2026/02/18

バラ星雲 by Seestar -大口径との比較が“天体写真の面白さ”を際立たせる-(2月10日)

 Seestar S50でバラ星雲を長時間撮影(51分)したらこれまでとは少し違ったバラが現れました。私のブログの表紙にもバラ星雲を使っていますがこちらは40センチ鏡のモザイクで、雰囲気の違いは明瞭です。光学系や撮影条件で作風が変わるのはとても面白く、科学的な正確さの追求とはまた違った興味を抱かせます。

大口径は解像力と光量で細部を描き、小口径は広がりと柔らかさで雰囲気を描く。どちらが優れているという話ではなく光学系・撮影条件・処理方法によって天体がまるで別物のように変わるという天体写真ならではの魅力でしょうか。撮影条件、撮影時刻などは画像の右側に記載。自宅にて撮影。


2026/02/15

しし座の棒渦巻銀河(NGC 2903)(2月14日)

    NGC 2903 は、しし座の頭部近くに位置する美しい棒渦巻銀河です。
地球からの距離は3000 万光年。小型望遠鏡でも中心部がよく見えることで知られていますが、実際には二本の長い渦状腕を持つ典型的な渦巻銀河で、構造の整った“教科書的”な姿をしています。
今回、Seestar S50 で1 時間以上スタックしたところ、中心から伸びる二本の腕がはっきりと浮かび上がり、銀河全体の形がよく分かる写りになりました。口径 50mm のスマート望遠鏡でここまで腕のディテールが出るのは驚きで撮影していてとても楽しい対象です。メシエ天体には入っていませんが、明るさ・サイズ・構造のバランスが良く、春の銀河シーズンにぜひ狙いたい“隠れた名銀河”と言えます。

2026/02/13

M94  ー特異な「二重リング構造」を持つ銀河ー(2月11日)

                               

M94(りょうけん座の銀河)は、中心が異常に明るい渦巻銀河で、その外側に二重のリング構造を持つという特異な姿で知られています。特に最外周のリングは非常に淡く、口径60cm級の大型望遠鏡で長時間撮影してようやく写るほどの低表面輝度領域です。今回、Seestar S50で1時間以上の撮影、スタック(10秒の撮影、80分間分の、480枚以上の画像をスタック)したところ、この“写らないはず”の外側リングが、うっすらと姿を見せてくれました。小口径機材でも丁寧に積み重ねれば、M94の本来の姿に少し触れられる──そんな感動を味わえた観測でした。下画像は、上画像の中心部の拡大。


2026/02/10

馬頭星雲(IC343)と燃える木星雲 (NGC2024) (2月9日)

馬頭星雲(IC343)と燃える木星雲(NGC2024) をSeestar S50で撮影してみました。視野は通常の2x2倍の面積です。ゆったりと余白がとれるので、星雲の端の部分や、周囲の淡い背景にも注意が向きます、撮影条件、撮影日時は画像右側に記載 (10秒撮影像6枚 x 51分 =) 306枚スタック。自宅にて。

プレアデス(すばる)星団(M45)(2月9日)

  Seestar S50でプレアデス星団(すばる星団)を撮影しました。この星団は大きいのでSeestar S50の通常の1枚撮りでははみ出てしまい全体がカバーできません。そこで今回は視野を拡大(2倍まで)できる機能(いわゆるモザイク機能かな)を使ってみました。窮屈だった星団を余裕で1枚の画像に収めることができ、すばるの美しさを1枚の画像で表現できました。これまでも干潟星雲やオリオン大星雲など大きな星雲は隣接して画像をっ作成しモザイクソフトで複数枚をつないでいたのですが、このSeestar S50の機能を使えば簡単です。ただし、露出は通常撮影の2倍以上(約54分、10秒露出の画像 6x51=306枚スタック )の時間をかけました。撮影対象が広がり、Seestarでの撮影がこれまで以上に楽しくなってきました。撮影条件、撮影日時は画像左側に示します。岐阜市内の自宅にて。

2026/02/08

M106銀河(1月20日)

   M106は、りょうけん座の渦巻銀河です。中心部こそ明るく色彩豊かですが、外周の淡い腕は非常に写りにくい銀河です。 暗い空と口径10cm級の屈折望遠鏡でも長時間露光が必要になる対象ですが、今回、明るい自宅の空からSeestar S50でここまで写ったことに驚かされました。小型スマート望遠鏡の実力を改めて感じる一枚です。 
 撮影条件、撮影日は画像の左側に記載。10秒ごとの画像を27分間(162枚)スタックした画像です。やや薄い目に仕上げました。自宅の庭にて。

2026/02/04

活動極大期を迎えた太陽(2月4日)

 

Seestar S50  撮影時刻:2026年2月4日10時52分 撮影場所:東経136°、北緯35度 岐阜市

久しぶりに太陽を撮影しました。晴れた寒い日の天体撮影はSeestarがありがたい存在です。しかし太陽は別で、夜は寒くとも日中は温かくなる日が多いのではないでsでょうか。Seestarは寒い夜でも、レンズを温めておけば、文句も言わずに的確に、迅速にスムースに対象を捉えてくれます。しかし太陽はそうはいきません。目標を見つける目印になる星が見えないからです。結構導入に時間をかけたうえでの撮影であること、ご承知おきください。

 今回撮影した太陽面には、非常に大きく発達した黒点群がはっきり写っています。黒点は太陽表面の温度が周囲より低く見える領域で、その正体は強力な磁場が湧き上がることで生じる磁気活動の痕跡です。黒点が大きく、数が多く、複雑な形をしているほど、太陽は活発な状態にあります。

 現在の太陽は、活動サイクル25の極大期(2024〜2026年)にあり、黒点数が急増しているとのこと。今回の黒点群もその典型で、複数の黒点が密集し、半暗部が複雑に入り組む姿は、強い磁場がせめぎ合っている証拠です。こうした黒点群は、地球に電波障害などを起こす強力な太陽フレアの発生源となることがあります。


2026/02/01

さんかく座渦巻銀河 (M33)(1月31日)

おなじくSeestar S50 で撮影したM33渦巻銀河です。露出を81分もかけましたがその割には精細さが今一つでした。M42のように明るく大きい天体ではもてる性能を発揮できても、M33のように光量の少ない小さい天体では望遠鏡としての性能の不足を感じました。もちろん画像はメモ程度には十分ですので、簡便さも相まって、使う程に、Seestarの特性になじんでいくのでしょう。撮影条件は画像の左下に記述があります。

オリオン大星雲(M42) (1月31日)

 

 昨夜(1月31日)は寒さが厳しく満月3日前の月がふたご座に陣取ってこうこうと輝いていました。しかし空の透明度は高く、月明かりを差し引いてもなお撮影心を誘われました。現在、積雪のため天体観測小屋は閉じてあるのでここはやはりSeestar S50の出番でしょうということになりました。今夜はあまり欲張らず、オリオン大星雲 M42とさんかく座のM33といった明るい星雲を長時間露光してみることにしました。家のこたつでゆっくり、温かく過ごそうという下心ありです。。 
 掲載した画像はM42です。撮影条件、撮影時刻は画像の左端に記載があります。露出を44分もかけたので明るく精細に写ってくれました。RegiStax6で軽くウエブレット処理をしたので、少しメリハリの利いた画像となっています。