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2020年12月28日月曜日

木星と土星の超接近を月と並べてみる(再)(12月22日)

 

土星、木星の模様、月面の精細さなどを改善して再度比較しました。超大接近の間隔は月の直径の4分の1以下であること、大クレーターなら十数個分くらいです。木星の赤道部直径と土星の輪の直径はほぼ同じで、月の中型クレータークラスです。撮影機材、データは前項と同じ。




土星、木星接近の星景写真。左は下の拡大。二星が分離して見えます。

2020年12月23日水曜日

土星と木星の間隔を月面と比較(12月22日)

上弦の月が南の空にあり同じ光学系で月を撮影しました。撮影したままのサイズで右側に「月面南部」、左側に「土星と木星」を掲載しています。土星と木星の間隔は、およそ月の4分の1くらいであることがわかります。(FC100DL+ASI290MCカメラ)で画像を撮影、常法で静止画としました。撮影時刻:左、2020年12月22日17時21分30秒、右、17時18分27秒。

土星と木星の超大接近(12月22日)

雑誌の予報によれば、土星と木星が最接近するのは21日と22日で、同じくらいの間隔(0.1度角)です。21日は曇り空で観測できなかったので、22日に期待していました。木星本体の右側の衛星はガニメデ、本体に接しているのはエウロパです。左側に遠く離れてカリストですが見にくいようです。撮影機材はタカハシFC100DL(D100mm, FL900mm)/セレステロンAVX赤道儀/ZWO ASI290MCカラーCMOSカメラで、土星と木星が同一視野に見えることは確認済みです。ASI290MCで動画(100枚のフレーム/30秒)を撮影し、画像処理によって静止画としました。撮影日時:2020年12月22日17時23分。

2020年12月21日月曜日

土星と木星の接近を月面と比較(12月20日)

土星、木星のみかけの離隔を、同日に撮影した月面と比較してみました。およそ月の直径の
 3分の1くらいでしょうか。いつも見ている月の中に土星と木星が軽く収まるとは、驚きの超接近です。今日(21日)はこの半分くらいまで縮まりますので、さらに高倍率で撮影できそうです。画像(左)は露出を控え目にして木星の模様に、(中)は露出を強くして木星の4大衛星に合わせたものです。画像(右)は月齢5.7の月面北部です。撮影時刻:(左)2020年12月20日17時18分、(中)17時26分、(右)16時30分


2020年12月20日日曜日

同一視野内の土星と木星(12月20日)

 同一視野内に収まった土星と木星です。みかけの距離は0.2度角で、木星本体または土星の輪の視直径の20倍くらい離れているでしょうか。明日(21日)にはこの半分くらい(0.1度角)に接近するようです。左上側に輪を持った土星、右下に縞模様を帯びた木星が見えます。木星の左側には4大衛星が集結しています。タカハシFC100DL屈折(D100mm, FL9000mm)赤道儀/ZWOASI183MMカメラ。300フレーム/30秒で動画を撮影、Registax6、Autostakkert!3, Stella imageなどで画像処理。2020年12月20日17時20分。

土星、木星の超大接近前夜(12月20日)

明日(21日)、明後日(22日)に土星と木星が超大接近します。ですからもし晴れれば今日20日は予備テストのようなものです。サムヤン24mm (F1.4, 5.6で使用)/キャノンEOS kiss x7i (Seo-SP4), ISO200, 露出2秒。ケンコーPRO SOFTON-Aフィルター。原画や肉眼では一つの星に見えるが、原画をトリミングし約3xに拡大すると土星/木星が分離しているのがわかる。2020年12月20日17時36分、自宅付近。

 

2020年12月9日水曜日

馬頭星雲とM78(11月14日)

 本格的な冬の星座、星雲の季節となりました。オリオン座やその周辺の赤い星雲に惹かれ自然にカメラが向いてしまいます。この画像も魅力的な馬頭星雲とバーナードループの一部が見えている場所で、しらびそ高原の漆黒の夜空を切り取った1枚です。横置きで左が北です。バーナードループに接してM78が青白い光を放っています。また、馬頭星雲の東側には、広く分子雲が広がっているのがわかります。EQ3赤道儀(ノータッチ)/FS60CB (D60mm, FL250㎜)/EOS6D(ISO6400, 露出4分✗10枚)。Stella Image8, Photoshop CCなどで画像処理。撮影:2020年11月14日0時42分~1時30分。しらびそ高原にて。

2020年12月4日金曜日

ティコとデランドル周辺(10月26日)(天文ガイド1月号入選)

 
南部クレーターを代表する大クレーター・クラビウスの北側に位置するクレーター群です。よく目立つティコとさらに北側のデランドルを中心に構図を決めました。デランドルは非常に古いクレーターで崩壊が進んでいますが、新しいティコは高くて丸い周壁をもっていて対照的です。

【天文ガイドのコメント】30㎝ニュートン式反射(合成F20)+モノクロCMOSカメラで撮影した作品です。画面上方に写っている中央丘の目立つ新しいティコ・クレーターから、画面下方に写っている古くて大きなデランドル・クレーター付近の詳細がわかります。

 英オライオンVX300-S (D300mm FL1200mm F4.0 ニュートン式反射) テレビュー パラコア タイプ2、パワーメイト 5x (合成F20)、バーダープラネタリウムIR685パスフィルター ケンコーEQ6PRO赤道儀 ZWO ASI183MMモノクロCMOSカメラ 30秒間に撮影した300フレームをスタック処理 Autostakkert!3ほかで画像処理 キャノンPixus PRO-10S出力 撮影地/岐阜県岐阜市

アリスタルコス周辺(8月12日、15日)(星ナビ1月号に入選)

 
  12月4日発売の星ナビ1月号、星ナビギャラリーに掲載されました。
【作者のコメント】光条の消長によって、欠け際とその3日前とではアリスタルコス周辺は大きく変貌します。
【星ナビのコメント】アリスタルコスは反射率の高い明るいクレーターとして有名ですが、このように見比べてみると非常に興味深いです。わずか3日でこれほど違うものなのかと驚きます。日が当たった時には光っているといってもいいほどで、太陽高度が高くなると光条も見えてきます。
英オライオンVX12(D300mm FL1200mm F4)+テレビュー パラコアタイプ2+ テレビュー パワーメイト 5x (合成6000mm F20) ZWO ASI183MM Baader IR685 パスフィルター ケンコーEQ6PRO 
上:2020年8月15日05時14分、下:8月12日02時02分 それぞれ30秒間300枚 2フレームモザイク AutoStakkert!3/RegiStax6/Photoshop CC/ステライメージ8/Image Composite Editor キャノンPixus Pro-10S  自宅にて

2020年12月2日水曜日

ガーネット星星雲(IC1396)(11月23日)

秋の定番の一つ、ケフェウス座のガーネット星星雲です。右上の赤い星がガーネット星で、その周辺に赤い星雲(IC1396)が広がっています。 秋の大型星雲の中では暗い方ですが、QBPフィルターでHαを強調すると容易に写ります。星雲の濃淡、無数の暗黒星雲などが入り乱れて複雑な様相を呈しています。中央やや下には「象の鼻」と呼ばれる暗黒星雲があります。Adv赤道儀 (PHD2オートガイド)/FC100DL (D100mm,  f= 580 mm)/EOS6D(Seo-SP), ISO6400, 露出6分x17.総露出102分。2020年11月13日23時27分~ 長野県飯田市上村しらびそ高原にて。