長い間天候不順が続いていましたがここ数日は少し秋めいてきて、実に久しぶりに快晴の夜がありました。しかしこんなときに限って上弦過ぎの月が居座って遠征もできず、シーイングは最悪で月面撮影もままならず、でした。そこで少し前の6月の下弦頃の月面拡大画像を紹介します。このときのシーイングはまずまずでした。
欠け際の中央火口列シルエット
6月17日3時17分から連続で30秒間の動画を9枚撮影し、画像処理で得られた静止画像をImage Composite Editorでモザイク合成したもの。夕日を受けて各クレーターの外輪山や中央丘がクレーター底に影を落としています。プトレメウスやアルフォンススのクレーター底のしわ模様や、ヴァルターの外輪山の隙間から夕日が中央丘を照らし出す風景も印象的です。これらシルエットを強調するため画像全体を硬めに明るくしています。
撮影条件:オライオンVX12(D30㎝, FL120cm)反射望遠鏡に5xバローレンズで拡大撮影。ZASI 174MMカメラ(ZWO社)で30秒間動画撮影。動画約500コマをAutoStakkert!2でスタック、RegiStax 6でウエブレット処理し、ステライメージ 6で画像復元処理。
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