星ナビ1月号(2020年)に入選しました。今回は、シラーの南西部に広がる大クレーター様の構造物、シラー・ズッキウス・ベイスンとさらにその南に位置する月面表側の最大クレーター、バイイを同一画面に取り込み、両者の大きさを比較しました。拡大率を変えて3枚応募し、強拡大したものが採択されました。
撮影条件、画像処理など: 英オライオン社 VX12 (D30cm, FL120cm)(テレビュー社パラコアタイプ2を装着) + テレビュー社パワーメイト 5 x (合成焦点距離 600cm, 合成F20)、ZWO社ASI183MM CMOSカメラ、バーダー社 IR685パスフィルター、ケンコーEQ6pro赤道儀。2019年9月24日05時56分02秒から約30秒間動画撮影 (300フレーム)。Autostakkert!3でスタッキング、RegiStax6でウエブレット処理、ステライメージ8と PhotoshopCCで画像調整。
【作者のコメント】シラーとズッキウスの間に広がる地形は、シラー・ズッキウス・ベイスン(SZB)と呼ばれ損壊した巨大クレーターを彷彿とさせます。そこでこの地形のすぐ南側に位置するバイイを同じ構図に写し込む ことで両者の大きさを比較してみました。画像の実測によってSZBの長径はバイイ(直径300㎞)の約1.2倍とわかりますのでSZBの大きさは約360㎞と推定されます。バイイは月の表側で最大のクレーターでSZBの巨大さがわかります。
【星ナビギャラリーのコメント】古川さんは、2019年8月号ではシラー・ズッキウス・ベイスンだけを捉えていましたが、今回は位相を変えてバイイまで入れた大きさ比較です。おもしろい狙いです。
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