3日前にとりあえず掲載した9月24日撮影のアンドロメダ銀河について、コンポジットのやり直しとNik Collectionの Color Efex Pro4(CEP)によるディテール強調を施してみました。3分(3枚)または4分(5枚)露出した8枚をコンポジット処理し、明暗・コントラストで画像を整えたのち、CEP処理(ディティール35%、コントラスト60%、彩度50%)しました。撮影条件は前回掲載分と同じです。CEP処理としては中位ですが腕がより明瞭に表現されていることがわかります。
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2017年9月30日土曜日
さんかく座 M33渦巻銀河(9月24日)
FC-100DLで初撮影した星雲の第2弾です。M33は天の川銀河、アンドロメダ銀河と同じグループに属する我々に最も近い銀河で、距離はアンドロメダ銀河の230万光年とほぼ同じ250万光年です。見かけの大きさはM31に次いで大きく満月の2倍くらいもあります。銀河の周囲に見える赤い斑点は発達した散光星雲だと考えられています。まるで赤い宝石をちりばめた王冠のようですね。
Takahashi FL-100DL(reducer 590mm)直接焦点。キャノンEOS 6D (IR換装), ISO3200, 露出4分x4枚コンポジット。SkywatcherEQ3赤道儀にM-genでオートガイド。2017年9月24日22時57分~23時14分。Nik Collection CEP4にてディティール強調(デ30%,コ60%,彩50%)
2017年9月28日木曜日
XV文字のない上弦の月?(9月28日)
今夜は上弦の月。ときにすじ雲に遮られながら南の低空で明るく輝いていました。高度が低いこともありシーイングが今一つで拡大撮影は無理でした。先月の上弦(8月28日)では欠け際にXやV文字が見えたことを本ブログで紹介しましたが、今回はどうだったのでしょうか。比べてみると丸印で囲んだところが文字に見えていたところです。タイミングを少し過ぎているようですが文字らしきものは見えていました。むしろ文字の種明かしをしてくれているようですね。
2017年9月28日17時50分~51分30秒に月を3分割して撮影した30秒の動画を静止画とし、1枚にモザイク合成。Orion VX12反射望遠鏡(30㎝)で撮影。自宅にて。
2017年9月27日水曜日
フローライト屈折望遠鏡(タカハシFC-100DL)のファーストライト(9月24日)
まれにみる悪天続きでタカハシ製10㎝フローライト屈折望遠鏡(FC-100DL)のファーストライトがなかなかできませんでした。しかし9月24日と25日の夜は二晩続きで快晴となり、いよいよチャンス到来です。焦点距離900㎜のところレデューサーで590㎜(F5.9)に短縮して使いました。一言で言えば、星像のシャープさと周辺収差の少なさは期待通りで、初回からたくさんの素晴らしい画像を得ることができました。今回はアンドロメダ銀河だけを掲載します。他は後日掲載致します。
アンドロメダ銀河
高橋製作所のフローライトFC-100DL(レデューサーで590㎜、F5.9)の直接焦点像をキャノンEOS-6D(IR換装済)で撮影(ISO3200, 露出4分)。撮像8枚をコンポジット。周辺減光部分はトリミングした。スカイウオッチャーEQ3GOTOをM-genでオートガイド。 2017年9月24日22時10分、うすずみ温泉駐車場にて。
アンドロメダ銀河
高橋製作所のフローライトFC-100DL(レデューサーで590㎜、F5.9)の直接焦点像をキャノンEOS-6D(IR換装済)で撮影(ISO3200, 露出4分)。撮像8枚をコンポジット。周辺減光部分はトリミングした。スカイウオッチャーEQ3GOTOをM-genでオートガイド。 2017年9月24日22時10分、うすずみ温泉駐車場にて。
2017年9月26日火曜日
夏の大三角(9月24日)
本当に久しぶりの夜通しの星空でした。うすずみ温泉での前回の撮影は6月15日ですからほぼ100日ぶりです。その間に秋は深まり、夏の星座と天の川は夕方こそ華やかに天頂を彩りますが、夜更けには西に傾き、東の空にはおうし座のすばるやぎょしゃ座のカペラといった冬の先遣隊が顔を覗かせてきます。下の一枚で西に傾いたこの頃の天の川をみてください。
はくちょう座のデネブやサドル周辺の赤い銀河が目立ちます。夏には南北方向にかかっていた天の川は東西方向に変わります。2017年9月25日0時00分うすずみ温泉にて。EOS 7iカメラ(18mm, F5)で撮影の1枚画像。露出2分。Nik collection、Color Efex Pro4による強調処理を軽く行った。2017年9月23日土曜日
アルキメデス周辺、デランデル周辺の拡大画像(8月13日)
