンコー拡散フィルター、ソニーα55一眼レフ(IR交換なし)、ISO3200、露出30秒で撮影した3~5枚をコンポジット処理。さらにコントラスト強調する処理をしてあります。

1)天頂の銀河
 
こと座周辺。右の輝星はベガ。
 

 
白鳥座デネブ(右側やや下)周辺。
 
2)南天の銀河
 
わし座周辺。下の輝星はアルタイル。
 
 
 
たて座の明るい銀河。
 
 
 
いて座の銀河。多くの星雲・星団が見える。
 
南と南東の空だけ、光害の影響を受けているのがちょっと残念である。
 この方角には岐阜市街と名古屋がある。
 
3)北天の銀河
 

銀河に浸るカシオペア座と二重星団
 


 
アンドロメダ座と大星雲。銀河から少し離れている。
 
 


2013年9月23日月曜日

淡墨桜の里の星空

 以前の根尾村は今は岐阜県本巣市根尾です。樹齢1500年の淡墨桜(うすずみざくら)の里として有名であるほか、先ごろは東日本大震災でマグニチュード9.0という途方もない規模の地震が起きましたが、100年ほど前にここを震源として起こった根尾地震はマグニチュード8.0という大規模な地震でした。今でも大きな断層が地表に現れていて、それと知るとびっくりするくらいの段差です。その近くに根尾谷地震観測館という博物館があり、地下の断層を実際に見ることができます。
 根尾は名古屋や岐阜など光害のもとになる都市とは山で隔てられていることから、星空の美しさを大いに期待していたところです。そこで今日は星見に行ってきました。淡墨桜公園のような施設ができていて、ホテルや温泉のある観光地としての整備が進んでいるようですが、夜になると静寂が支配し、星空は期待通りでした。
 残念ながら雲が多く、十分に堪能することはできませんでしたが、1枚だけ、以下の白鳥座の写真を撮影できました。ISO6400で30秒露出しても背景は黒いままでした。家からは車で1時間くらいですので、アイソン彗星など見に出かけたいと思います。


 
  ソニーα55一眼レフ、55 mm F5.6、ISO6400、30秒露出、ナノトラッカーで追尾。にじみフィルター使用。4枚コンポジット以外、画像処理なし。中央の星が白鳥座のデネブ。
 


2013年9月22日日曜日

木星面にガニメデの影


  右側に見えているガニメデの影が木星面に落ちています。衝までまだかなり時間があるので太陽光は右側から当たっていてガニメデ本体と影はかなり離れて見えています。ガニメデは直径が5,262 km もあって4大衛星のなかで最も大きいので、影も大きくてくっきりとみえます。はるか昔の高校生の頃、自作した15センチ反射望遠鏡で初めて木星を見たときは、まさにこの光景でした。その後、星見に引き込まれるはめになった理由のひとつです。
 岐阜市内自宅、撮影開始時刻を撮像内に記載SEN250N (25 cm, FL=120 cm)/EQ6赤道儀に5xバーローレンズ拡大でDFK21AU618AS動画撮影。60秒間の像をRegistax6、ステライメージ6、フォトショップelements11で画像処理。

2013年9月21日土曜日

庭先で撮ったオリオン大星雲


  木星を見るために早起きしたらオリオン座が高く昇っていました。台風一過、非常に透明度が高いので、オリオン大星雲を普通のデジタル一眼レフで撮影してみました。数枚をコンポジット、画像処理することで少し淡い部分も表現できました。
撮影地:岐阜市内自宅、2013年9月18日04時08分、SEN250N25 cm, FL=120 cm)EQ6赤道儀にソニー一眼レフα55直接焦点。ISO800、露出30秒の像をステライメージ6で6枚コンポジット処理。

大赤斑の映える木星


  大赤斑がみえると木星面が華やかになります。今シーズンも大赤斑はあざやかな色彩で楽しませてくれそうです。ほかにも南北に太い縞模様があり典型的な木星のイメージとなっています。
撮影地:岐阜市内自宅、2013年9月18日5時28分頃、SEN250N25 cm, FL=120 cm)/EQ6赤道儀に 5Xバーローレンズ拡大でDFK21AU618AS動画撮影。60秒間の像をRegistax6、ステライメージ6、フォトショップelements11で画像処理。

2013年9月20日金曜日

仲秋の名月

9月19日は仲秋の名月だそうで、他に見るものもないので記念写真を撮りました。仲秋の名月が満月と重なることはあまりないとのこと。満月には別の美しさがありますね。3つの機材で撮り比べてみました。上から55mm、200mmレンズ、下は1200mm反射望遠鏡です。いずれも一眼レフカメラ。


 

       2013年9月19日20時16分頃、岐阜市内にて。ソニーα55一眼の直接焦点。ISO 100,
                   1/200~1/500秒。

2013年9月14日土曜日

木星のシーズン到来


 明け方には木星が高く昇るようになり、9月13日朝は今シーズンはじめて良いシーイングに巡り合いました。夜明け直前の薄明での撮像です。左端の衛星はエウロパ。
 
 
撮影地:岐阜市内自宅、2013年9月13日5時15分頃、ケンコーNewスカイエクスプローラーSEN250N25 cm, FL=120 cm)/EQ6赤道儀に 5Xバーローレンズ拡大でDFK21AU618AS動画撮影。90秒の像をRegistax6およびステライメージで画像復元処理。

 


2013年9月7日土曜日

自宅で撮ったアンドロメダ星雲

アイソン彗星に備えて、自宅の光害の影響下でどの程度写るのかアンドロメダ星雲を撮ってみました。いろいろ試みているところですが、とりあえず200mm望遠レンズの画像を示します。北東の空に昇りかけたところですので、これから秋が深まれば観測条件はもっとよくなります。

 
200 mm、F5.6の望遠レンズでは、ISO1600、30秒、ISO800で1分あたりの露出が限界のようです。これ以上の露出では背景が白くなり星雲が消えてしまいます。他の星雲同様、淡い部分を写し撮ることができません。光害フィルターを使用してみようかと思っています。
撮影地:岐阜市内自宅、2013年9月5日20時57分、ソニーα55にてISO1600、200 mm 望遠、F=5.6、露出30秒で撮ったものを4枚コンポジットし、トリミング、ステライメージで処理した。


 
同様に、Sky Watcher製13cm 短焦点反射(FL=65cm)の一眼レフ直接焦点像を
ISO1600で30秒、ISO800で1分間で撮像し、その8枚をコンポジット。ステライメージで画像処理。
撮影地:岐阜市内自宅、2013年8月27日22時00分
 

 

2013年9月6日金曜日

輝きを増す東天の木星

アイソン彗星のうわさもちらほら聞こえてきた明け方の空に木星の輝きが増してきました。
実は雲の間から運良く撮れた画像です。シーイングは今一つです。



撮影地:岐阜市内自宅、2013年9月6日4時15分頃、ケンコーNewスカイエクスプローラーSEN250N25 cm, FL=120 cm)/EQ6赤道儀にDFK21AU618ASカメラで動画撮影。90秒の像をRegistax6およびステライメージで画像復元処理その他。