ここしばらく明るい彗星が出現していないのが寂しいところです。この彗星は、All-Sky Automated Survey for Supernovae (ASASSN)という超新星探索機構がこの7月に発見した彗星です。8等星で現在見えている彗星の中では最も明るいものです。この画像では明確ではありませんが短い尾の情報があります。彗星らしい青緑色のコマが顕著です。
2017年10月26日01時29分。ISO3200, 露出3分。存在をわかりやすくするためコンポジットしていない1枚画像を掲載。FC-100DL (f=590mm), EOS6D。下は彗星部分の拡大画像。
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2017年10月29日日曜日
2017年10月28日土曜日
馬頭星雲と燃える木星雲(9月26日)
夜半過ぎには冬の星座が南中する時期となりました。少し前の撮影ですが、冬の定番の一つをご紹介します。「馬頭星雲と燃える木」星雲です。オリオン座三ツ星の東側のアルニタクが明るいため視野内にゴーストが出ることがあります。そのゴーストをトリミングしたため馬頭の右側がやや寸詰まりになってしまいました。
撮影:タカハシFC100-DL屈折(f=590mm), SWのEQ3赤道儀をM-genでオートガイド。2017年9月26日03時58分、ISO3200, 露出3分x6枚コンポジット。
撮影:タカハシFC100-DL屈折(f=590mm), SWのEQ3赤道儀をM-genでオートガイド。2017年9月26日03時58分、ISO3200, 露出3分x6枚コンポジット。
2017年10月23日月曜日
白鳥座まゆ星雲(IC5146)(10月17日)
白鳥座のまゆ星雲は小さくて撮影しづらい対象です。フルサイズそのままと拡大画像を掲載します。弱拡画像では、星雲の周りを取り囲みながら一方向に長く伸びた暗黒体が顕著です。まるでまゆ星雲が星を蹴散らして銀河の中に入り込んだかのように見えます。強拡大では、中心部の赤い散光星雲とその周りを白っぽい反射星雲が取り囲んでいるのがわかります。
撮影:2017年10月17日22時55分からISO3200, 露出3分。7枚コンポジット。FC-100DL (f=590mm), EOS-6D(Seo)2017年10月21日土曜日
コーン星雲・クリスマスツリー星団・キツネの毛皮星雲(NGC2264)(10月18日)
かたつむり星雲と隣り合わせにNGC2264があり、コーン(円錐)星雲、クリスマスツリー星団およびキツネの毛皮星雲から成っています。複数のコンポーネントをあわせて一つのNGC番号としている点は異例です。コーン星雲は、冷えた水素による暗黒星雲で円錐形なのでこの名があります。クリスマスツリー星団はきらびやかな星と星雲がそのような形をしているのでこう呼ばれています。キツネの毛皮星雲はこの画像では十分に捉えられていませんが、やはりその様子がキツネの毛皮に似ていることからそう呼ばれています。近くにはロケットのような形をした、「ハッブルの変光星雲(NGC2261)」が見えています。撮影:2017年10月18日04時23分。ISO3200, 露出1分の画像を3枚コンポジット。うすずみ温泉にて。
2017年10月20日金曜日
かたつむり星雲(IC2169, IC445, NGC2245, NGC2247)(10月18日)
いっかくじゅう座のかたつむり星雲です。かたつむりの殻になるIC2169は青色が印象的な星雲でとても目立ちます。これに比べると目になるNGC2245、NGC2247や胴体部分にあるIC445は青いけれど小さな星雲です。この画像は、薄明の直前に大あわてで撮影しました。次回再チャレンジします。2017年10月18日04時34分。ISO6400, 露出1分。3枚コンポ。うすずみ温泉にて。
2017年10月19日木曜日
北アメリカ星雲(NGC7000)とペリカン星雲(IC5067-5070)(9月25日)
白鳥座デネブの近くにある北アメリカ星雲とペリカン星雲はいずれもその形から名称が彷彿とされる。上方に北アメリカ、下方にペリカンである。
2017年9月25日21時52分。タカハシFC-100DL直接焦点。キャノンEOS6D(IR換装)
2017年9月25日21時52分。タカハシFC-100DL直接焦点。キャノンEOS6D(IR換装)
2017年10月17日火曜日
ぎょしゃ座勾玉星雲(IC405)9月26日
ぎょしゃ座の五角形の中に広がる赤い星雲二つ(IC405, IC410)。大きい方(IC405)は下向きの鍵型をしておりその形から勾玉(まがたま)星雲と呼ばれています。古代、装飾に使われたあの勾玉です。この画像はまだまだ露出不足で勾玉の雰囲気が出ていません。今後の課題です。
2017年9月26日00時48分から3分露出(ISO3200)で撮影した6枚をコンポジット。うすずみ温泉駐車場にて。
2017年9月26日00時48分から3分露出(ISO3200)で撮影した6枚をコンポジット。うすずみ温泉駐車場にて。
2017年10月16日月曜日
「すばる星団」(プレアデス星団、M45)(9月26日)
清少納言の枕草子の一節に、「星はすばる、ひこぼし、ゆうづつ、よばい星、少しをかし。尾だになからましかば、まいて。」という記述があります。面白いとしたのは「すばる」のほか、彦星、宵の金星と流星です。流星は尾がなければもっといい、と続けています。「すばる」を一番に挙げているので清少納言に強い思い入れがあったと推定されます。私も中学生の頃、夜空を眺めていて「あれはなんだろう?」と興味をもった最初の天体でした。「すばる」は和名で、一般的にはプレアデス星団と呼ばれ、メシエ番号M45です。おうし座にあり、晩秋から初冬の夕方の東の空にコチャコチャと星が集まった愛らしい姿を肉眼で見ることができます。距離は410光年、若い星の集団で星雲に包まれています。画像からは星団の周囲にも広く淡い星雲が広がっていることがわかります。
