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2018年6月26日火曜日

月面南部の秤動(6月25日)

  4月から7月の月末は秤動のため月の東側と南側が地球から見やすくなっています。南端をのぞき込んでみました。クラビウスがいつもより丸く見えていますね。
 わかる範囲で周辺クレーターの名前を入れてみました。月の南極は、クラビウスの周壁東側とモレトスの周壁西側を接線で結んで南縁まで延長したあたりのようです。
2018年6月25日20時59分。ASI174CMOSカメラによる15秒露出。

火星(6月25日)

 ワールドカップセネガル戦が終わった25日午前2時頃、外に出てみると火星が南中近くに昇っていました。赤く、明るく、火星らしくなってきました。高村高太郎の「火星が出ている。」と言う詩を思い出しました。よく晴れていましたが火星自身が瞬いていてシーイングの悪さが予想されたので拡大撮影はあきらめました。
 火星では現在、大砂嵐が発生し模様がかき消されて見にくくなっているとのこと。大接近を間近に控えて心配です。
2018年6月25日02時15分。サムヤン24mm, F2.0, EOS6D, ISO400, 露出3秒。

2018年6月23日土曜日

雲の星景写真(6月21日)

速く流れる雲が月に照らし出されて面白かったのでさそり座をはさんだ木星と土星を背景とする星景写真を撮影してみました。広角の明るいレンズをはじめて使ったのですがカメラのモニターに雲も星もくっきり見え、構図を決めやすいことこの上なしでした。
SAMYANG 24mm, F2.0, EOS6DSeo-SP, ISO400, 露出3, 2018年6212155分, 自宅玄関先にて固定撮影.

2018年6月19日火曜日

ダナ高原でのウオーミングアップ画像(6月13日)

  期待していたダナ高原遠征は雲に阻まれこれといった収穫なしで終わりました。2年前の遠征では一晩中晴天に恵まれ期待以上の成果があったのとは好対照です。今回、機材のウオーミングアップのために撮影していたM57とM27、曇る前に撮れた1枚画像のM51を掲載します。相対的な見かけの大きさになっています。
セレステロンAVX赤道儀に載せたタカハシFC100DL 屈折望遠鏡(D10cm, f90cm)による直接焦点撮影。キャノンEOS6D。 M57:ISO1600, 露出30秒。2018年6月13日20時50分からの4枚画像コンポジット。M27: ISO1600, 露出60秒, 21時02分から4枚画像コンポ。M51:ISO3200, 露出5分、21時30分。1枚のみ。いずれもRaw画像をDSS (deepskystacker)でコンポジット処理。

2018年6月14日木曜日

ダナ高原遠征(6月13日)

 岐阜県飛騨地方の荘川にあるダナ高原に遠征しました(岐阜市の関谷さんとご一緒させて戴きました)。ダナ高原は高原野菜の産地として有名で、いまはその作付けが行われている時期です。ふもとには大きな施錠ゲートがあり車での自由侵入ができないように管理されています。今回は許可を戴いた上で山頂に陣取りました。東に御嶽山と乗鞍岳を、西には白山を望む最高の眺望です。
 白山に夕日が沈み、金星が見え始めました。望遠鏡のセッティングも終わり、薄明終了を待つばかりです。

残念ながらこの後の天体写真はほとんどありません。午後9時前から雲が増え始め、瞬く間に全天に広がってしまいました。天の川を中心とする夏の星雲を撮影する予定でしたが、大変残念でした。回復は見込めないと判断し、24時頃、撤収しました。

今朝の火星(6月14日)

大接近まであと47日。
Orion VX12 (D30cm, f120cm) , ASI 290MCカメラ, 90秒間動画(8500フレーム)をスタック、ウエブレット処理。2018年06月14日3時9分, 自宅にて。

2018年6月7日木曜日

野菜畑(6月7日)


アップするのが遅くなりましたが今年も夏野菜を植えました。
 例年通りのメンバーですが、キュウリ、ナス、トマト、枝豆、ししとう、ピーマン、カボチャにスイカ、そしてサツマイモ(紅はるか)です。ホームセンターで苗を買っているのですが今年は高騰していました。昨年までは種から作った普通の苗は100円以下、接ぎ木などで生育力を強化したものは300円くらいで両方とも売っていました。しかし今年は普通の苗が少なくてほとんどの苗が高い加工苗でした。売り手はこの方が儲かるに違いありませんが、買い手は高い苗しか選べず豊作にしないと元が取れない状況なのです。ただしサツマイモの苗は普通に育てた安い苗が売られていました。
 高い苗を植えてかから一ケ月が過ぎ、すべての苗に勢いがで出てきました。値段通りの豊作が楽しみです。
キュウリ、ナス、トマト、枝豆、スイカ、カボチャを2畝に、2畝にサツマイモを10本植えました。スイカとカボチャは畑の外へ伸び放題にします。一番手前の畝はイチゴです。これは多年草なので株別れして増えていきます。



