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2018年4月6日金曜日

春の月(4月3日, 月齢16.1)

 朧月夜は春を代表するイメージですが、桜と重なる3月末から4月半ばにかけては”なたね梅雨”と言われる長雨が続き観月には不向きな天気になることが多いのです。しかし今年は上空のジェット気流が列島の北と南に分かれて走り本州付近は安定した高圧帯となって晴れが続いたとかで、煌々と輝く「夕月」を堪能できました。透明度だけでなくシーイングも良好で月面拡大撮影のチャンスでした。今後少しずつ画像を紹介させて戴きますが、今回は4月3日、満月から1日余り後の月(月齢16.1)です。
 比較的良シーイングであったため低倍率でもインパクトのある像となりました。Orion VX12 反射直接焦点。ASI174MMカメラによる15秒間の動画(900フレーム)をスタック、軽いウエブレット処理した2枚の画像をモザイクしたもの。2018年4月3日00時41分。
月面の東端の中央部(上の□部分)を拡大したもの。明るい左側の大きなクレーターはペタビウスで中央丘にかかる大きな峡谷が特徴です。欠け際の、周壁と中央丘だけが見えている二つのクレーターは、上がヘカタエウス、下がフンボルトです。月の首ふり(秤動)によって見えたり見えなかったりするクレーターです。撮影条件は上に同じ。x5 バーローレンズで拡大。01時01分。

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