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2016年2月24日水曜日

木星の画像処理(2月24日)


 木星の精細画像を得るためには、1)良いシーイング、2)良好な画像処理技術の両方が必要です。これまでに得ている木星像は今一つシャープさに乏しく、何とか改善したいと思い、コンポジットを試みてみました。木星は自転が速いので30秒の動画を連続して 8枚作製し、それぞれの動画をRegistaxs6でスタック、wavelet処理しました。得られた画像8枚をステライメージ6でコンポジットし、画像復元、シャープ処理しました。
 画像は、少し古いものですが(2014, 1, 2)好シーイング時の動画についての結果を示しています。処理を弱い目にしてあり、自然でスムースな像になっているようです。上下は、同じ画像をコントラストの違いで示したもの。

2016年2月17日水曜日

上弦の月の拡大撮影(2月16日)

月の拡大撮影は意外に難しい。短時間の動画(10秒間程度)をRegistaxでスタックした像をステライメージで画像処理するのが一般的のようですが、なかなか納得のゆく結果にはなりません。そこでデジタルカメラの高画素化を活用する方法を模索中です。今回の画像は、惑星用に使っている5xバーローレンズで拡大撮影した静止画像をステライメージで画像復元処理をしたものです。シーイングは良くなかったのにある程度詳細を捉えることができました。画像のモザイクは自己流で行ったので境界が見苦しくなっています。VX12反赤+5 x バーローレンズの直接焦点像をキャノンEOS kiss x5で撮影(ISO400、 1/30秒)。2016年2月16日18時54~57分。自宅にて。

2016年2月16日火曜日

アルデバランの食(2月16日事後報告)

今日16日の午後にアルデバラン(おうし座のα星、1等星)の星食があったそうです。掩蔽も出現も日中に起こるとのことであまり興味はありませんでした。夕方になり月を見たところ近くにいるアルデバランに気付きました。月はアルデバランに対して左側に動いていますが、アルデバランが月の裏から出現して約1時間くらいと思われます。明るい星の星食は珍しいので掲載します。2016年2月16日18時10分。VX12反赤(F4)直接焦点。ISO100, 露出0.2秒。自宅にて。

2016年2月12日金曜日

今シーズン初の土星(2月11日)

日の出頃に南中する土星を今シーズンはじめて撮影しました。薄明開始後のため土星の明るさが足りずやや露出不足でした。カシニの空隙もはっきりしない最悪の出来ですが初ということでお許しください。今後観測条件がよくなれば改善されるでしょう。2016年2月11日06時37分。撮影機材、方法は木星に同じ。ただし露出1/30秒、ISO3200(木星は800)で動画撮影。約1分間の動画を処理。

2016年2月11日木曜日

木星(2月10日)

衝(3月9日)を1ヶ月後に控えて今が観望の最適期。この季節にしては気流の安定した日が多い。ちょうど木星の影から出てきたばかりのイオが木星の左下に見えています。
2016年2月10日23時46分ごろ。VX1230cm反赤の直接像をキャノンEOS kiss x 5で拡大した動画120秒分をRegistax6でスタック、ウエーブレット処理。ステライメージ6にて画像復元処理。

2016年2月7日日曜日

木星の表裏(2月6、7日)

自転が約10時間なので2日間同じ時刻に撮った木星の画像はほぼ表裏になっています。縞模様はかなり違いますね。左:2016年2月6日01時11分頃、右:2月7日00時43分頃。Orion VX12反射にて、キャノンEOS x5の動画ズーム撮影。60秒間の画像をRegistax6でスタック、ステライメージ6で処理。

カタリナ彗星と冬の星雲(250㎜望遠レンズで撮った2月3日)

カタリナ彗星を目的にうすずみ温泉に出かけたがオリオン座の美しさに見とれて星雲を撮影した5)。IR換装キャノンEOS x7i APS-Cカメラにごく一般的な望遠レンズ(キャノン望遠ズームレンズEF-S55-250ISSTM)で250㎜で撮影した。思った以上に周辺減光が酷かったので次回はもう少し絞る予定。いずれの画像もISI6400で90秒間露出、DSSでスタック。撮影時刻とスタック枚数:1)バラ星雲、19:41分、20枚; 2)カタリナ彗星(左下)20時47分、29枚;3)M81+82星雲、21時43分~、15枚; 4)M45、22時25分から5枚。


2016年2月6日土曜日

木星(2月3日)

VX12反射赤、2016年2月3日01時20分頃。1分間の動画をRegistax 6でスタック、ステライメージ6画像復元処理。

カタリナ彗星(2013 US10)(2月3日朝)

掲載順が逆になりましたが、2月3日早朝に撮影したカタリナ彗星です。こちらは自宅での撮影ですが、自宅でも比較的空が暗い北極星近くまで彗星が移動したため、露出時間を長くできるようになりました。ISO6400で30秒又はISO3200で1分の露出により、ダストテイルを映し出すことができました。同日の2月3日夜にうすずみ温泉で撮影したもの(2月4日に当ブログに掲載)と比べてみてください。キャノンEOS kiss x 5 によるrOrion VX12(30㎝反射, F4) の直接焦点撮影。2016年2月3日0時30分から35分にかけて撮影。ISO6400, 露出30秒。連続8枚の画像を彗星を基点にステライメージ6でコンポジット処理。

2016年2月5日金曜日

月齢10.1(1月20日の月)

遅ればせながら月齢10.1の月です。1月22日に掲載した月齢9.1の次の日になります。見てほしいのは前日に比べて、1)クラビウスとコペルニクスにそそぐ太陽が高くなり影が短くなっていること、2)ガッサンディが夜明けを迎えたこと、などです。撮影時刻は、コペルニクスが2016年1月20日22時24分~、クラビウスとガッサンディ―は22時09分~。望遠鏡、カメラ等の撮影機材は1月19日に同じ。

2016年2月4日木曜日

カタリナ彗星(2013 US10)(2月3日)

カタリナ彗星は、北斗七星の先端の2個の星の間隔の3倍ほど北極星寄りにいます。右下方向にカーブした太いダストテイルと右側に伸びる淡く細いイオンテイルが2本、約45°で交差しています。キャノンEOS kiss x 5による8㎝ED(560 mm, F7)の直接焦点。2016年2月3日21時35分から46分にかけて撮影。ISO6400, 露出2分。連続6枚の画像を彗星を基点にステライメージ6でコンポジット処理。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。