月の全体像は天体写真の中で最も多く撮影されている対象のひとつだと思います。簡単に撮影できる半面、奥が深くて、なかなか満足な画像は得にくいものです。昨今は、CMOSカメラによる多数枚(~数十枚)の精細画像を1枚にモザイク化し超高精細化する流れができていて、天文雑誌にはこういった画像が多く掲載されています。しかしこのように作成されたモザイク写真は高解像には違いないのですが、ゴツゴツしていて、自然な印象が弱くなっているように感じます。今回の作品は、モザイク枚数を少なめに(6枚)して、高精細でかつ自然な印象を狙いました。幸い、シーイングにも恵まれてある程度実現できたと思います。
【天文ガイドコメント】30cm鏡+1インチモノクロCMOSカメラによるよる6枚モザイクでとらえた月齢26.1(輝面率0.13)の月面です。新月前の細い月の写真は、早起きをして撮影するか、眠気をこらえて撮影することになるので大変ですが、好シーイングなことが多いので、このようにシャープな像を得るチャンスもあります。
2020年8月16日04時13分、英オライオンVX300-S (D300mm, FL1200mm, F4.0 ニュートン式反射)テレビューパワーメイト2.5x(合成F10)バーダープラネタリウムIR685パスフィルター ケンコーEQ6PRO赤道儀 ZWO ASI 183MMモノクロCMOSカメラ 30秒間に撮影した300フレームをスタック処理 6枚モザイク Autostakkert!3!ほかで画像処理 キャノンPIXUS PRO-10S出力 撮影地/岐阜県岐阜市
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