2017年9月26日01時42分から3分露出(ISO3200)で撮影
2017年9月26日01時42分から3分露出(ISO3200)で撮影
した6枚をコンポジット。
2017年10月14日土曜日
魔女の横顔星雲(IC2118)(9月26日)
ばら星雲(9月26日)
2017年10月11日水曜日
オリオン大星雲(M42)(9月26日)
夏の星座である白鳥座の網状星雲の次に冬の代名詞でもあるオリオン座の大星雲を掲げるのは、いささか季節感が乱れていると言われるかもしれません。しかし今は秋、一晩で両方を見ることができます。肉眼で見える星雲といえばアンドロメダ銀河とこのオリオン大星雲ですが宇宙での存在様式は全く異なります。オリオン大星雲は天の川銀河のガス体が星に照らされている散光星雲で、地球からの距離は1300光年、直径は20光年です。新しい星が誕生する場所でもあります。
撮影:2017年9月26日02時01分~29分。ISO3200, 露出10秒、30秒、2分(各2枚)をコンポジット。FC-100DL, EOS-6D。
淡い星雲が星雲周囲に広がっていることがわかります。
撮影:2017年9月26日02時01分~29分。ISO3200, 露出10秒、30秒、2分(各2枚)をコンポジット。FC-100DL, EOS-6D。
淡い星雲が星雲周囲に広がっていることがわかります。
2017年10月9日月曜日
白鳥座網状星雲(NGC6992-5, NGC6960)(9月25日)
白鳥座網状星雲(NGC6992-5, NGC6960)は、数万年前の超新星爆発で噴出したガスが広がっていく様を示していると考えられています。左右に分かれて広がるNGC6992-5とNGC6960の細長い星雲が主体ですが、その間にも淡い星雲が分布しています。その全体像をタカハシFC-100DL,f590㎜の視野いっぱいに捉えました。撮影:2017年9月25日22時58分。
2017年10月8日日曜日
プラトーとアルプス谷(8月13日)
下弦頃の月は夜明け前に好シーイングが期待できます。ペルセウス流星群極大の時刻に昇ってきた月は流星群観察には邪魔ものでしたがシーイングは良好でした。この8月13日に撮影した月面の名所を紹介します。
プラトーとアルプス谷
プラトー内部の小クレーターやアルプス谷の内部の小溝などは好シーイングでないと撮れない微細な地形です。2017年8月13日02時10分36秒、自宅にて。Orion VX12 (30cm, 1200mm) の焦点距離をテレビュー社で5倍に引き伸ばし、ASI744MCカメラで30秒間動画撮影。約500コマをAutoStakkert!2でスタック、RegiStax 6でウエブレット処理し、ステライメージ 6で画像復元処理。
プトレメウス火口列とアルバテグニウス
個性豊かな中央部クレーター群です。内部の小クレーターや小溝が良く写りました。2017年8月13日01時50分17秒。撮影方法、画像処理は上に同じ。2枚の画像をモザイク合成。
2017年10月6日金曜日
カシオペア座のバブル星雲(NGC7635)付近(9月24日)
バブル星雲(NGC7635)とその周辺です。バブル星雲はシャボン玉の泡のような構造を持つ散光星雲です。近くには散開星団M52と散光星雲NGC281があります。また画像からこの領域には赤い散光星雲が薄く広がっていることがわかります。
中秋の名月(10月4日)
10月4日は中秋の名月だとマスコミが取り上げています。特に関心はないのですが、東の空から昇ってきたばかりの月が車窓からくっきりと見えたので撮影する気になりました。これまで中秋の名月=満月だと思い込んでいました。しかし実際は月齢13.3、いわゆる十三夜の月でした。調べてみると、中秋の名月とは旧暦8月15日の月のことを指すそうで、満月ではなく1、2日ずれることも多いそうです。この時期の満月頃の月は角度的に見やすく(天頂などではなく)空気が澄んでいるから、というのがこの時期に月を愛でる理由のようです。
2017年10月4日21時57分、Orion VX12直接焦点画像4枚をモザイク合成したもの、岐阜市内の自宅にて。拡大率が小さくて精細な構造を認識できないのが残念。
2017年10月4日21時57分、Orion VX12直接焦点画像4枚をモザイク合成したもの、岐阜市内の自宅にて。拡大率が小さくて精細な構造を認識できないのが残念。
2017年10月4日水曜日
ハート星雲(IC1805)9月25日(24日深夜)
カシオペア座にある大きな星雲です。少しゆがんだハートの形をしているのでこの名で呼ばれています。このブログでも1,2回紹介していますがこれまでにない解像度で捉えることができました。すぐ隣に胎児(ソウル)星雲があり、一緒に撮影されることも多いようですがいずれも大きい星雲なので今回の焦点距離では一方しか入りません。胎児星雲は後日紹介します。
Takahashi FL-100DL(reducer 590mm)直接焦点。キャノンEOS 6D (IR換装), ISO3200, 露出4分x6枚コンポジット。Skywatcher EQ3赤道儀をM-genでオートガイド。2017年9月25日0時02分~53分。Nik Collection CEP4にてディティール強調(デ25%,コ50%,彩50%)
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