12月の朝方、中天高くかかる月は、満月の華やかさとは違い“成熟した美しさ”を見せてくれています。
東の空がわずかに明るみ始める頃、「夜の終わり」と「朝の始まり」が同時に存在する時間帯に月が輝くのは、特別な情景です。満月の圧倒的な明るさとは違い、月齢19の月は少し欠けた分だけ柔らかさと深みが増すため、どこか詩的で落ち着いた雰囲気があります。岐阜の冬は湿度が低く、空気が澄むため、月の光がキラリと硬質に輝くように見えます。月の周囲の空が深い藍色に沈み、コントラストが強く、写真のような美しさになります。また、夜明け前の空には、オリオン座のリゲル、ベテルギュース、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンなど冬の一等星が勢ぞろい。その中で月が高く輝く光景は、まるで天空の舞台の主役のようです。 この月を21枚の拡大画像を使ってモザイク化してみました。
特徴として、1) 月齢19では、欠け際の境界線に沿ってクレーターの影が長く伸びるため、観察の“旬”と言われるほど。特にティコ、クラビウス、コペルニクスなどの大クレーターが美しく浮かび上がります。
2)月の高度が高い=観察条件が最高; 中天付近の月は大気の層を最も薄く通るため、ゆらぎが少なく、細部がクリアに見えます。
撮影条件:スカイウオッチャー(SW DOB16 反射/SW EQ8R赤道儀/SWコマコレクター (F4-5用)/ (合成f 4500mm F 11.25/バーダーIRパスフィルター695nm/ ZWO ASI 178MM CMOSカメラ 100フレーム/20秒、2025年12月9日5時46分~6時11分に撮影した21枚の動画 (100枚フレーム/20秒/枚)を静止画像としImage Composite Editorでモザイク化。

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