冬の夜空を象徴する天体のひとつ、M1も、やがて春の訪れとともに見納めの季節へ。「去り行く冬の星雲」というタイトルに込めたのは、そんな季節の変わり目に感じる、ほんの少しの寂しさと、次の季節への期待です。
撮影条件は画像下部に記しています。2026年2月16日20時38分からSeestar S50の10秒ごとの撮像を42分間(252枚)スタックしました。
冬の夜空を象徴する天体のひとつ、M1も、やがて春の訪れとともに見納めの季節へ。「去り行く冬の星雲」というタイトルに込めたのは、そんな季節の変わり目に感じる、ほんの少しの寂しさと、次の季節への期待です。
撮影条件は画像下部に記しています。2026年2月16日20時38分からSeestar S50の10秒ごとの撮像を42分間(252枚)スタックしました。
春の星座・かみのけ座に横たわるNGC4565は、鋭い針のように見えることから「ニードル銀河」と呼ばれる代表的なエッジオン銀河です。私たちの視線に対して真横を向いているため、中央の明るいバルジと細く伸びる円盤が際立ち、立体的な存在感を見せてくれます。小口径でも写りが良く、春の銀河撮影では必ず押さえておきたい名対象です。
NGC4244はりょうけん座の系外銀河で、銀河を横から見たエッジオンタイプです。エッジオン銀河として広く知られているかみのけ座のNGC4565銀河(次の項で紹介)に比べると、1) 銀河中心部のふくらみが小さく、銀河全体が細長い、2) 銀河を縦に走る暗黒帯は明瞭ではなく、全体的に白く細長い針のようにみえる、3)視直径はNGC4565とほぼ同じく、長辺側が16分と比較的大きい、 4) 見かけは、NGC4565に比べて暗い(~10.5等級)、などです。Silver Needleと呼ばれる形を確認するには大口径望遠鏡と透明度の高い夜空が必要のようです。撮影情報は本画像の下側に記載。
小回転花火銀河 NGC3184 を自宅の庭から Seestar S50 で撮影しました。
等級は 10.4 等と数字だけ見ればそこまで暗くないのですが、実際には非常に淡い天体で、30〜40cm クラスの望遠鏡でも“ぼんやりとした円形”にしか見えない難対象です。そのため小口径の Seestar S50では撮影は心許ないと思っていたのですが、87 分の長時間スタックに少しばかり画像処理を加えることにより、想像以上に立派な渦状腕が浮かび上がりました。
NGC3184 は M101(回転花火銀河)より小ぶりながら典型的なフェイスオン銀河で、腕の広がりや星形成領域の輝きがとても美しい銀河です。淡い外周部まで写り、光害地の自宅での撮影とは思えない仕上がりになりました。「小口径でも、丁寧に積み重ねればここまで写る」そんな天体写真の醍醐味を改めて感じさせてくれる一枚です。撮影情報は画像下側に掲載。
しし座のトリオ銀河(M65・M66・NGC3628)を自宅庭から Seestar S50 で撮影しました。光害のある環境での撮影とは思えないほどそれぞれの銀河が個性を見せてくれました。
中央上の NGC3628(ハンバーガー銀河) は特徴的なダストレーンがしっかり写り、エッジオン銀河らしい迫力があります。一方、下側の M65 と M66 は同じ渦巻銀河ながら表情が異なり、腕の巻き方や明るさの分布の違いがよく分かります。今回は仕上げに軽くウェーブレット処理を加えていますが「小口径+自宅の空」でもここまで撮れるのか と改めて Seestar S50 の実力を感じました。撮影条件は画像下側に記載。
ふくろう星雲(M97)と、葉巻銀河とも呼ばれる棒渦巻銀河M108が同一視野に収まった春の名コンビです。左側のM97は天の川銀河内の恒星が寿命を終える際に放出したガスが広がった惑星状星雲で、淡い緑色の中に“ふくろうの目”のような暗部が浮かび上がります。右側のM108は、系外銀河の円盤を真横から見た姿で、暗黒帯が複雑に入り組む独特の質感が魅力です。55分の積算露光により、両者の個性が同じフレームの中でくっきりと描き出されました。
撮影情報:2026年2月16日0時39分 露出時間55分間 by Seestar S50 自宅にて。