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2021年1月19日火曜日

今年はじめての撮影は?(1月18日)

 年末年始は冬将軍に席巻され、天体観測とは縁遠い日々が続きました。正月は快晴の箱根路をテレビで見て羨ましい限りでした。1月も18日になってようやく夕空の月を撮影することができました。2021年の初撮影です。この画像はいつものカメラと違う290MCCMOSカメラで撮影しました。通常月の撮影は気流の影響を受けにくい遠赤外線だけを通すフィルターをつけてモノトーンで撮影します。このとき色彩情報はすべて失われます。しかしモノトーンの世界とはいっても月世界にはかすかな色彩はあるはずです。その色彩を捉えるべく、今回はUV/IRカットフィルターを通したカラーカメラを使って撮影しました。通常、惑星撮影に使っている道具です。10枚の画像をモザイクしたもので、解像度はそれなりに出ていますが、色彩は非常に微妙です。
 海が場所によって異なる色彩に見えること、海は緑っぽいのに対して山岳部は薄いピンクがかって見えることなど、など、カラー撮影の意義はありそうです。
 オライオン30cm反射望遠鏡、ZWO ASI 290MCカメラ(UV/IRカットフィルター)で30秒間の動画撮影。2021年1月18日17時15分~23分で撮影した9個の画像をモザイク化。