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2018年3月8日木曜日

UHCネビュラフィルター(3月6日)

 IR換装カメラであっても散光星雲、特に赤いHα線を発する星雲をクリアに撮るのは難しいものです。そこで一般によく使われている星雲向けのネビュラフィルターを使ってみることにしました。まずUHC (Ultra High Contrast)というフィルターです。EOS APS-C用のオプトロンブランドをシュミットから購入しました。星雲の放つ光の波長付近を選択的に通すフィルターなので、赤い星雲の代表格であるカリフォルニア星雲と、中心部から電離水素ガスバーストを起こしているM82銀河の画像を紹介します。雲のためオートガイドできず、高ISO設定で露出を1分に切り詰めました。結果として、これら対象にUHCフィルターを使うとメリハリの利いた画像になることがわかりました。

1)カリフォルニア星雲(NGC1499)
 ペルセウス座 ξ (グザイ) 星は非常に青さの強い星でカリフォルニア星雲の赤い色と美しいコントラストを成しています。UHCフィルターは赤も青も強調しているようです。特に色バランスが乱れるという印象はありません。撮影時にうす雲が広がっていたため明るい ξ 星はハローが出てしまいました。
タカハシFC-100DL (レデューサーでf=590mm) にEOS60D(ISO6400, 1分間ノータッチガイド)による直接撮影。2018年3月6日20時42分から撮影した4枚の平均加算コンポジット。うすずみ温泉駐車場にて。

2)M81とM82
  M82は中心部から赤いガスが噴き出しているのでこれを強調できるかどうか試してみました。期待通り赤いバーストが強調されています(画像内左上)。
撮影条件は上に同じ。2018年3月6日20時16分から撮影した2枚の平均加算コンポジット。


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