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2023年12月31日日曜日

ぎょしゃ座勾玉星雲(IC405)(12月4日)

 
赤い星雲のなかでも淡い方に属しており、直線部分は特に淡いので写し込むのが難しい星雲です。自宅では空が明るくてさらに難物となります。今回は、QBPフィルターを使った40㎝反射での作例です。30秒以上露出できないので、スタッキング枚数を多くしてのチャレンジです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  93コマをステライメージ9でスタック、Photoshop CC/画像処理。2023年12月4日21時21分~22時19分、自宅にて。

2023年12月29日金曜日

木星(12月27日)

久しぶりの木星ですが、11月になると冬型の気圧配置続くようになりパッとしません。ここらあたりが潮時のようなので、技術未熟を棚に上げ、現状報告させていただきます。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年12月28日00時03分。自宅にて。

2023年12月27日水曜日

小アレイ星雲(M76)(12月8日)

 
アレイ星雲M27と形が似ていてこれを区別するため「小アレイ星雲」ともよばれる。実際には「両方に取っ手のついたコップ」という印象です。撮影条件SWDOB16反射(D400mm、FL1800mm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ZWO ASI183カメラ/サイトロンQBPフィルター, Gain 450, 露出20秒, 35枚をステライメージ 9でスタック, 画像処理。撮影時刻:2023年12月08 日19時37-55分。自宅にて。




2023年12月20日水曜日

かに星雲(M1)(12月8日)

 かに星雲がこんなにカラフルとは!10月26日にも異なる撮影系(EOS6Dデジタルカメラ)で掲載していますが・・・。今回は183MC CMOSカメラでの撮影です。撮影条件SWDOB16反射(D400mm、FL1800mm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ZWO ASI183カメラ/サイトロンQBPフィルター, Gain 450, 露出60秒, 10枚をステライメージ 9でスタック, 画像処理。撮影時刻:2023年12月08 日23時35-46分。自宅にて。


2023年12月19日火曜日

青い雪玉星雲(NGC7662)(12月8日)

アンドロメダ座の惑星状星雲です。別名、「青い雪ダルマ星雲」とも呼ばれています。2秒露出画像37枚をスタックしましたが淡い外縁の微細構造はみえていません。シーイングも必要なので改めて挑戦したいと思います。撮影条件:SWDOB16反射(D400mm、FL1800mm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ZWO ASI183カメラ/サイトロンQBPフィルター, Gain 350, 露出2秒, 37枚をステライメージ 9でスタック, 画像調整。撮影時刻:2023年12月08 日19時57分~20:05分。自宅にて。





2023年12月17日日曜日

バブル星雲(NGC7635)(12月8日)

ZWO ASI183MC CMOSカメラによるバブル星雲の拡大画像です。キャノンEOS6Dでの撮影画像は10月23日に当ブログに掲載しています。コンポジット枚数が前回(200枚)より少ない(80枚)ことも響いたのかバブルの形がやや不明瞭となりました。撮影条件:SWDOB16反射(D400mm、FL1800mm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ZWO ASI183カメラ/サイトロンQBPフィルター, Gain 450, 露出30秒, 80枚をステライメージ 9でスタック, 画像調整。撮影時刻:2023年12月08日20時06分~59分。自宅にて。

2023年12月15日金曜日

ふたご座流星群(12月12-14日)

 
今年のふたご座流星群は月の影響を受けない絶好のコンディションでしたが、極大日に当たる昨日から今日(12月14-15日)にかけて悪天で観測不可でした。極大日の悪天が予測されたので前日(13-14日)と前々日(12-13日)に流星群の撮影を試みました。数は多くなかったものの10個程度を撮影することができました。

撮影方法:2台のキャノンEOS6Dカメラに、1)サムヤン24mm (F4で使用, ISO800, 露出20秒, インターバル1秒) 2) タムロン28mm-300mm(28mm, F3.5で使用, ISO400, 露出20秒, インターバル1秒)の各レンズを装着し、ケンコースカイメモSで追尾撮影。いずれも20時くらいから6時くらいまで撮影。

