2025/11/27

本日払暁の木星(11月27日)

 
 1月10日の衝を控え、木星が夜半過ぎには東の空に明るく輝くようになりました。ふたご座にいて天空高くまで上るとよいシーイングが期待できるのですが、冬場の西高東低は著しくシーイングを悪化させます。今シーズンは痛しかゆしの観測が続きそうです。本日は久しぶりに中くらいのシーイングに恵まれ(?)たので撮影してみました。大赤斑は見えていませんが、衛星イオの陰が木星面の南東部に落ちて移動中です。4大衛星の木星面への投影、表面通過、木星による食などがあると観測意欲がわきます。撮影条件Sky-Watcher DOB16(D40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5 x 拡大、Zwo ASI290MCカメラ。2025年11月27日0時32分 に撮影。自宅観測所にて。

2025/11/05

スワン彗星(C/2025 R2)(11月3日)

スワン彗星(C/2025 R2)は、2025年9月に太陽観測衛星SOHOの「SWAN」装置によって発見された非周期彗星で、2025年10月20日頃に地球に最接近し、宵の空で6等級の輝きを放ちましたがこの頃は7等級以下に減光しており、青緑色に核は広がっていますが尾は見えていません。今後も観測条件はよいので、大型望遠鏡でもこ追尾するつもりです。撮影条件:Seestar S50 による、10秒ごとの撮影画像を12回(露出2分)の自動スタック。2025年11月3日18時53分13秒撮影開始、総露出2分間。

レモン彗星の尾(C/2025 A6)(11月3日)


レモン彗星(C/2025 A6)の注目ポイント
 尾のイオンテール、ダストテールが明瞭
  イオンテール:彗星から太陽風によってダストテールが押し流された電離ガスが作る
         尾。細く、直線的に伸びるのが特徴。
  ダストテール:彗星の核から放出された微細な塵が太陽光の圧力で広がる尾。幅広く、 
         曲線的な形状になることが多い
 観測タイミング
  レモン彗星は10月21日に地球へ最接近し、11月8日に近日点を通過するため、現在(11 
  月3日)が最も活動が活発で尾が伸びやすい時期です。組み写真にすることで、「露出時 
  間による違い」「尾の構造の変化」がわかりやすくなります。
撮影条件:Seestar S50 による、10秒ごとの撮影画像を1回(露出10秒)、2回(露出20秒、6回(露出1分)、12回(露出2分)をそれぞれ自動スタック。各画像は、2025年11月3日の画像中に示す時刻を開始時刻として撮影。

2025/10/31

望遠レンズで撮ったレモン彗星(C/2025 A6)(10月28日)

 
80mmの望遠レンズで撮影したレモン彗星(C/2025 A6)です。Seestar S50は焦点距離が長く(200mm?)視野が狭いので彗星だけで視野いっぱいになってしまうのですが、80mmでは彗星のダストテイルのほか、周辺の星たちもたくさん見えています。撮影条件:サムヤン80mm/F1.4 (F4.0で使用) を装着したキャノンEOS 60Dカメラ、ISO400、露出5秒、 ケンコースカイメモSで追尾。約1/2倍トリミング、2025年10月28日19時01分。

タムロン28-300mm zoom レンズを300㎜ (F6.3)でキャノンEOS6Dカメラに装着、ケンコースカイメモSで追尾、ISO800、露出8秒で撮影。撮影画像をほぼそのまま掲載しました。山々やマンションの建物と屋上の給水塔が映り込んでいます。この夜は地平近くまで透明度が高く、風景と彗星を同一視野に映し出すことができました。2025年10月28日19時07分。

Seestar S50で撮ったレモン彗星(C/2025 A6)(10月28日)

 画面は10月28日の夕方、40万都市岐阜の郊外の川の土手(肉眼では4等星が限界)でSeestar S50を使って撮影したものです。濃いダストテールのほかイオンテールも識別できます。Seestar S50は、多少明るい空でも背景を暗く淡い天体を映し出してくれる優れものです。また薄明時に誰よりも早く彗星を見つけてくれるありがたい存在です。今後も11月初旬までは観望チャンスです。撮影のほか双眼鏡や望遠鏡を使えば尾のある姿を見ることができるでしょう。
撮影条件:Seestar S50 による、10秒ごとの撮影画像を40回スタック、レベル補正処理。

