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2015年5月28日木曜日

月の超拡大(5月27日)

上弦の月のかけ際は強拡大したい見どころがいっぱいです。しかし良い天気と良い気流に同時に巡り合うことはめったにありません(年に23回くらいか)。5月27日はそのお目当ての日ではなかったもののこのような画像が撮れました。クラビウスとアルプス谷は北と南の絶景です。VX12(30cm, F4)の直接焦点(低倍率)、5xバーロレンズで拡大(強拡大)。キャノンEOSkissx5で動画撮影。5秒間の撮像をRegistax 6とステライメージ6で画像処理。2015年5月27日22時10分頃。

土星(5月27日)

久しぶりの土星です。輪が大きく傾いているのがわかります。
5月23日に衝(太陽と180°の方向)となり、今が最も観測に適した時期です。しかしさそり座の頭のあたりのてんびん座にいて高度が低いので大気の影響を受けやすく精細な写真がとれません。昨日、今日とシーイングが悪くてこの写真が精いっぱいです。2015年5月27日23時27分頃。VX12に5x バーロレンズ、EOS kiss x 5 で動画撮影。90秒の画像をRegista x 6、ステライメージ6で処理。

2015年5月26日火曜日

春と夏の星雲・銀河のみかけの大きさ比較(5月19日、20日)

春と夏の星雲・星団が一度に観望できる時期となりました。そこで見かけの大きさ通りに編集してみました。難しいことではなくカメラに写った大きさ通りに並べただけです。M82やM101は大きな星雲で、月とほぼ同じ大きさに見えています。M13, 27, 57は銀河系内の星雲・星団ですが、M51, 81, 82, 101は銀河系外銀河であり、両者の地球からの距離と実際の大きさはけたはずれです。拡大して見せられることの多いM51やM57は実は小さくしか見えません。撮影条件;EQ3赤道義に積載したRC-6反射直接焦点(153mm, F9)。キャノンEOS kiss x 7i (SEO-SP)ISO6400、露出1分(M27, M57)、3分(M81, M82)5分(M13, M51, M101)。2015519日11時12分より20日01時29分にかけて撮影した各4枚(M27, 57は1枚のみ)をコンポジットし、ステライメージ6で画像処理。

2015年5月24日日曜日

桜の里の天の川 (5月20日)

いて座からカシオペア座の天の川
モザイク合成がうまくできず、3枚の写真を張り合わせただけになってしまいましたが、いて座からカシオペア座にかけての見事な銀河が中天に横たわりました。淡墨桜の里では透明度などの条件が整えばどこにも負けない素晴らしい星空が望めます。キャノンEOS kiss x7i (SEO-SP) にズームレンズ(24mm)で撮影。ISO3200、露出1分。撮影時刻左から、2015年5月14日3時7分、3時1分、2時54分。

いて座とさそり座
さそり座が西に傾き、迫力あるいて座の銀河が南中する頃、そろそろ早い薄明が始まります。今年はサソリの頭に土星も輝いています。撮影条件は上に同じ。5月20日2時45分。

2015年5月18日月曜日

わし星雲(M16)(5月14日)

 大きく広がった赤い星雲の中心部に暗黒帯がある。全体として「わし」がイメージされる。オメガ星雲(M17)のすぐ北(上)に位置する。
EQ3赤道義に積載したRC-6反射直接焦点。キャノンEOS kiss x7i (SEO-SP)ISO6400、露出1分。20155140257分より撮影した4枚をコンポジットし、ステライメージ6で画像処理。トリミングなし。
8 cm ED屈折直接焦点。キャノンEOS kiss x 5 (IR非換装)ISO3200、露出1分。撮影時刻は上に同じ。撮影像8枚をコンポジット。ステライメージ6で画像処理。トリミングなし。

オメガ星雲(M17)(5月14日)

 
ギリシャ文字のΩに形が似ていることからオメガ星雲と呼ばれるいて座の散光星雲M17。
EQ3赤道義に積載したRC-6反射直接焦点。キャノンEOS kiss x7i (SEO-SP)ISO6400、露出1分。20155140313分より撮影した4枚をコンポジットし、ステライメージ6で画像処理。トリミングなし。
8 cm ED屈折直接焦点。キャノンEOS kiss x 5 (IR非換装)ISO3200、露出1分。撮影時刻は上に同じ。撮影像8枚をコンポジット。ステライメージ6で画像処理。トリミングなし。