画像の説明1) サムヤン/おうし座付近を流れた2個 (上:12/12/23:15, 下:12/13/ 00:02)のモザイク、2) タムロン/ふたご座付近に出現(12/12/22:16)、3) サムヤン/ぎょしゃ座の東付近 に出現した2個の流星 (上:12/14/03:58; 下:12/14/03:16)のモザイク, 4) タムロン/ふたご座の東、ヤマネコ座 付近に出現 (12/14/00:16)。



バラ星雲(NGC2237、2238、2239、2246)(12月3日)

いっかくじゅう座の散光星雲で形がばらの花に似ていることからこの名前で呼ばれ、部分的には、NGC2237、2238、2239、2246の名称がつけられています。見かけの直径が約60分で月の2倍ほどもあります。距離は約5200光年で実際の直径は約150光年です。中心部には散開星団NGC2244がありそこから放出される紫外線が星間ガスを電離しているため赤く見えると考えられています。中心部下部に、ピンク色のドルフィンが数頭ジャンプしているように見えますね。ピンクドルフィン、初めて気付きました。撮影条件SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/ ISO 12800、露出30秒 x 30 をDSSスタック。2023年12月3日23時30分〜47分

2023年12月11日月曜日

オリオン大星雲(M42, M43)(12月3日)

 
深夜はすっかり冬の空、久しぶりのオリオン大星雲です。相変わらず、大きな複雑な構造、その美しさに見とれてしまいます。上端の小さな角のような場所がM43、その下がM42となります。撮影条件:SW(スカイウオッチャー)DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/ ISO3200、露出30秒 x 10 + 露出5秒 x 10 をDSSスタック。2023年12月3日22時59分〜22時09分

アンドロメダ座のエッジオン銀河 NGC891(12月3日)

 
真横からみた銀河をエッジオン銀河というようです。針状銀河といわれることもあります。このアンドロメダ座のNGC891もその典型で、銀河の中央に走る筋状の構造は暗黒星雲によるものです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/ISO1800、露出30秒 x 10コマをDSSスタック。2023年12月3日22時48分〜22時54分, 自宅にて

さんかく座銀河(M33)(12月3日)

さんかく座銀河M33はみかけの大きさ62'、5.7等で、北半球ではM31についで大きく見える銀河です。天の川銀河、アンドロメダ銀河とともに銀河群グループを形成していて、距離は272万光年、直径は6万光年です。キャノンEOS6Dとf1800mm鏡との組合せでちょうど画面いっぱいに画像がとれます。撮影条件:SW(スカイウオッチャー)DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/ISO1800、露出30秒.  34コマをDSSスタック。2023年12月3日21時29分〜22時13分



2023年12月6日水曜日

アルフォンスス、プトレマイオスとアルバテグニウス(9月7日)(天文ガイド1月号 「読者の天体写真」に入選)

  すでに11月に当ブログで閲覧済。40㎝反射で初めての入選です。
【天文ガイドの寸評】古川さんの作品は、中央火口列にあるアルバテグニウス(画面左)、アルフォンスス(右上)、プトレマイオス(右下)を40cm反射を使って切れ味よく大写ししたものです。この作品は下弦のころに撮影されたもので、影の出方などを上弦のころと比較してみると一段と興味深く見られます。
【撮影機材、方法】2023年9月7日05時53分 スカイウオッチャーDOB16(D400mm f1800mm F4.5 ニュートン式反射) バーダーIRパスフィルター スカイウオッチャーEQ8R赤道儀  ZWO ASI 174MM モノクロCMOSカメラ 15秒間に撮影した300フレーム ✗2枚モザイク AutoStakkert!3ほかで画像処理 プリントサービス 撮影地岐阜県岐阜市

2023年11月11日土曜日

月面 クラビウスとマギヌス(9月7日)

