IC 5068は、はくちょう座の大規模なHII領域複合体の一部で、ペリカン星雲(IC 5070)に隣接する小さな散光星雲です。電離水素が放つHα光が主体で、淡い赤色のフィラメント状構造が広がり、星形成領域の外縁部らしい複雑な輝度変化を特徴としています。距離は約2,000光年、北アメリカ星雲・ペリカン星雲と同じ巨大分子雲の一角を成しています。単独では目立たない存在ですが、星形成を進める巨大雲の「境界面」を示す重要な領域であり、周囲の高温星からの紫外線によってガスがゆっくりと彫刻されていく過程を観察できる点に科学的価値があります。撮影データ:Seestar S50 / 岐阜市 / 2026.05.19、02h:06m / 総露光62分
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