これまで星雲や銀河はISO3200か6400で撮影を行ってきました。高感度にすると露出時間を短くできるのでメリットとして、1)一定時間に多くの対象を撮影できること、2)赤道義のオートガイドの許容範囲が広くなり、場合によってはノータッチガイドも可能です。しかしおおむね強い画像処理をするため画像が荒れてしまうのがデメリットと考えられます。そこで、良い画質を目指して撮影方法を改善してゆきたいと考え、感度、コンポジット枚数の効果について比較してみました。アンドロメダ銀河を対象とし、M-genでオートガイドしたEQ3赤道義にのせた13cm反射望遠鏡で撮影しました。銀河端の像について、撮影画像をそのまま比較するのではなく、強い画像処理を施したのちの画像を比較しました。結果として、「ISO1600、露出8分で撮影した画像を4枚コンポジット処理する」ことが現実的に最適であると考えられた。
感度の影響
撮影条件は、左:ISO6400, 露出2分、中:ISO3200, 露出4分、右:ISO1600, 露出8分。撮影後、強い画像処理を5回繰り返し行ったもの。感度が低いほど画像の乱れが少ないことがわかります。
コンポジット枚数の影響
撮影条件は、ISO6400, 露出2分、左:コンポジットなし(1枚)、中央左:コンポジット2枚、中央右:コンポジット4枚。右の1枚の撮影条件は、ISO1600, 露出8分、コンポジットなし(1枚)。コンポジット枚数が多いほど画像は安定しています。ISO6400の4枚コンポジットとISO1600の1枚がほぼ見合いです。
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