 

南部の大クレーター、クラビウスとマギヌスです。クレーター底の小クレーターの写り具合が解像度の目安になります。撮影条件:スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm) プレビューパワーメイトx5 エクステンダー/ZWO ASI174MM CMOSカメラ 露出15秒、300コマ/2枚モザイク/2023年9月7日6時19分‐51分、自宅にて

2023年11月10日金曜日

月面アルフォンスス、プトレマイオスとアルバテグニウス(9月7日)

 月面中央部のクレーター列の拡大です。右上:アルフォンスス、右下:プトレマイオス、左:アルバテグニウス。よく撮影されますが細部の構造を写し込むのは難しい対象です。この日は比較的シーイングがよく期待通りの画像を得ることができました。撮影条件:スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm) プレビューパワーメイトx5 エクステンダー/ZWO ASI174MM CMOSカメラ 露出15秒、300コマ/2枚モザイク/2023年9月7日5時53分‐55分、自宅にて

2023年10月30日月曜日

かに星雲(M1)(10月26日)

かに星雲はおうし座にある超新星残骸で距離は7200光年。 この星雲のもとになった超新星爆発は1054年に起こったことが中国や日本の文献に残されています(日本では藤原定家の明月記)。撮影:スカイ-ウオッチャー(SW)ドブソニアンDOB16反射望遠鏡(D400mm、FL1800mm)/同SW EQ8R赤道儀/キャノンEOS6Dカメラ/サイトロンQBPフィルター, ISO12800, 露出20秒, 100枚をDSS (DeepSky Stacker) スタック。ステライメージ9, Photoshop CCで処理。撮影時刻:2023年10月26日00時04分~00時51分。自宅にて。

2023年10月27日金曜日

らせん星雲(10月23日)

みずがめ座にある太陽系から最も近い惑星状星雲(距離700光年)で、見かけの大きさ (15'x12')は、月の半分くらいあります。かし南中高度が低くて淡い(7.3等級)ため、空の暗い条件の良い所でないとうまく撮影できません。今回は、40㎝望遠鏡で撮影枚数を400枚に増やし、強く画像処理してみました。中心部が薄いブルーでそのまわりを淡い赤色星雲が取り巻いています。 ヒトの眼のように見えることから「神の目」と呼ばれて話題になったこともあります。撮影:スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm)/同EQ8-R 赤道儀/キャノンEOS6Dカメラ/サイトロンQBPフィルター, ISO 6400, 露出15秒で撮影した400枚をDSS でスタック。ステライメージ9, Photoshop CCで画像処理。撮影時刻:2023年10月23日18時50分~24日00時09分。自宅にて。


2023年10月25日水曜日

バブル星雲(10月23日)

 
カシオペア座のバブル星雲(NGC7635)です。自宅の明るい空での撮影なので細部の写りが気になり、30秒露出でいつもの倍、200枚撮りました。その甲斐があったようでバブルがくっきりみえています。撮影:スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm)/同EQ8-R PRO赤道儀/キャノンEOS6Dカメラ/サイトロンQBPフィルター, ISO12800, 露出30秒, 200枚をDSS (DeepSkyStacker) でスタック。ステライメージ9, Photoshop CCで画像処理。撮影時刻:2023年10月23日22時07分~24日00時09分。自宅にて。

2023年10月21日土曜日

ペリカン星雲(10月17日)

 北アメリカ星雲(NGC7000)のすぐ隣にある散光星雲IC510です。その形からペリカン星雲とも呼ばれます。この二つはペアなのかと思ったらペリカン星雲は1800光年、北アメリカ星雲は2200光年と少し距離があるようです。撮影:スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm)/同EQ8-R PRO赤道儀/キャノンEOS6Dカメラ/サイトロンQBPフィルター, ISO12800, 露出40秒, 100枚をDSS (DeepSky Stacker) でスタック。ステライメージ9, Photoshop CCで画像処理。2023年10月17日22時07分~23時25分。自宅にて。