2018年6月6日水曜日

アルキメデスとアペニン山脈 (3月25日) (天文ガイド2018年7月号「一般の部」に入選)

 アルキメデスとアルキメデス山脈は野菜のカブと葉のような形で非常におもしろいです。陰影がそれを強調しています。(この作品は2018年7月号天文ガイド「一般の部」に掲載されました。)
 英オライオン社 VX12(D 30 cm, FL 120 cm) + テレビューパワーメイト 5 x(合成600 cm, F20), IR720パスフィルター, ZWO社 ASI 174MM CMOSカメラ。2018年3月25日 19時50分から30秒間動画撮影(1,700フレーム)。Autostakkert!2でスタック、RegiStax6でウエブレット処理。

ヤンセンとレイタ谷 (4月4日) (星ナビ2018年7月号入選)

 月面南東部のヤンセン周辺には大きなレイタ谷のほか細いひっかき傷のような谷地形があります。また、ヤンセン、メティウスやファブリキュウスといったクレーター内部にも大小の峡谷が走っておりこの領域を特徴づけています。(この作品は2018年7月号の星ナビギャラリーに掲載されました。)
英オライオン社 VX12(D 30 cm, FL 120 cm) + テレビューパワーメイト 5 x(合成600 cm, F20), IR720パスフィルター, ZWO社 ASI 174MM CMOSカメラ。2018年4月4日 01時26分42秒及び同01時27分18秒から15秒間動画撮影(各880フレーム)。Autostakkert!2でスタック、RegiStax6でウエブレット処理。

ガニメデの投影(6月4日)

「大赤斑が見えていてガニメデが投影中」は木星の最高シチュエーションです。しかもシーイングは中の上くらいで写りもまずまずということで画像を掲載します。ガニメデは木星本体の右上の白い点、影は木星面の左上の黒い点です。数分前に投影が始まったところです。
2018年6月4日22時09分46秒から60秒間の動画撮影。5700枚のフレームをスタック、ウエブレット処理。30cmニュートン反赤。ASI290MCカメラ。

2018年6月4日月曜日

木星、月、土星、火星の揃い踏み(6月1日、2日)

6月1日夜から2日朝にかけて南の空に木星、月、土星、そして火星が輝きました。位置確認のためステラナビゲーター10で再現した画面を以下に示します。幸い好天に恵まれすべての天体の撮影ができました。
2018年6月2日01時17分頃の南の空

月齢17.2の月 Orion VX12s反赤、Zwo ASI174MMで15秒間の動画撮影。動画をもとに作成した3枚の静止画をモザイク合成。撮影日時:2018年6月2日01時16~18分。

木星、土星、火星 Orion VX12s反赤、Zwo ASI174MMで60秒間の動画撮影。動画をスタック、ウエブレット処理。撮影日時:2018年6月1日21時30分(木星); 6月2日02時25分(土星); 6月2日02時07分(火星)。3惑星の相対的な大きさの違いは反映。木星は月の約40分の1。

2018年6月1日金曜日

北天の系外銀河(まとめ)(5月11~14日)

 行く春を惜しみ、まとめの意味で5月11日と14日に北天の系外銀河を撮影しました。今シーズンもすでに何回か本ブログで紹介していますが、今回はこれまで以上に画像を上質化しようと露出時間やコンポジット数を増やしています。昨年より多少解像度が改善した上に、はじめて色彩にも気を配りました。
撮影は、FC100DL(主焦点90cm)、EOS6D (HKIR), ISO3200, 露出3min, 16枚又は32枚コンポジット。Raw画像とスカイフラット画像(6枚)をDeep Sky Stacker (DSS)でコンポジット。星雲ごとに一定の大きさに編集しているので実際の見かけの大きさは反映していません。Photoshop CC, ステライメージ6で画像処理。M81とM82, 5月14日20時34分~22時11分(総露出時間96分);M106, 5月15日00時42分~01時36分(総露出時間46分);M51, 5月10日21時03分~44分、5月11日03時15分~40分(総露出時間60分);M63, 5月11日00時56分~01時49分(総露出時間50分);M94, 5月11日00時04分~51分(総露出時間43分);M101, 5月11日01時56分~02時43分(総露出時間43分);まゆ銀河(IC5146), 5月14日22時19分~23時56分(総露出時間96分)。