清少納言の枕草子の一節に、「星はすばる、ひこぼし、ゆうづつ、よばい星、少しをかし。尾だになからましかば、まいて。」という記述があります。面白いとしたのは「すばる」のほか、彦星、宵の金星と流星です。流星は尾がなければもっといい、と続けています。「すばる」を一番に挙げているので清少納言に強い思い入れがあったと推定されます。私も中学生の頃、夜空を眺めていて「あれはなんだろう?」と興味をもった最初の天体でした。「すばる」は和名で、一般的にはプレアデス星団と呼ばれ、メシエ番号M45です。おうし座にあり、晩秋から初冬の夕方の東の空にコチャコチャと星が集まった愛らしい姿を肉眼で見ることができます。距離は410光年、若い星の集団で星雲に包まれています。画像からは星団の周囲にも広く淡い星雲が広がっていることがわかります。
2017年9月26日01時42分から3分露出(ISO3200)で撮影
2017年9月26日01時42分から3分露出(ISO3200)で撮影
した6枚をコンポジット。
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