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2017年4月19日水曜日

月齢16.5(4月14日)


満月過ぎの月は遅く昇る待ち遠しい月という意味で、古来、待月と呼ばれていたようです。ちなみにこの頃の月は立待月(たちまちつき)。立って少し待っていれば昇ってくる月です。A、Bともに2枚の画像をモザイク合成したもの。A:VX12反射望遠鏡の直接焦点像をASI174カメラで動画撮影し静止画とした2枚をモザイク合成。B:Aの□で囲んだ部分を5xバーローレンズで拡大して動画撮影、静止画像をモザイク合成。大きな3つのクレーターは上からラングレヌス、フェンデリウス、ペタビウス。2017414日午前17分から30分頃。

2017年4月18日火曜日

エウロパの木星面通過と投影(4月13日)

木星の前をエウロパが経過中(白い小円)で、木星面にその影が落ちている。衝(4月8日)直後のため、衛星とその影の間隔は小さい。2017年4月13日23時19分頃に撮影。撮影機材、撮影条件はこれまで示した方法と同じ。

2017年4月15日土曜日

五日月から弓張月へ-精細1枚撮り-(4月2 - 4日)

   春の夕空に高く残る月を30㎝反射望遠鏡でZWO社のASI174カメラの視野一杯の動画としました。画像処理して解像度の高い精細な静止画像としたものをそのまま(モザイク合成、トリミングなし)掲載します。5日から上弦まで3日連続撮影です。上:月齢5.3、2017年4月2日18時50分、中:月齢6.5、4月3日21時34分、下:月齢7.3、4月4日20時16分

2017年4月11日火曜日

月の中央部クレーター群(4月4日)

上弦で欠けぎわが見ごろ、春の黄道は立っているので高度が高く、移動性高気圧の安定した晴れでシーイングが良好と、44日の月は好条件が揃っていました。ASI174MMカメラを使い始めてから初めての良いチャンスとなりました。実際、PCモニターに映る月の拡大画像は安定していてほとんど動かず、期待感が高まりました。結果、自分で撮ったとは思えないほどの精細画像を得ることができました。23回に分けてブログ掲載してゆきたいと思います。今回は中央部のクレーター群です。
撮影方法、機材は前回掲載の木星と同じで撮像500コマを処理する点だけが違います。

1.シュテフラ―、マウロリクス付近
上方に見えるヘラクリトスは変わった形のクレーターでダンゴ虫か化石の三葉虫のようです。


2.ヴァルター、プールバッハ付近


3.プールバッハ、アルフォンスス付近


4.アルフォンスス、プトレメウス、アルバテグ付近
アルバテグニウムの中央丘の最も高いところに小さなクレーターがあります。初めて気が付きました。
         
                     
 


2017年4月9日日曜日

木星(4月5日)

 今シーズン見た中では最良のシーイングでした。
撮影条件:Orion VX12反射望遠鏡(D=30cm, f=120cm, ケンコーEQ6Pro赤道義)の焦点をテレビュー5 xバーロ-レンズで延長し、FireCapture制御下のZWO ASI224カメラで90秒間の動画を撮影。Autostakkert AS!2RegiStax6で画像をスタック、ウエーブレット処理し、SteraImage 6で画像復元処理した。201745019分頃撮像。

2017年4月4日火曜日

アルデバランの星食(4月1日)

一等星の星食は珍しく(白道近くの一等星はアルデバラン、スピカ、ポルックス、アンタレスのみ)、前回(今年の1月9日)見逃しているので、今回のアルデバランの星食を観察してみました。
天気予報では問題なく晴れると思っていましたが、潜入5分前あたりからやや大きな雲につかまってしまい、かろうじて月が見えたのはアルデバランの潜入10秒前という際どさでした。出現も雲を通しての観察となりましたが、一応、潜入、出現の瞬間は画像で捉えることができました。
左の画像はアルデバランに接近中の月を捉えたもので、まだ青空の残る、潜入18分前(JST18時23分22秒)です。以後、動画で経過を記録し、右側に結果をまとめました。

アルデバランの潜入はJST184110秒、出現は195045秒でした。当然ですが惑星と違って大きさがないので潜入も出現も瞬間的であることが確認できました。



2017年4月1日土曜日

タットル・ジャコビニ・クレサック彗星とジョンソン彗星(3月30日)

41P/タットル・ジャコビニ・クレサック彗星
 41日に地球に最接近(0.14AU)の予定。北斗七星の柄杓を横切って北に移動中。しばらくは一晩中見えて観望条件は最高です。天文ガイドによれば330日の明るさは8.2等級。大きいコマをもち、尾はないかあっても淡い、星の輝線の長さから移動スピードが速い、ことがわかります。彗星特有の青緑色が印象的です。8cmED屈折(f=56cm)直焦点。EOS kiss 7iIR換装)ISO3200, 露出2分x9枚を彗星を基準にコンポジット。撮影時刻:20173302037分から連続9枚。本巣市根尾門脇 うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

ジョンソン彗星(2015 V2
 ヘルクレス座にあり、こちらも深夜以降ずっと観望でき好条件です。天文ガイドによれば330日の明るさは9.0等級。画像からは、淡いが明瞭な尾が認められます。星の輝線の長さから、タットル・ジャコビニ・クレサック彗星に比べると移動スピードが遅いことがわかります。高度が低くてうす雲のかかった透明度の悪い空の撮影です。撮影条件は同じ。露出2分の9枚を彗星を基準にコンポジット。撮影時刻:20173302221分から連続9枚。