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2018年4月29日日曜日

月面散歩 ー3月26日夜ー

 3月25日から27日までは好シーイング下で月面撮影を行うことができました。3月26日に撮影した月の名所をいくつか紹介します。すべて上が南です。
クラビウスとモレトス:クラビウスは説明を要しないほど何回も本ブログに登場しています。直径250㎞の超巨大クレーターの一つです。その南には中央丘をもつモレトスがあります。撮影条件:Orion VX12 (D30cm, f120cm)に5 x バーローレンズの直接焦点像をZWO社ASI 174MMで15秒間動画撮影。IR720パスフィルター。800から1000枚の画像をスタック、ウエブレット解析。2018年3月26日20時16分。

 ヒギヌス谷とトレスネッカー谷:細い谷や峡谷の集まる領域です。ヒギヌス谷は谷の内部に小さなクレーターが散在しています。トレスネッカー谷は細い峡谷が絡み合った構造で明らかに両者は成因が異なります。撮影条件は上に同じ。2018年3月26日20時04分。

 コペルニクスとエラトステネス:コペルニクスは月面のほぼ中央にあり満月頃になると輝線を周囲に伸ばして非常に目立ちます。クレーターとしては直径は93kmとそれほど大きくないのに周壁が3.8kmと高いのが特徴です。画像ではクレーター底の3分の1程度に日が当たっていますが高い周壁のため日光は斜めからより上から当たる時間が長いことになります。コペルニクスは巨大隕石の衝突によってできたと考えられますが吹き飛ばされた噴石によって二次的に出来たと考えられる微小なクレーター鎖が周囲、特にエラトステネスとの間にたくさん見えています。2018年3月26日19時48分。

 アルプス谷周辺:アルプス山脈の中ほどにあるひっかき傷がアルプス谷です。隕石が斜めから衝突したのでしょうか?谷の内部には小さな溝があり画像でも確認することができます。周囲には個性的なクレーターとして、カッシーニ、アリストテレス、エウドクソスがあります。2018年3月26日19時56分。






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