バラ星雲は写りがよいのでこれまで何回も撮影しこのブログに載せてきました。今回はこれまでにない「バラ星雲とその周辺の赤い星雲」です。QBPフィルターの使用で結構淡い星雲が写るようになりこれまで気付かなかった風景に驚いています。バラ星雲の周辺も例外ではありません。
FS60CB, EOS6D(HKIR), ISO6400, 露出4分。2019年3月8日21時44分 DSS x10 コンポジット。
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2019年3月28日木曜日
2019年3月26日火曜日
ふたご座足元の星雲(3月8日)
冬の星雲シリーズ、今回はふたご座の足元あたりのモンキーファイス星雲 (NGC2174) とクラゲ星雲 (IC443) を紹介します。その名の通り猿の横顔と海にいるクラゲの形に似た散光星雲です。モンキー星雲は比較的写りやすい星雲ですがクラゲ星雲のクラゲの足をクリアに出すのは難物です。今回、QBPフィルターの使用でこの点が改善されました。
FS60CB, EOS6D(HKIR), ISO6400, 露出3分。
2019年3月8日23時37分、DSSコンポジットx4。
2019年3月24日日曜日
かもめ星雲(3月8日)
FC100DLに続きタカハシFS60CBで撮影した冬の星雲を紹介します。まずかもめ(わし)星雲(IC2177)です。QBPフィルターの使用でよい画像が得られました。ジャコビニ・チンナー星雲が10月8~10日にこの星雲を横切ったのはまだ記憶に新しいところです(本ブログ2018年10月23日分参照)。あの時はかもめを浮き出させるのに苦労しましたが、今回はQBPフィルターの使用で難なく達成できました。小さいですが右下にトールの兜(かぶと)星雲(NGC2359)も写っています。
FS60CB, EOS6D(HKIR), ISO6400, 露出3分。2019年3月8日22時40分、DSSコンポジットx10。 2019年3月22日金曜日
勾玉星雲(3月8日)
ぎょしゃ座のIC405星雲、日本名、勾玉星雲です。古代遺跡から出土する勾玉の形をしているところからこう呼ばれています。天体写真の題材として人気の高い星雲ですが、思った以上に淡くて思い通りの画像はなかなか得られません。今回、QBPフィルターを使うことによって一番濃い勾玉頭部のディテールを少しばかり表現することができました。画面左上方の青い星+赤い星の集団はMelotte(メロッテ)31星団と言うらしいです。この機会に覚えましょう。
FC100DL(590mm)/QBPフィルター/EOS6D (HKIR), ISO12800, 露出4分。2019年3月8日21時51分。DSSコンポジット x10, ステライメージ8, Photoshop CCで処理。
FC100DL(590mm)/QBPフィルター/EOS6D (HKIR), ISO12800, 露出4分。2019年3月8日21時51分。DSSコンポジット x10, ステライメージ8, Photoshop CCで処理。
2019年3月21日木曜日
雨の海に伸びるコペルニクスの光条(3月19日)
南から風が入るようになり急に春めいてきました。いつもは桜と同時なのに庭のモクレンが満開です。ようやく好シーイングの月を飽かず眺め撮影することができました。
今回はコペルニクスの光条にフォーカスしてみました。光条を放つことではコペルニクス以外にも、ティコやケプラー、アナクサゴラスなどが知られていますが、光条そのものが撮影対象にされることはまずないようです。拡大しても雲を掴むように実態がないからではないかと思われます。しかし光条は月らしさを主張する存在であると同時に、遠い昔に起こった天体衝突や地殻変動を考える上で重要なツールであり、「もっと光条に目を向けよう」との思いからこの画像を掲載します。名所、虹の入江を画面内に配しました。
通常、光条が際立つように高コントラスト(硬調)な画像処理がさなれることが多いと思いますが、ここではできるだけナチュラル感を出すためにやや軟調に仕上げてあります。Orion VX12/ASI 174MM, 2019年3月19日21時20分。自宅にて。