2023年10月20日金曜日

IC1396 象の鼻(10月19日)

  

IC1396はケフェウス座の銀河に埋もれた大きな散光星雲です。vdB142はそれを背景とする暗黒星雲で、その特徴的な形から「象の鼻」とも呼ばれています。これまでは小口径、短焦点での撮影でしたが、今回は40㎝、長焦点での作例です。これまでになくvdB142の構造がよくわかります。撮影スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm、F4.5)/同EQ8-R PRO赤道儀/ キャノンEOS6Dカメラ/サイトロン QBPフィルター, ISO12800, 露出40秒, 93枚をDSS (DeepSkyStacker) 処理。ステライメージ9, Photoshop CCで処理。2023年10月19日20時12分~21時28分。自宅にて。

2023年10月19日木曜日

北アメリカ星雲(10月17日)

北アメリカ星雲(NGC7000)のいわばメキシコとメキシコ湾に相当する部分です。
撮影:スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ キャノンEOS6Dカメラ/サイトロン QBPフィルター, ISO12800, 露出40秒, 100枚をDSS (DeepSkyStacker) 処理。ステライメージ9, Photoshop CCで処理。2023年10月17日20時33分~21時51分。自宅にて。

2023年10月2日月曜日

エウロパの木星面通過と投影(9月23日)

 
木星面をエウロパ本体が通過中(左下の丸い白抜き〇)で、その影が木星面に落ちています(右下黒点●)。4大衛星の動きは木星観測の楽しみの一つです。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年9月29日23時19分。自宅にて。

2023年10月1日日曜日

仲秋の名月(月齢14.5)(9月29日)

9月29日は仲秋の名月にあたり、何年ぶりかで満月と重なったとか。お天気にも恵まれてこの時期奇跡ともいえる快晴のもと仲秋の名月を楽しみました。40㎝反射望遠鏡のガイドスコープとして同架している8cm屈折望遠鏡(CapriED, 口径80mm、F7)で撮影しました。月は灰色の世界と思われがちですが弱いながら色彩があります。この画像は色彩を強調してあり、「静かの海」や「晴れの海」に濃い青紫色、「雨の海」には、やや赤っぽい色彩が見えていて、表面土壌の違いを反映していると考えられています。撮影:Capri8cmED屈折、ZWOASI183MCCMOSカメラで30秒間動画撮影。2013年9月29日21時55分。


2023年9月27日水曜日

木星(9月25日)

 
いよいよ24日あたりから秋風が流れ込みシーイングは急速に悪化しました。これには失望しましたが25日の夜になると一転好シーイングとなり、掲げるような木星像を得ることができました。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年9月25日0時57分。自宅にて。

2023年9月14日木曜日

木星(9月13日)

 今シーズン2回目の木星です。微細な模様の一端が伺えます。残念ながら大赤斑はまたも見えていないタイミングでした。南中高度が高いので良いシーイングのチャンスが増えています。衝に向けてさらに観察しやすくなりますので期待が膨らみます。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年9月13日01時57分。自宅にて。

 

2023年8月27日日曜日

木星(8月26日)

8月26日早朝は好シーイングに恵まれ木星が素晴らしい姿を見せてくれました。これまで私が撮影した木星画像の中では最高の部類に属します。しかし深夜の気流が今一つで、大赤斑の木星を撮り逃がしたことが残念です。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年8月26日05時14分。自宅にて。
 

2023年8月26日土曜日

「衝」前日の土星(8月26日)

8月27日、地球を中心に土星が太陽と180°の位置に来る「衝」となります。土星は地球から遠いので、土星と地球の距離の変化は年間を通して小さいのですが、その中でも「衝」のころは最も地球に近づきます。昨夜はちょうどそのタイミングで待ち望んでいた40㎝反射による土星の初観望が実現しました。一見して輪が細くなっていることがわかります。今回は、好シーイングと40㎝の解像力のどちらが良好な画像につながったのかわかりませんが今後が楽しみです。撮影条件:Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年8月26日00時28分。自宅にて。
 