関連情報は以下の通りです
 2025年1月3日、米アリゾナ州レモン山天文台で発見された長周期彗星(公転周期 約1100年)で地球最接近は2025年10月21日(約8900万km)、近日点通過:は2025年11月8日(太陽から約7900万km)  
                          観測のタイミングと方角
  • 見頃: 10月下旬〜11月上旬
  • 方角: 日没後の西〜北西の空
  • 高度: 日の入り1時間後で地平高度約20度
  • 時間帯: 18時〜19時頃が最適


2025/10/28

ポシドニウスクレーター:月面の地質博物館'(10月10日)

 画像中央に位置するポシドニウスクレーターは、直径約95kmの複雑な構造を持つ衝突クレーターです。中央には隆起した丘があり、火口底には蛇行する谷が走っています。これらの地形は、月面の地殻変動や溶岩活動の痕跡を物語っており、まるで地質博物館のようです。月の欠け際に位置するこのようなタイミングでは、ポシドニウスの周壁が強く輝き、立体感が際立ちます。満月前後の観察では、谷や丘の陰影が美しく浮かび上がり、撮影にも最適です。
 ポシドニウスの東側には滑らかな玄武岩で覆われた晴れの海が広がっています。平坦な海と複雑なクレーターの対比は、月面の形成史の違いを視覚的に示してくれます。
撮影条件:スカイウオッチャー(SW DOB16 反射/SW EQ8R赤道儀/SWコマコレクター (F4-5用)/テレビューパワーメイト 2.5 x (合成f 4500mm F 11.25/バーダーIRパスフィルター695nm/ ZWO ASI 178MM(モノクロ) CMOSカメラ 100フレーム/10秒、2025年10月10日01時29分、自宅にて。

2025/10/24

IC1396星雲(Sh2-1311)中の象の鼻星雲 (vdB142)(9月13日)

左:星ありの通常画像。右:星除去処理後の画像。暗黒星雲の縁が明るく照らされ、象の鼻の形状が明瞭に浮かび上がります。
IC1396は、ケフェウス座に広がる巨大なHII領域で、若い星々が誕生する星形成領域として知られています。中でも「象の鼻星雲」は、恒星風と紫外線によって彫刻された暗黒星雲で、その内部では新たな星が生まれつつあります。今回の画像では、星の輝きを除去することで、星雲の構造をより明瞭に捉えることができました。天体写真の技術が、宇宙の営みを可視化する手段となることを実感します。
撮影条件:40cm反射望遠鏡 (FL 180 cm, F4.5)/ キャノンEOS6D/ISO 6400, 露出30秒  30枚をdeepskystac(DSS))でスタック   2025年10月13日23時04分-20時20分(総露出15分)自宅にて。
 

2025/10/21

M27周縁の淡い星雲(10月13日)

M27(亜鈴状星雲)は惑星状星雲の中でも特に構造が複雑です。星除去ソフトStarNetv2GUI_Winを使って画像から星を消して星雲を強調してみました(右側)。明るい棒状領域に加え、周辺にはレモン形や円形に広がる淡いガスが重なっている様子が強調されて見やすくなっています。撮影条件:40cm反射望遠鏡 (FL 180 cm, F4.5)/ キャノンEOS6D/ISO 6400, 露出30秒, 20枚をdeepskystack)でスタッキング.   2025年10月13日19時55分-20時08分(総露出10分)自宅にて。

2025/10/11

土星の姿(10月9日)

 土星の輪は細く細くですが現在ははっきりとみえています。すでに今年の3月24日から5月7日にかけて輪が消失しましたがこのときの土星は太陽に近くて観望しにくい状況でした。次回、11月24日に起こる消失が待たれます。撮影条件Sky-Watcher DOB16(D40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / テレビュー バローレンズ 5 x 拡大、Zwo ASI290MCカメラにて撮影(RGB) (2000コマ)。2025年10月9日23時56分 。自宅にて。


 

今シーズンはじめての木星(10月10日)


 今シーズンはじめて撮影した木星です。視直径は33秒くらいでまだ小さめですが夜半には東の空に姿を見せています。10月10日のシーイングはいまひとつでしたが木星らしい南北の太縞がみえています。木星の右側近くの衛星はイオのようです。今期の木星は最も高赤緯にあり、好シーイングの機会が多くなると期待しています。撮影条件Sky-Watcher DOB16(D40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5 x 拡大、Zwo ASI290MCカメラにて、別々にモノクロ(L)とカラー撮影(RGB) (2000コマ)を行い、50%比率でレイヤー合成を行いました。2025年10月10日2時55分 (L)、3時3分(RGB)に撮影。自宅にて。