華やかな夏の天の川に比べ、落ち着いた感じの秋から冬の天の川を広角レンズ(35㎜)で撮影してみました。フルサイズIR換装カメラEOS6Dで初めての天の川です。良く目立つアンドロメダ銀河、二重星団ばかりでなく紅玉のような赤い星雲が随所にちりばめられていて、本当に撮り甲斐のある対象であることがわかります。画像は拡大版でご覧ください。
撮影条件は、ISO6400、露出90秒。タムロン28-300㎜ズームレンズを35㎜で用いた。開放F6.1のところを収差の軽減と星像のシャープ化を狙ってF8.0に絞りました。2016年10月7日午前3時半頃から撮像した4枚をコンポジット後、ステライメージ6で画像処理。モザイク化するとよいのですがまだあまり経験がなく今回もバラバラでの公開です。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。
カシオペア座付近
アンドロメダ銀河とペルセウス二重星団が目立ちますが、天の川に埋もれたハート星雲や胎児星雲の赤が良いアクセントになっています。
ペルセウス座からぎょしゃ座付近
すばる星団の青い星雲とカリフォルニア星雲の赤が美しいコントラストを成しています。
天の川に埋もれたぎょしゃ座には3つの散開星団と勾玉星雲などの赤い星雲があり賑やかです。その南ではふたご座の足元が天の川に浸り、散開星団のほかモンキー星雲やクジラ星雲などがちりばめられています。
ふたご座から大犬座、オリオン座付近
天の川はふたご座から大犬座に入ります。シリウスの南東には散開星団M41があり、北東には大きなわし/カモメ星雲がみえています。天の川のほとりのオリオン座は全体が赤い星雲に包まれていて、オリオン大星雲M42、馬頭星雲やこれらを取り囲むバーナードループ、エンゼルフィッシュ星雲などの赤い星雲がたくさん分布しています。