今回はコペルニクスの光条にフォーカスしてみました。光条を放つことではコペルニクス以外にも、ティコやケプラー、アナクサゴラスなどが知られていますが、光条そのものが撮影対象にされることはまずないようです。拡大しても雲を掴むように実態がないからではないかと思われます。しかし光条は月らしさを主張する存在であると同時に、遠い昔に起こった天体衝突や地殻変動を考える上で重要なツールであり、「もっと光条に目を向けよう」との思いからこの画像を掲載します。名所、虹の入江を画面内に配しました。
通常、光条が際立つように高コントラスト(硬調)な画像処理がさなれることが多いと思いますが、ここではできるだけナチュラル感を出すためにやや軟調に仕上げてあります。Orion VX12/ASI 174MM, 2019年3月19日21時20分。自宅にて。
2019年3月20日水曜日
今シーズン初めての木星(3月20日)
明け方には南中近くまで昇って来るようになった木星です。しかし昇るほど昇ってこないのが今シーズンの木星です。シーイングが上がらない、写ったままの今朝の木星です。
Orion VX30S/paracore 2, x5 バロー、ASI 290MCカメラ, 動画90秒。スタックとウエブレット処理。 2019年3月20日05時55分。夜明け後の青空を背景に撮影。左下に大赤斑が見えます。自宅にて。
2019年3月18日月曜日
昨夜の月面、虹の入江(3月18日)
昨夜はよく晴れただけでなく月は天頂高く昇り、月面は久しぶりの好シーイングでした。拡大撮影は昨年の11月30日以来です。画像処理はこれからですが、虹の入江がきれいに見えていましたので紹介します。雨の海の西岸に虹の入江、北岸にプラトーやアルプス谷、東側にはアルキメデスが見えています。月面で最も美しい場所の一つです。
Orion VX30S + paracore2 (D30cm, FL1200mm), IR685 pass filter, ASI 174MM CMOSカメラ, x2.5 powermate 15秒間の動画撮影。画像スタック、ウエブレット処理。019年3月11月7日20時50分。
Orion VX30S + paracore2 (D30cm, FL1200mm), IR685 pass filter, ASI 174MM CMOSカメラ, x2.5 powermate 15秒間の動画撮影。画像スタック、ウエブレット処理。019年3月11月7日20時50分。
M81とM82 (3月8日)
引き続きQBPフィルターで撮ったM81とM82です。いつも2つを同一画面で処理することが多いのですがそうするとM81が主体となりM82は割を食っています。今回は別々にまとめてみました。フィルター効果としては、M81の腕の根本あたりに連続する点像として赤い星雲が、M82では中心部から外に噴き出すスターバーストの片鱗が見えています。
FC100DL/Canon EOS6D, 2019年3月8日22時47分。ISO12800, 露出4分。DSSで10枚コンポジット。
2019年3月15日金曜日
M101: 回転花火銀河 (3月9日)
M101、おおぐま座の回転花火銀河です。QBPフィルターの使用により画像処理が楽になります。少ないステップでイメージ通りに描けます。それと、内部の赤い領域(散光星雲)がはっきり見えています。もう少し中心部が解像できるとよいのですが、コンポジットの枚数(5枚)不足か。
FC100DLとEOS6D+QBPフィルターの組合せ、ISO12800で露出4分、は同じ。コンポジット枚数は5枚でM51の13枚より少ない。2019年3月9日1時29分。
M51子持ち星雲(3月9日)
QBPフィルターの効果を渦巻星雲でも調べてみました。有名なM51子持ち星雲ですが、同一光学系で得られた画像としてこれまでのベストです。内部に分布するHII波長領域の赤い散光星雲がよく表現されており、QBPフィルターの効果と思われます。
FC100DL屈折 (D10cm, FL590mm), AVX赤道儀、PHCガイド。EOS6D, ISO12800, 露出4分。2019年3月9日0時02分、うすずみ温泉にて。Stellaimage 8で13枚コンポジット。Stellaimage 8, PhotoshopCCで画像処理。
2019年3月14日木曜日
オリオン大星雲と馬頭星雲(2月26日うすずみにて、QBPフィルター)
冬のシンボル、オリオン座が宵の空で西に傾き、北斗七星が北の空に高く昇るようになりました。いよいよ春の到来ですね。