干潟星雲(M8)(5月14日)

 三裂星雲のすぐ南(下)にある大きな散光星雲である。帯状の暗黒星雲が中央部を南北に走り干潟のように見えるのでこの名がある。撮影機材は三裂星雲と同じ。
EQ3赤道義に積載したRC-6反射直接焦点。キャノンEOS kiss x7i (SEO-SP)ISO6400ISO6400、露出2分。20155140242分より撮影した4枚をコンポジットし、ステライメージ6で画像処理。トリミングなし。
8 cm ED屈折直接焦点。キャノンEOS kiss x 5 (IR非換装)ISO3200、露出2分。撮影時刻は上に同じ。撮影像8枚をコンポジット。ステライメージ6で画像処理。トリミングなし。

三裂星雲(M20)(5月14日)

 明るい散光星雲の前に暗黒星雲があって散光星雲が三つに裂けたように見えることからこの名がつけられた。銀河系内の星雲である。色彩コントラストの美しさ、みかけの大きさ、奇異な形などから、アンドロメダ銀河、オリオン大星雲、バラ星雲などとともに天文ファンが最も撮りたいと思う天体の一つである。
EQ3赤道義に積載したRC-6反射直接焦点。キャノンEOS kiss x7i (SEO-SP)ISO6400、露出1分。20155140220分より撮影した4枚をコンポジットし、ステライメージ6で画像処理。一部をトリミングした。
8 cm ED屈折直接焦点。キャノンEOS kiss x 5 (IR非換装)ISO3200、露出1分。撮影時刻は上に同じ。撮影像8枚をコンポジット。ステライメージ6で画像処理。色彩強調、一部トリミング。非換装でも画像処理である程度の色彩出る。

2015年5月17日日曜日

夏の天の川(5月14日)

 5月13日から14日にかけて一晩中晴天が続き、透明度も高かったため未明に南中した夏の天の川が非常にきれいに見えました。おりしも三日月が東の山の端から昇り空を明るくしつつあったのですが、いて座からわし座に至る天の川を捉えることができました。5月14日03時33分、桜の里にて。いて座には夏の天の川を彩る赤い星雲がちりばめられており、代表的な4つ(M8, M20, M16, M17)を撮影しました。以下に紹介します。

2015年5月16日土曜日

回転花火銀河M101(5月13日)

回転花火と言われる美しい渦巻きを持つM101は、撮り甲斐のある銀河である。
スカイウオッチャーEQ3赤道義にRC-6反射直接焦点。キャノンEOS kiss x7i (SEO-SP)、ISO6400、露出3分(ノータッチガイド)。2015年5月14日01時06分より撮影した8枚をコンポジット。トリミングし、ステライメージ6で画像処理。

 
スカイウオッチャーEQ3赤道義に8㎝ED屈折直接焦点。キャノンEOS kiss x 5 (IR非換装)、ISO3200、露出3分(ノータッチガイド)。2015年5月14日01時06分より撮影した8枚をコンポジット。ステライメージ6で画像処理。トリミングなしのフルサイズ。

2015年5月15日金曜日

しし座M96とその周辺 (5月13日)

 
しし座後方の系外銀河の集まるところ、中心を成すM96。
RC-6の直接焦点。2015年5月14日23時12分より撮影した4枚をコンポジット。軽くトリミングし、ステライメージ6で画像処理。

 M96と周辺の系外銀河。
8cmED屈折による直接焦点。5個の系外星雲が写っている。

おおぐま座のM81とM82 (5月13日)

またまたM81+82です。少しガイドが流れてしまいました。タイプの異なる二つの系外銀河の近接シーンはとても見ごたえがあります。スカイウオッチャーEQ3赤道義に載せたRC-6反射望遠鏡の直接焦点像。キャノンEOS kiss x7i (SEO-SP)、ISO6400、露出3分(ノータッチガイド)。2015年5月14日0時26分より(M81)、0時46分より(M82)、別々に撮影した各4枚をコンポジット。トリミングし、ステライメージ6で画像処理。

