ページ閲覧数

2021年3月28日日曜日

春の系外銀河 -かみのけ座の針状星雲(NGC4565) (3月15日)

 
うずまき銀河を真横からみたらこんなふうに見えるだろうと推定されています。その形からNeedle Galaxy、針状銀河とも呼ばれます。距離は3000~5000万光年で高度は10等と暗いのですが広がりは少ないため見かけの単位面積当たりは明るくよく写ります。FC100DL屈折望遠鏡(D100mm, FL900mm)/AdXV赤道儀(PHDガイド)/EOS6D(HKIR)カメラ、ISO12800,露出3分/QBPフィルター。撮影日時:2021年3月15日00時37~49分。StellaNavi 9で4枚コンポジット。


2021年3月21日日曜日

春の系外銀河 -M63 ひまわり銀河- (3月14日)

 

りょうけん座の系外銀河M63(NGC5055)は、春の北の空に広がる有名な銀河の一つで、その形から「ひまわり銀河」と呼ばれます。距離は2380万光年、NGC5194群に属します。ひまわりの形を捉えるには、条件の良い夜での多数枚の画像コンポジットが必要です。FC100DL(D100mm, FL900mm)/AdVX赤道儀(PHD2ガイド)/EOS6D(HKIR)/QBPフィルター。2021年3月14日22時04分~23時06分、ISO12800, 露出3分 x 20。うすずみ温泉にて。

2021年3月20日土曜日

春の系外銀河 -M108とふくろう星雲- (4月14日)

 ふくろう星雲M97(右上)は、おおぐま座の惑星状星雲です。丸い星雲に 目玉のような二つの暗部があってふくろうの顔に見えることから「ふくろう星雲」と愛称されています。距離は1800光年で天の川銀河内に位置します。M108(左下)は2,350万光年かなたに存在する系外銀河ですが、フクロウ星雲M97と見かけ上、近接していることからこの画像のように同一視野内での画像が多く撮影されています。もちろん実際には両者は遠く離れています。FC100DL/AdXV赤道儀/EOS6D(HKIR)/QBPフィルター。撮影日時:2021年3月14日23時17分~50分。ISO12800、露出3分x11。うすずみ温泉にて。

2021年3月18日木曜日

春の系外銀河 -M94銀河- (3月15日)

 

M94は、明るく輝く中心部とそれを取囲むリング構造、さらにその外側に淡いリング構造があります。この画像では外側のリングはかすかにその存在がわかる程度です。内側のリングでは爆発的な星形成が起こっていて活動銀河に分類されています。その形の面白さから今後も注目して撮影したい銀河です。2021年3月15日00:02~33、ISO12800、露出3分、10枚コンポジット。FC100DL 直焦点(D100, FL900mm)、EOS6D(HKIR)、AdVX赤道儀/PHDガイド、QBPフィルター。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

2021年3月16日火曜日

春の系外銀河 -M81とM82-(3月14日)

 春は系外銀河の季節です。特におおぐま座、りょうけん座、しし座、おとめ座、かみのけ座などの広い範囲に数多くの系外銀河が分布しています。しかし暗くて見かけが小さいことからその美しさを十分に捉えることが難しいのが現実です。今シーズンは、1)主焦点でのタカハシFC100DL鏡筒(FL900mm)、2)マイクロテックの RC6鏡筒(リッチー・クレチアン、D150, FL1350mm)など、軽くて長焦点の鏡筒を使う計画です。

 最初に紹介するのは、おおぐま座のM81(右)とM82(左)です。両者は実際に接近しており、6億年前には1億年かけて衝突が起こっています。M81には細い腕が2本ありいくつかの赤い散光星雲がちりばめられています。M82は爆発的な星形成を起こしているスターバースト銀河と呼ばれ、星雲中央部分から巨大なジェットが噴き出しています。

撮影機材と条件:タカハシFC100DL (FL900mm), QBPフィルター, セレストロンAdVX赤道儀、2021年3月14日, 20時07分~21時13分. うすずみ温泉にて。

2021年3月12日金曜日

さようならオリオン(3月10日)

 昨年11月にしらびそ高原に遠征して以来、天気が悪いか、満月期かで、近場のうすずみにも出かけることができませんでしたが、一昨日(3月10日)、実に4か月ぶりでようやくチャンスに巡り合いました。冬の星座はひさしぶりの撮影だったので、オリオンを中心に冬の赤い星雲を撮りまくりました。しかし夜が深けると西に大きく傾いて撮影条件が悪くなり、できばえは今一つでした。それでも思いは強く、掲載させていただきます。上:オリオン大星雲M42,43、下:いっかくじゅう座バラ星雲。
共通器材:Advx赤道儀、EOS6D (HKIR)、QBPフィルター、撮影条件 上:2021年3月10日21時40分~22時16分、ISO12800、2分露出10枚、5秒露出10枚でDSSコンポジットし、中心部の白飛びを軽減。下:同22時10分~46分、ISO12800、2分露出で12枚ステライメージ9コンポジット。