そこで、いまのうちにQBPフィルターを通してオリオン座中心部をうすずみで撮影しておきたいと思い立ちました。具体的には、1) FC100DL(D10cm, FL590mm, F5.9) と 2) FS60CB (D6cm, FL 250mm, F4) の2本の鏡筒で、中心部のM42大星雲と馬頭星雲を狙いました。
画像のヒストグラム分布からBGの値が1/3以下となる最大条件は、1) では、ISO12800, 露出4分、2)ではISO6400、露出4分でした。 1)のこの条件で撮影したのが上段、2)が下段。いずれも思った通りの良い出来です。実際には、ISO3200に下げて露出を4分のまま、コンポ枚数を30枚以上(総露出120分以上)で撮影するのがベストかなと考えています。
オリオン大星雲 2019年2月26日21時40分から。DSS x10コンポジット。
オリオン大星雲と馬頭星雲 2019年2月26日22時34分から。DSS x10コンポジット。
2019年3月7日木曜日
ティコとオロンチウスの周辺(2018年11月28日撮影)(天文ガイド4月号読者の天体写真「一般の部」入選)
月面撮影で著名な佐藤昌三氏の作品とともに掲載されたことを光栄に思います。
【撮影者の説明とアピール】ティコ周辺の質感の異なるクレーター群が見ものです。ティコの北西から西側の領域は滑らかな地形が広がりクレーター密度の低い領域となっています。一方、南東から東側の領域ではサッセリデスやオロンチウスなどのクレーター底にミミズ腫れのような二次クレーターが多数存在し、好対照を成しています。これらの地形がティコの形成とどのように関わっているのか興味深いところです。
【天文ガイドの寸評】口径30㎝の大口径ニュートン式反射望遠鏡でとらえた月面のクローズアップです。ティコ周辺はクレーターの重なり順や飛散物による2次クレーターの様子から地形ができた順番を想像して楽しめます。
英国オライオン社VX300-S (D=30 cm, f=120 cm, F4) ニュートン式反射 (テレビュー社パラコアタイプ2を装着), IR685パスフィルター. ASI 174CMOSカメラで2018年11月30日5時9分23秒から15秒間 動画撮影 (763フレーム).
【撮影者の説明とアピール】ティコ周辺の質感の異なるクレーター群が見ものです。ティコの北西から西側の領域は滑らかな地形が広がりクレーター密度の低い領域となっています。一方、南東から東側の領域ではサッセリデスやオロンチウスなどのクレーター底にミミズ腫れのような二次クレーターが多数存在し、好対照を成しています。これらの地形がティコの形成とどのように関わっているのか興味深いところです。
【天文ガイドの寸評】口径30㎝の大口径ニュートン式反射望遠鏡でとらえた月面のクローズアップです。ティコ周辺はクレーターの重なり順や飛散物による2次クレーターの様子から地形ができた順番を想像して楽しめます。
英国オライオン社VX300-S (D=30 cm, f=120 cm, F4) ニュートン式反射 (テレビュー社パラコアタイプ2を装着), IR685パスフィルター. ASI 174CMOSカメラで2018年11月30日5時9分23秒から15秒間 動画撮影 (763フレーム).
2019年3月4日月曜日
ぎょしゃ座の岩本彗星(2月26、27日)
2月下旬に岩本彗星がぎょしゃ座に接近しました。勾玉星雲への接近のタイミングは28、29日がねらい目でしたが天候が期待できないようなので晴れている26-27日に撮影しました。QBPフィルターの使用によりうすずみ温泉の暗い空ならISO6400, 露出5分ものexposureが可能となり、Sh2-232やSh2-235などの赤い星雲に接近する青い岩本彗星を美しいコントラストで切り撮ることができました。
FS60CB(f=250mm), EOS6D(Seo-SP4), ISO6400, 露出4分, 2019年2月7日 0h13m~48m。DSSで8枚コンポジット。
FC100DL(f=590mm), EOS6D(HKIR), ISO6400, 露出 3 or 4分, 2019年2月26日 23h22m~53m。DSSで9枚コンポジット。
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