秋雨と台風で長く星空を待ち続けましたが、ようやく訪れた秋晴れの夜に、はくちょう座サドル付近の散光星雲 Sh2-108 を捉えました。サドル(γ Cygni)は強い紫外線を放つ若い大質量星で、その周囲には電離した水素ガスが広がり、赤い輝きとして写し出されます。今回の領域は特にHα成分が豊富で、暗黒帯が複雑に入り組むことで立体的な構造が際立ちます。
Sh2-108は大規模な「サドル雲(Sadr Region)」の一部で、星形成の痕跡やガス流の非対称性が議論される領域として近年の研究でも注目されています。Seestar S50による撮影ながら、淡い散光成分まで滑らかに描写され、秋の夜空に広がるはくちょう座の中心部のダイナミックな姿を楽しむことができました。
撮影データ:Seestar S50 / 2026.10.02. 00:49 / 83分露光、自宅にて
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