2023年8月15日火曜日

はくちょう座網状星雲(NGC6962 東側)

 
東側の網状星雲(NGC6962)は網状星雲全体の中で最も濃い部分です。赤と青の繊維状星雲が入り混じった見事な形をしています。写りっぷりもよいことから人気は高いです。撮影条件2023年8月10日20時56-21時05分、Sky-Watcher DOB16 (D40cm, FL180cm, F4.5, コマコレクター使用), QBPフィルター, EOS6D ISO6400, 露出20秒, 21枚コンポ, 自宅にて。


はくちょう座網状星雲(NGC6960 西側)(8月10日)

 
はくちょう座網状星雲の西側部分です。繊細な糸状の構造に加え、はくちょう座52番星と重なっていて構図的にかっこいいので、どうしても撮りたくなる天体の一つだと思います。とりあえず40cmで撮ってみただけの画像ですので今後、条件を整えて画質の改善を図りたいと思っています。撮影条件2023年8月10日20時40-53分、Sky-Watcher DOB16 (D40cm, FL180cm, F4.5, コマコレクター使用), QBPフィルター, EOS6D ISO6400, 露出20秒, 21枚コンポ, 自宅にて。


2023年8月14日月曜日

はくちょう座まゆ星雲(IC5146)

 
はくちょう座のまゆ星雲(IC5146)は、赤いHα輝線と白っぽい反射星雲が混じった美しい星雲です。わずか10分足らずの露出でしたがうっすらと反射星雲が写っていて、40㎝の口径を感じさせる1枚でした。もっと広視野での撮影だと星雲を取り囲んで天の川の岸から中に入り込む暗黒帯が浮かび上がり、絶景です。撮影条件:2023年8月10日21時13-26分、Sky-Watcher DOB16 (D40cm, FL180cm, F4.5, コマコレクター使用), QBPフィルター, EOS6D ISO6400, 露出20秒, 25枚コンポ。

2023年8月13日日曜日

わし星雲(M16)(8月10日)

 
天の川のなかにオメガ星雲と並んで輝くのはわし星雲(M16)です。羽を広げたわしのイメージです。QBPフィルターの使用により光害の影響が小さくなっています。撮影:2023年8月10日22時11-18分、Sky-Watcher DOB16 (D40cm, FL180cm, F4.5, コマコレクター使用), QBPフィルター, EOS6D ISO6400, 露出20秒, 13枚コンポ。

台風に備えて(8月13日)

 
8月14日から15日に強い台風7号が東海から近畿地方に上陸するとの予報を受け、新しく建てた観測小屋の補強を行いました。これまで先延ばしにしていた、スライディングルーフのレールの柱を束石で固定(中央)、スライディングルーフと壁を固定する金具の取り付け(右)、などを行いました。これで多少強風が吹いても大丈夫かと思います。

2023年8月12日土曜日

オメガ星雲(M17) (8月10日)


オメガ星雲はいて座にある大きな散光星雲で、その形がギリシャ文字のオメガに似ているということで、こうよばれます。他にも白鳥星雲とも呼ばれることがあります。オメガ星雲は明るくて写りの良い星雲ですが、周辺の薄い微細な星雲に興味があります。使用したQBPフィルターは、天体の発する主な4輝線、Hα, Hβ, OIII, SII付近の波長を透過させ、以外の波長光をカットすることができます。自宅のある岐阜市でも光害は避けられませんが、このフィルターを使うと影響を小さくできます。さらにナロウバンド撮影での展開を考えています。撮影:2023年8月10日22時01-06分、SkyWatcher DOB16 (D40cm, FL180cm, コマコレクター), QBPフィルター, EOS6D ISO6400, 露出20秒, 10枚コンポ。

2023年8月7日月曜日

夏の夕月(月齢11.7、7月29日)