月面専用サイトの様相を呈してきました。ここのところ月以外の天体撮影をしていません。以下は8月に撮影したものですが丁寧な画像処理で細部が見えています。(下が北)
月面北部の名所の一つ。画面左側に、上からアペニン山脈、コーカサス山脈が走っています。2017年8月13日02時03分50秒 727フレーム/30秒。
撮影条件:オライオンVX12(D30㎝, FL120cm)反射望遠鏡に5xバローレンズで拡大撮影。ZASI 174MMカメラ(ZWO社)で30秒間動画撮影。RegiStax 6でウエブレット処理し、ステライメージ 6で画像復元処理。
撮影条件:オライオンVX12(D30㎝, FL120cm)反射望遠鏡に5xバローレンズで拡大撮影。ZASI 174MMカメラ(ZWO社)で30秒間動画撮影。RegiStax 6でウエブレット処理し、ステライメージ 6で画像復元処理。
デランデル、ヴァルター付近
南部山岳地帯の北辺あたり。デランデル(中央右側)はいろいろなタイプの小クレーターを含むだだっ広いクレーター。2017年8月13日02時22分 1762フレーム/30秒。撮影方法は上に同じ。
2017年9月20日水曜日
いも掘りはいつ?(9月19日)
この新月期も天候不順が続き星空が戻ってきません。しかし月日は進み、サツマイモ(安納いも)のつるが畑中に広がってきています。多少「つるぼけ」の恐れがあるのでつるを短く刈りました。安納いもは植えてから120日で収穫できるとのことなので試掘してみましたがまだ小振りだったので10月末頃まで置くことにしました。豊作を期待しています。
他の夏野菜はピーマン以外は終了していますが、そのあとにサツマイモが広がっています。
2017年9月6日水曜日
南部のクラビウス、マギヌス、ロンゴモンタヌスとティコ(6月17日)
下弦の頃の月面南部、クラビウス、マギヌス、ロンゴモンタヌスとティコの4つのクレーターを同一画面に収めました。これらのクレーターは実に個性的でしかもまとまっていて月面で最も人気のスポットだと思います。月を周回する宇宙船から見ているような気持ちになりますね。
5月19日撮影(8月22日掲載)のものとほぼ同じ構図です。シーイングがやや良かった分だけ解像度が高いようです。
2017年6月17日03時27分から30秒間の連続動画から作製した静止画3枚をモザイク合成した。拡大撮影の方法は前項と同じ。
5月19日撮影(8月22日掲載)のものとほぼ同じ構図です。シーイングがやや良かった分だけ解像度が高いようです。
2017年6月17日03時27分から30秒間の連続動画から作製した静止画3枚をモザイク合成した。拡大撮影の方法は前項と同じ。
雨の海とその周辺(6月17日)
雨の海は、北側をプラトーやアルプス山脈や虹の入江で囲まれ、東側にはコーカサス山脈、アルキメデスやアルスティルス、南側にはアペニン山脈、エラトステネス、コペルニクスが位置取りしています。西側にはアリスタルコスがあり嵐の大洋とつながっています。このように雨の海は有名な地形やクレーターが多くちりばめられた大きくて美しい海です。画像では、日没を控えて海の中央部分の小さなクレーターがくっきり浮かび上がっています。
2017年6月17日03時57分から30秒間の動画を連続撮影しそれぞれ静止画とした。うち静止画21枚をImage Composite Editorで1枚にモザイク合成した。撮影方法は前項と同じ。
2017年9月5日火曜日
欠け際の中央火口列シルエット(6月17日)
長い間天候不順が続いていましたがここ数日は少し秋めいてきて、実に久しぶりに快晴の夜がありました。しかしこんなときに限って上弦過ぎの月が居座って遠征もできず、シーイングは最悪で月面撮影もままならず、でした。そこで少し前の6月の下弦頃の月面拡大画像を紹介します。このときのシーイングはまずまずでした。
欠け際の中央火口列シルエット
6月17日3時17分から連続で30秒間の動画を9枚撮影し、画像処理で得られた静止画像をImage Composite Editorでモザイク合成したもの。夕日を受けて各クレーターの外輪山や中央丘がクレーター底に影を落としています。プトレメウスやアルフォンススのクレーター底のしわ模様や、ヴァルターの外輪山の隙間から夕日が中央丘を照らし出す風景も印象的です。これらシルエットを強調するため画像全体を硬めに明るくしています。
撮影条件:オライオンVX12(D30㎝, FL120cm)反射望遠鏡に5xバローレンズで拡大撮影。ZASI 174MMカメラ(ZWO社)で30秒間動画撮影。動画約500コマをAutoStakkert!2でスタック、RegiStax 6でウエブレット処理し、ステライメージ 6で画像復元処理。
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