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2017年11月25日土曜日

今日の月(11月25日)

 ほぼ一ヶ月ぶりでしかも上弦近くでたくさん見どころがあり期待していたのですが、シーイングは今一つで、基本的に拡大撮影はあきらめました。月全体象と拡大画像1枚で即ブログ公開としました。
今夜の月全体像(右が南)
Orion VX12 (D30cm, f120cm)直接焦点。 2017年11月25日16時43分。

アルタイ断崖
480㎞に及ぶアルタイ断崖の高さは1000m程度とのこと。地球では考えられないほどの巨大な構造です。ちなみに断崖の端にあるクレーターにはピッコロミニというかわいい名前がついています。場所はこの画像を反時計回りに90度回してから全体像で探してみてください。x5バーローレンズで拡大。2017年11月25日17時34分。

2017年11月24日金曜日

自動撮影した秋の天の川(11月21日)

 薄明が終わる頃、北の空に秋の天の川が流れています。天の川全体を撮影しようとすると超短焦点レンズの1枚撮りかモザイク仕上げになります。モザイクは簡単そうに思えますが構図決めが難しくて満足に出来たためしがありません。しかしそれを簡単にこなしてくれる強い味方が現れました。アストロアーツから発売されている撮影用ソフト、ステラショットです。ここ2, 3ヶ月ほど、ステラショット導入のための準備やテストを重ねようやく使えるようになり天の川を撮ってみました。画像が重いからか全体モザイクはサーバーに拒否されるのでケフェウスからペルセウス座までを掲載します。
キャノンEOS kiss x7i, ISO3200, 露出2分 x 4枚コンポジット, ICEでモザイク化。EQ3赤道儀ノータッチガイド。うすずみ温泉駐車場。2017年11月21日。




2017年11月19日日曜日

夜明けのオリオン(10月18日)

 10月17日は前2項の画像を撮影したあとも素晴らしい星空が続きついに18日の薄明を迎えました。オリオン座は南中を過ぎつつも高い空にあり、最後のカメラを向けました。南低くたなびく雲がアクセントとなってくれました。
2017年10月18日5時5分。EOS kiss x5 (IR非換装) F9, ISO1600, 露出1分。IR非換装カメラのため赤い星雲の写りが悪い。

サドル付近の赤い星雲(10月17日)

はくちょう座γ星のサドル周辺には赤い星雲が広がっています。近くのデネブ周辺にも北米星雲やペリカン星雲が分布しているので、この辺りは赤い星雲の宝庫です。赤色を強調した画像にしてみました。
 FC-100DL (f=590 mm) 直接焦点。EOS6D ISO 3200, 露出3分x 4枚コンポジット。201710172224分。うすずみ温泉駐車場にて。

ケフェウス座の散光星雲 IC1396(10月17日)

 IC1396はケフェウス座の大きな赤い星雲です。ガーネットスターと呼ばれる赤い星がすぐ近くにあります。星雲内部には多くの暗黒星雲が走っており、中央下には「象の鼻」と呼ばれる暗黒星雲 (vdB142)(↓↓で示す)があります。 FC-100DL (f=590 mm) 直接焦点。EOS6D ISO 3200, 露出3分x 6枚。201710172327分。うすずみ温泉駐車場にて。

2017年11月11日土曜日

「星ナビ」に掲載されました !!(11月5日)

 月刊天文雑誌「星ナビ」12月号の星ナビギャラリー(101ページ)に下の月面写真、「ヒギヌス谷、トリスネッカー谷付近」が掲載されました。天文雑誌(天文ガイドと星ナビ)にはいずれも「読者の天体写真紹介ページ」がありますが、レベルが高く自身の未熟さを悟る場でもあります。しかしこれを目標に努力することが技術の向上やセンスを磨くことにつながると信じ、6月ごろから応募を始めました。なかなか結果が出ませんでしたが今回運よく採択して戴きました。今後の励みにしたいと思います。
ヒギヌス谷、トレスネッカー谷付近 オライオンVX12(D300mm, FL1200mm) + テレビュー社パワーメイト5x (合成6000mm, F20), ASI174MMで30秒間動画撮影 (約470コマ), 2017年4月4日20時59分 
(雑誌掲載後も著作権は作者に属する)

2017年11月8日水曜日

中央火口列の陰影(4月4日、月齢7.4)

右側の3連火口(下から上へプトレメウス、アルフォンスス、アルザッケル)とプトレメウスの左隣のアルバテグニウスは、中央火口列クレーター群に属するクレーターです。上弦の月にあって、アルバテグニウスは少し前に、プトレメウスはちょうど今、アルフォンススとアルザッケルはもう少しあとに夜明けを迎えるところです。微細構造としては、アルバテグニウスの中央火口丘の頂上に小さなクレーターが認識され、プトレメウスのクレーター底にはしわ模様や浅い小クレーターの凹凸が浮かび上がっており、まさに夜明けの躍動感を感じます。2017年4月4日20時54分の撮影。撮影条件は前項と同じです。

コペルニクスとカルパチア山脈(9月14日、月齢23.0)

コペルニクスは月の中央部に位置する孤峰で、周囲には成因に関わると考えられる複雑な構造が散在しています。コペルニクスの上側に広がるひだのような構造はカルパチア山脈です。右上のエラトステネスクレーターとの間にはみみずばれのような峡谷・溝が南北に伸びています。コペルニクスは直径の割に外輪山が高いためクレーター内に太陽光が差し込む時間は短いのですが、撮影時はこのタイミングをものにできました。
Orion VX12 (30cm, f=120cm) にプレビューバーロレンズ5 x 拡大。ASI 174MM CMOSカメラで30秒間動画撮影。スタック、ウエブレット解析など。 2017年9月14日04時57分。自宅にて。

2017年11月1日水曜日

M81とM82(10月26日)

朝方には北斗七星が昇ってくるようになりました。このおおぐま座のあたりは系外銀河の宝庫ですが、その中でも先駆けて高く昇るのは、M81とM82です。トリミングで拡大し、Nik Collectionツールで処理してみました。星間をただよう反射星雲がうっすらと見えています。
2017年10月26日03時48分。
FC100DL直焦点。EOS6D,  ISO3200, 露出3分 x 5枚コンポジット。