       

  7月29日は、12日目の月がさそり座といて座の間へびつかい座で光を放っていました。まさに夏の天の川の真ん中です。当然その方位、高度は南中時でも22-224度と低く、通常なら悪気流で撮影対象外となるのですが、梅雨明け後の猛暑のおかげかシーイング良好でした。画像は15枚モザイクで合成した月です。秤動で月面の北側がこちらに傾いているのがわかります。撮影:Sky-Watcher DOB16反射望遠鏡(D40cm, FL180cm, F4.5)/Sky-Watche EQ8RPro反射赤道儀/ZWO ASI174MM CMOSカメラ/15 x モザイク。2023年7月29日21時34分~43分, 岐阜市内自宅にて。

2023年8月1日火曜日

こと座環状星雲M57 (再)(7月27日)

   2回目のこと座環状星雲M57 (NGC6720)です。今回は、撮影枚数を増やし(80枚うち30枚使用)したことと、RegiStaxでウエーブレット処理を行ったことです。ほんの軽い処理にとどめましたが、それでも前回に比べると、星雲の微細構造が見やすくなっているようです。
器材Sky-Watcher DOB16 反射望遠鏡D40cm, FL180cm/Sky-Watcher EQ8-R赤道儀/ZWO ASI 183MC CMOSカメラ(カラー、非冷却)。撮影2023年7月27日20時19分〜27露出20秒 x 30コンポジットステライメージ 9, Photoshop CCで画像処理。自宅にて撮影。
 

2023年7月30日日曜日

こぎつね座アレイ状星雲(M27, 7月29日)

 
   猛暑が続き夏バテ気味ですが好シーイングに恵まれて撮影気分は最高です。今回は子ぎつね座のアレイ状星雲です。自宅での撮影ですが、QBPフルタ―の使用によるHα線の強調で、赤い輪郭や淡い星雲が強調されました。撮影:2023年7月29日20時14-34分、SkyWatcher DOB16 (D40cm, FL180cm, コマコレクター), EOS6D 露出20秒 30枚コンポ。


2023年7月20日木曜日

ヘルクレス座球状星団 M13(7月17日)

 

ヘルクレス座のM13 (NGC625) はみかけの大きさ(径996’’)、明るさ(5.9等星)では北天随一の球状星団で夏の天体観望会の呼び物の一つです。今回、短時間露出(2秒)で撮影し、11枚スタック、撮影原画のままトリミングひないで掲載しました。大型球状星団の雰囲気が出せているかと。器材:Sky-Watcher DOB16D40cm, FL180cm)反射望遠鏡/Sky-Watcher EQ8-R赤道儀/ZWO ASI CMOSカメラ 撮影:2023年7月182352分〜53, 露出2x 11枚コンポジット, ステライメージ 9, Photoshop CCにて画像処理。


2023年7月19日水曜日

こと座環状星雲M57(7月18日)

 こと座のM57 (NGC6720) は、みずがめ座のらせん星雲(NGC7293(みかけの大きさ900’’x700’’)と並ぶ有名な環状星雲ですが、みかけの大きさは83’’ x 59’’、らせん星雲の10分の1以下の大きさしかありません。実際に撮影してみると両者の画像の迫力差は明らかで、M57は小さくて寂しいものでした。そこで、新設の40㎝反射望遠鏡ではどのような画像が撮れるのか試してみました。結果、画像のように、昔の大望遠鏡写真を彷彿とさせる雰囲気はでているのかな? と、40cmの片鱗?を感じたところです。器材:Sky-Watcher DOB16 反射望遠鏡D40cm, FL180cm/Sky-Watcher EQ8-R赤道儀/ZWO ASI 183MC CMOSカメラ(カラー、非冷却)。撮影:2023年7月18037分〜47, 露出30秒 x 11コンポジット, ステライメージ 9, Photoshop CCで画像処理。自宅にて撮影。

