昨年の11月から2月末まで本当に悪天が続き、たまに晴れたとしても満月期だったりして、1日たりとも撮影の遠征ができていません。ここのところ月の画像ばかりです。そこで、昨年の11月にしらびそ高原で撮影した星雲を再処理して掲載することにしました。ふたご座のクラゲ星雲で、この画像は本ブログには初掲載です。クラゲの足や笠の上の星雲は淡くてやや写し難い対象です。しらびそ高原だからこその写りでしょう。タカハシFC100DL (D100mm, FL580mm)、キャノンEOS6D (Seo-SP4)、QBPフィルター、セレステロンAdV赤道儀PHD2ガイド。ISO12800, 露出3分。2020年11月14日2時16分~4時19分に撮影した13枚をコンポジット。長野県飯田市しらびそ高原にて。
ページ閲覧数
2021年2月28日日曜日
2021年2月16日火曜日
2020年天体撮影のまとめ3(土星)
今シーズンの土星は木星と共に天の川のそばで輝き、夏から秋の宵を彩りました。土星は、木星の衝に遅れること1週間、7月21日に衝となりました。このとき土星の視直径は18.5秒、輪はその2.3倍ありました。つまり輪は木星並み、本体は火星並みです。一方、撮影対象としての土星は木星と同じく衝が夏であるため、梅雨空、低空の悪条件が重なっています。観察の回数が少ないだけでなく悪シーイングの頻度も高かったです。撮影日時は画像内に示してあります。撮影機材、撮影方法は、基本的に火星、木星と同じです。自宅にて。
2021年2月15日月曜日
2020年天体撮影のまとめ 2(木星)
今シーズンの木星は6月11日に衝、視直径は46秒。南中高度は30度程度でした。梅雨空で高度も低く、雨と悪シーイングに泣かされたといってよいでしょう。この状態は昨年も同じでした。なかなかクリアな木星像を捉えられない状態が続いています。とくに当方では、南西側に30度程度の障害物(山)を抱えており、9月にはシーズンが終了してしまいました。次期シーズンは高度が少し高くなり衝は7月になりますので多少条件が良くなります。すでに当ブログで紹介しましたが、木星を巡る今シーズン最大のトピックスは土星との超大接近でしょう。撮影機材、撮影方法は前項の火星と同じ。動画は90秒間(3000コマ)、150秒間(5000コマ)で撮影し画像処理しています。撮影日時は画像に記載。自宅にて。
2020年天体撮影のまとめ1(火星)
2020年の火星は準大接近(10月6日に最接近、最大視直径は22.6秒)でした。2018年の大接近(7月31日、視直径24.6秒)に比べ、視直径が9%ほど小さいものの、1)南中高度が高く好シーイングが多かった、2)2018年ほどの顕著な砂嵐がなかったなど、精細な画像を得るチャンスが多かったのは幸いでした。撮影日時は画像中に記載、火星像の大小はみかけの大きさを反映しています。オライオン30cm反射鏡筒(FL1200mm)、ASI290MC CMOSカメラで撮影した動画をAutoStakkert!3、RegiStax6、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理。自宅にて。
2021年2月5日金曜日
バイイのむこうのハウゼン(12月10日)(天文ガイド3月号に入選)
【天文ガイドのコメント】バイイは月の南西縁(湿りの海がある方)に位置する巨大なクレーターです。画面中心のすぐ上に写っている大きなクレーターがそれです。バイイの右、月縁のぎりぎりに見えている中央丘のあるクレーターがハウゼンです。月の首振り運動(秤動)を利用し、よいタイミングで撮影した秀作です。
英オライオンVX300-S (D300mm FL1200mm F4.0 ニュートン式反射) テレビュー パラコア タイプ2、パワーメイト 5x (合成F20)、バーダープラネタリウムIR685パスフィルター ケンコーEQ6PRO赤道儀 ZWO ASI183MMモノクロCMOSカメラ 30秒間に撮影した300フレームをスタック処理 Autostakkert!3ほかで画像処理 キャノンPIXUS TS8430出力 撮影地/岐阜県岐阜市
木星と土星の超大接近を月の並置で実感(12月22日)(星ナビ3月号に入選)
【作者のコメント】木星と土星の超大接近を実感するため、同じ光学系、スケールで撮影した同日の月面画像と並置しました。(このブログでは見やすくするため横置きにしました)
【星ナビのコメント】22日の超大接近の離隔を同夜の月とのスケール比較で表しました。望遠鏡で見る2大惑星の超大接近は感動ものでした。写真では見たように表現することは難しく、改めて人の目の優秀さを感じましたね。
タカハシFC-100DL(D100mm, FL900mm, F9) 、ZWO ASI 290MC、ZWO UV/IRカットフィルター、セレストロンAdvanced VX
木星と土星:2020年12月22日17時21分30秒、300コマ(17秒間) 、月面:2020年12月22日17時18分 300コマ(17秒)4フレームモザイク
AutoStakkert!3/RegiStax6/Photoshop CC/ステライメージ8/ Image Composite Editor キャノンPRO-10S
【星ナビのコメント】22日の超大接近の離隔を同夜の月とのスケール比較で表しました。望遠鏡で見る2大惑星の超大接近は感動ものでした。写真では見たように表現することは難しく、改めて人の目の優秀さを感じましたね。
タカハシFC-100DL(D100mm, FL900mm, F9) 、ZWO ASI 290MC、ZWO UV/IRカットフィルター、セレストロンAdvanced VX
木星と土星:2020年12月22日17時21分30秒、300コマ(17秒間) 、月面:2020年12月22日17時18分 300コマ(17秒)4フレームモザイク
AutoStakkert!3/RegiStax6/Photoshop CC/ステライメージ8/ Image Composite Editor キャノンPRO-10S
登録:
投稿 (Atom)