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2020年9月26日土曜日

はくちょう座網状星雲(NGC6992-5, NGC6960)(9月15日)

8月23日にも網状星雲を掲載しています。そのときは、望遠鏡(FC100DL)の写野の大きさから、東側(左側)のNGC6992-5のみで西側(右側)のNGC6960(ベール星雲)が構図から漏れていました。そこで今回は、FS60CB屈折望遠鏡で網状星雲の全体を撮影しました。前回より解像度は劣りますが良好な画像を得ることができました。撮影機材、条件は前項と同じです。2020年9月15日00時51分~01時12分(ISO6400, 露出2分)、11枚をスタッキング。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。
 

2020年9月25日金曜日

ガーネットスター星雲(IC1396)(9月15日)

 ケフェウス座のガーネットスター星雲(IC1396)です。やはり秋の天の川に埋もれる赤い大きな星雲です。星雲内には目立つ4等星の赤い星があり、ウイリアムハーシェルによってガーネット(ザクロ石)スターと命名されています。また、星雲内には「象の鼻」と呼ばれる分子星雲(vdB142)がありこの星雲を特徴づけています。その他にもいくつかの暗黒星雲が入り乱れて走っていて拡大撮影の興味がそそられます。複雑な構造をした、見飽きない星雲の一つです。撮影機材、条件は前項と同じ。2020年9月15日00時51分~01時12分。10枚の画像をスタッキング。

2020年9月24日木曜日

ハート星雲(IC1805)と胎児星雲(IC1848)(9月15日)

 秋の天の川に埋もれる赤い散光星雲です。高い透明度と赤外換装カメラ、QBPフィルターの効果でHα腺に対する感度が良好です。名前通り、ハートと胎児に似た形をしています。今回はFS60CB (D60mm, FL250mm)屈折で2つ同じ画面に取り込みましたが、このあたりは星の誕生域でもありますので、それを狙っての拡大撮影にも興味があります。撮影機材、条件はM31, M33と同じ。2020年9月15日00時12分~33分。10枚スタッキング。

2020年9月23日水曜日

アンドロメダ銀河 (M31) (9月14日)

 

M33とセットで撮影したM31です。この日は透明度が高くシーイングも良好だったので、アンドロメダ銀河の美しい姿を捉えることができました。撮影機材、条件はM33と同じ。2020年9月14日22時03分~22分。x10スタッキング。

さんかく座M33銀河(9月14日)

 秋を代表するさんかく座のM33銀河です。我らが天の川銀河、アンドロメダ銀河 (M31)とともにグループを形成しています。距離は230万光年で、M31同様、我々に一番近い系外銀河です。みかけもM31についで大きく見えます。内部の渦巻には赤い散光星雲がたくさんありますが、今回はFS60CBによる撮影なので拡大率が小さくその点は目立ちません。タカハシFS60CB屈折(D60mm, FL250mm), キャノンEOS6D (ISO6400, 露出120sec) + QBPフィルター。2020年9月14日22時49分~23時08分、うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。x10 スタッキング。

2020年9月16日水曜日

2日連続の火星(9月14日、15日)

 
 いよいよ火星の輝きが増しています。14日と15日の早朝は好シーイングに恵まれました。25時間08分間隔ですのでほぼ同じ模様がみえています(火星の自転は24時間40分くらい)。白い南極冠、灰色の雲におおわれた北極付近、中央にメディリアニ高原、エリトリア海などが見えているようです。撮影:Orion VX12 (D300㎜、FL1200㎜)、TeleVue Powermate x5、ニュートン式反射赤道儀、ZWO ASI290MCカメラ (3000フレーム)、 ZWO UV/IR cutfilter。上:2020年9月15日04時06分、下:9月14日02時58分。




2020年9月9日水曜日

今朝の火星(9月9日)

 過ぎ去った台風の影響で東海地方には湿った空気が送り込まれ、なかなか晴れてくれません。しかし、今朝の4時ごろ突然奇跡的に快晴となり、2時間余りのあいだに火星と月を撮影することができました。3時頃空を仰いだ時はドン曇りでしたから、この晴れはまさに執念の賜物と言えるでしょう。しかも予想外の好シーイングでした。火星地図から、中央北側(上)の明るい部分はルナ湖、タルシス、中央の暗い部分はエリトリア海あたり、かなと推定しています。10月6日の最接近に向けて着実に大きくなる火星です。撮影データ:いつもの機材で。2020年9月9日4時50分。自宅にて。

2020年9月8日火曜日

こぎつね座アレイ状星雲(M27、8月19日)

 

大きい惑星状星雲、こぎつね座M27です。夏の大三角の中にあり夏の定番の一つです。おおむね写りは良く、どういう状況でもそれなりに写ってくれます。上腕を鍛える亜鈴に形が似ているということでアレイ状星雲と呼ばれています。中心部の青と外縁部の赤のコントラストが非常に美しい散光星雲です。普段あまり使っていないリッチー・クレチアン 6(D150mm, FL1350mm、F9)(RC6)での撮影です。比較的軽くて長焦点ですので、秋からの系外星雲、惑星状星雲に使いたいと思いその調整を兼ねています。撮影条件:RC6(Microtech)、EOS x7i (Seo-SP), ISO6400, 露出2分 x5, 2010年8月19日01時7分~16分。うすずみ温泉駐車場にて。

2020年9月7日月曜日

はくちょう座まゆ星雲(IC5146, Sh2-125)(8月19日)

 

大型で非常に強い台風10号が九州の西を駆け抜けていきました。しかし台風一過の秋晴れとは程遠くしばらくは星を見れない日々が続くようです。しかたなく8月19日に撮影した画像を処理してみました。はくちょう座の天の川に埋もれるような小さな星雲、まゆ星雲です。散開星団IC5146と散光星雲Sh2-125が重なって輝いているそうです。星雲の西側に伸びる暗黒星雲(バーナード168)とのマッチングも絶妙で美しく、私の好きな天体の一つです。FC100DL, EOS6D (HKIR), QBPフィルター, 2020年8月19日01時08分~19分(ISO6400、露出2分)5xスタッキング。うすずみ温泉にて。