 
上と同じ視野、同じ時刻で8cmED屈折望遠鏡(8cm, F7)の直接焦点。EOS kiss x 5(非換装)、ISO3200、露出3分。4枚のコンポジット。中央部のトリミング。撮影時刻は0時26分から。

子持ち星雲 M51 (5月14日)

おおぐま座の通称子持ち星雲、M51
スカイウオッチャーEQ3赤道義に載せたRC-6反射望遠鏡の直接焦点像。キャノンEOS kiss x7i (SEO-SP)、ISO6400、露出3分(ノータッチガイド)。2015年5月14日0時07分より撮影した4枚をコンポジット。トリミング。ステライメージ6で画像処理。

同じ視野、同じ時刻で8cmED屈折望遠鏡(8cm, F7)の直接焦点の画像。EOS kiss x 5(非換装)、ISO3200、露出3分。4枚のコンポジット。部分的にトリミング。

2015年5月14日木曜日

しし座のトリオ銀河(5月13日)

3つの系外銀河M65、M66とNGC3628(左から反時計周り)をRC-6(15cm F9のリッチークレチアン)の直接焦点で撮影。トリミングなしのフルフレーム。周辺部収差は思ったより少ない。ブログ4月11日の13cm反射望遠鏡による画像より解像度は良好。スカイウオッチャーEQ3赤道義に載せたRC-6反射望遠鏡(15cm, F9)の直接焦点像。キャノンEOS kiss x7i (SEO-SP)、ISO6400、露出3分(ノータッチガイド)。2015年5月13日22時36分より撮影した4枚をコンポジット。ステライメージ6で画像処理。

同じ視野、同じ時刻に8cmED屈折望遠鏡(8cm, F7)の直接焦点で撮った画像。カメラはEOS kiss x 5(非換装)。トリミングなしのフルフレーム。周辺部のコマ収差は少ない。ややノイズが目立つ。


2015年5月12日火曜日

土星は東に木星は西に(5月9日)

木星が西に傾くころ、東に土星が昇ってきます。シーイングは今一つですが同じ夜の二大惑星の姿です。
 VX12反射赤道義、EOS kiss x 5、ISO800、露出1/30秒の1分間の撮像をregistax 6、ステライメージ6で処理。2015年5月9日21時47分。
望遠鏡、カメラは上に同じ。ISO3200、露出1/30秒の1分間の撮像をregistax6、ステライメージ6で処理。2015年5月9日23時21分。

春の夜のディープスカイ ‐その2‐  (5月10日)

 今回はリッチークレチアン型RC-6鏡筒(口径153mm、焦点距離1377mmF9)を用いた系外星雲の撮影テストが目的です。前回(421日)はキャノンEOS kiss x5ISO6400、露出3分でEQ3赤道義のよるノータッチガイドでしたが、結果はまずまずだったので今夜はその再現性を調べてみることにしました。
 結果は、1)RC-6は長焦点であり、ノータッチガイドでの2-3分露出では高率でガイドが流れること、2)Fが暗いのでISO6400を用いたが像の荒れが目立つことなどが問題でした。クリアするにはオートガイダーの使用が必要です。次回はそれを試みます。
 とりあえず510日に撮影した像を掲載します(各像の拡大率は任意)。ガイド失敗が多く1枚画像になってしまったもの(M27、M57)もあります。全体として作品の質は前回以下のようです。

2015年5月6日水曜日

今シーズン初めての土星(5月5日)

今シーズンの土星はさそり座の頭のあたりにいて南中高度はそれほど高くない。自宅の南側は山で見晴らしが悪いため観望時間は限られている。5月5日はシーイングが悪く、カシニの空隙の存在がわかる程度の出来ですが初めてなので掲載します。Orion VX12(30cm、F4)の直接焦点像をキャノンEOS kiss x5、バローレンズで5倍拡大した動画2分間分を、Registax 6、ステライメージ6で処理した。平成27年5月5日22時45分頃。