2026/09/26

NGC 6960 ーはくちょう座・網状星雲 中央部~西側ー(9月25日)

                 

台風一過、雲の切れ間を約8時間の撮影体制に入り、実質のスタック時間は60分ほどでしたが、はくちょう座の「網状星雲(Veil Nebula)」中~西側の広い領域をSeestar S50の4枚モザイク撮影で捉えました。この星雲は約2万年前の超新星爆発の残骸の残骸で距離は 2,100〜2,400光年、みかけの大きさは 約3度(満月6個分)もあります。西側のアークは NGC 6960(Caldwell 34)、52 Cygni 星が 目印です。「魔女のほうきとも呼ばれ、酸素(OIII)や水素(Hα)が衝撃波で励起されて細かく裂けたフィラメント構造が浮かび上がります。撮影条件:Seestar S50 2026年9月25日00:18 露光時間52分 岐阜市内にて

活動期の静かな太陽面(9月25日)

 

初秋の太陽面には、小さな黒点がいくつか点在していました。 一見すると穏やかな姿ですが、最新の観測では太陽には8〜9の活動領域が存在し、Cクラスのフレアが続くなど、内部では活発な変化が進んでいます。 黒点が大きくなくても、太陽風は高速度流の影響下にあり、地球の磁場も静穏から活発へと揺れ動いています。 この写真は、太陽活動期の“静かな一日”を切り取った一枚であり、太陽が常に変化し続けていることを静かに物語っています。 撮影データ:Seestar S50 、2026年9月25日10時52分、岐阜市にて


2026/09/11

初秋の宝石箱(6)Sh2-158(NGC 7538)は,成長しつつあるケフェウス座の星形成領域(8月19日)

 

ケフェウス座とカシオペア座の境界付近に位置するSh2-158(NGC 7538)は、星形成が活発に進む明るい散光星雲です。地球からの距離は約9,100光年。星雲内部では若い大質量星が強い紫外線を放ち、周囲の水素ガスを電離させることで赤い輝きを生み出しています。

この領域が特に注目される理由は、巨大な原始星が誕生している現場を直接観測できる数少ない星雲のひとつである点です。NGC 7538内には、太陽の約300倍の質量を持つと推定される原始星(NGC 7538 IRS 1)が存在し、強烈なジェットやアウトフローを吹き出しながら成長している様子が電波観測で捉えられています。また、すぐ東側には泡星雲(NGC 7635)が位置し、両者は同じ巨大分子雲複合体の一部として互いに影響を及ぼしながら進化しています。今回の画像では、赤い電離水素の輝きと、背景に広がる暗黒星雲の入り組んだ模様がよく写り、NGC 7538のダイナミックな星形成環境が印象的に捉えられています。

撮影データ:Seestar S50 / 2026.08.20 23:33 / 60分露光 自宅にて。

2026/09/07

バイイとシラー・ズッキウスベイスン(2025年9月16日撮影)

 星ナビ2026年2月号に採択され掲載されていた、「バイイとシラー・ズッキウスベイスン」が、アストロアーツ社の2027年カレンダー、「星空こよみ2027」を飾る13作品の一つに選ばれました。4月号ページの上半分です。最近、月の写真が天文雑誌にあまり掲載されなくなったので、これは大変うれしいことです。
 画像および撮影データは、本ブログの2026年1月2日掲載分(古川天文趣味工房: バイイとシラー・ズッキウスベイスン (9月16日)(星ナビ2月号に入選))をご覧ください。