2023年6月25日日曜日

40cm赤道儀のその後(月面のモザイク撮影)(6月24日)

 
ファーストライトからちょうど1カ月。また月面です。特別シーイングがよかったわけではなく雲も多くてASI178MMカメラの直接撮影のみで、バローレンズによる拡大はできませんでした。9枚のモザイク画を作成しました。40cm/EQ8RPro反射赤道儀/ASI178MM CMOSカメラ/9x モザイク。撮影:2023年6月24日20時36分~21時01分, 岐阜市内の自宅にて。

2023年6月2日金曜日

40cm 反射赤道儀のファーストライト ―月面 X文字周辺(5月27日)

 

Skywatcher DOB16反射望遠鏡(D40cm, FL180cm, F4.5)を同社のEQ8-RPro赤道儀に載せた新40cm反射赤道儀を使って月面を撮影しました。夕方から曇る予報が出ていたので日没2時間前から撮影準備に入りました。空は明るいものの月は天頂付近にあり気流的には良好でした。今回はとくに40cmパワーは感じませんでしたが、これからは月や惑星だけでなく星雲や星団など深宇宙に向けて40cmを楽しみたいと思います。撮影条件:ZWO社IR650cutfilter/同ASI183MMCMOSカメラ/テレビューパワーメイト 2.5x 拡大(合成F11.3)撮影日時:2023年5月27日17時27-30分撮影、4枚モザイク。

2023年5月23日火曜日

金星と月の接近(5月23日)

今日の夕方、月と金星が角度で2度程度にまで接近しました。これからは季節も良くなり、月と惑星の見かけの接近は目に触れる機会が増えることでしょう。準備してなくて慌てて撮影したのであまり良い出来とは言えません。キャノンEOS6D ISO4000, 1/20秒 2023年5月23日21時42分、自宅にて。



 

2023年5月19日金曜日

観測小屋の建設 8) - 望遠鏡の搬入と調整(5月/6-18日)

いよいよ望遠鏡と赤道儀の搬入です。いつもより画像数を増やして紹介します。

赤道儀をコンクリートの敷石に載せ、床材を張りました。床下は物置として活用できます。

ドアの外から見たところです。内装はまだこれからですが、時間をかけて手入れします。

小屋全体を見ています。小屋よりも望遠鏡がノッポなようすがわかります。

望遠鏡の全体像です。鏡筒がかなり重い(40kgくらい)うえに高さがあるのでいろんな調整がやり難そうです。

屋根は中央から2方向で開閉する形です。閉じるときは北側のルーフを両手で持ち上げてポリカーボネートの波が3-4個重なるように南側のルーフの上に置くだけです。ルーフを軽くしたことでこのやり方が可能となりました。境界での雨水の漏れは全くありません。

最後にバークランプで2枚のルーフを締めて終了です。風で飛ばないようにルーフは別のクランプで小屋に固定します。
 

2023年5月7日日曜日

観測小屋の建設 (7) -スライディングルーフ(4月25日)

スライディングルーフのレールを作りました。ルーフは南北に両開きする構造にしました。レールは2x4と1x4の角材を使ったので華奢に見えますが、ルーフが軽いのと筋交いでレール構造を補強したので強度は問題なさそうです。今後、レールの支柱を敷石や束石で固定し、防虫・防腐性と風雨に対する抵抗力を強める予定です。

閉められたスライディングルーフを東側から見たところです。

開かれたスライディングルーフを自宅2階から見たところです。

2023年4月21日金曜日

観測小屋の建設 (6) -小屋の外観 (4月21日)

                              

  観測小屋の外観です。壁の外張りとしてポリカを全面に張り、ドアをつけると小屋らしくなりました。しかし登山で言えばまだ5,6合目です。今後は、1)スライド屋根のレール設置、2)小屋の内装・床のパネル張り・壁の断熱、3)赤道儀と鏡筒の搬入、4)赤道儀の調整、ステラショット制御化、5)鏡筒接眼部の電動化、などです。