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2021年6月29日火曜日

昇る北アメリカ星雲(NGC7000)(6月9日)

 東の山並みの上に天の川が長く横たわる頃、山の端から顔を出した北アメリカ星雲を撮影しました。中天に高く昇った頃に撮影されることが多い星雲ですが、山のシルエット(画面右下の黒い部分)が写り込んでいるのもまた風情があります。画面中央に北アメリカ星雲とペリカン星雲、そしてその上方に、白鳥座のα星、デネブです。撮影条件、機材:EQ3赤道儀でノータッチガイド。キャノンEOS kiss x7i (Seo-SP4)/サムヤン 85mm, F1.4 (F3.5で使用), ISO1600, 露出2分/UHCフィルター。2021年6月9日21時06分~19分。7枚の画像をDSSでスタッキング。

2021年6月17日木曜日

根尾谷の天の川(6月10日)

 
今年も夜半過ぎには天の川が天頂を横切るようになりました。うすずみ桜で有名な根尾谷の美しい天の川をモザイクで紹介します。画像処理を急いだので少し見苦しい出来栄えとなったのが残念です。左側が北です。撮影機材と方法:サムヤン(24㎜、F1.4)レンズを装着したキャノンEOS6D(Seo-SP4)カメラをケンコースカイメモSで自動ガイド。ISO1600, 露出45秒。撮影日時:2021年6月10日2時11分~26分。

2021年6月12日土曜日

アレイ状星雲(M27)(6月9日)

 M27は、夏の大三角の中に位置する有名な惑星状星雲で形が鉄亜鈴に似ていることからアレイ状星雲と呼ばれます。3000~4000年前に星が爆発し周辺に広がったガスが輝いている状態です。青い海に赤い大陸が広がる丸い地球儀のようにもみえます。FC100DLの主焦点(900㎜)で撮影し、さらにトリミングしました。撮影機材と条件:タカハシFC100DL (D100mm, FL900mm) 直接焦点, キャノンEOS6D (HKIR) ISO6400, 露出2分, QBPフィルター, セレストロンAdVX赤道儀ノータッチガイド。ステライメージ9で10枚スタック、Photoshop CC等で画像処理。撮影日時:2021年6月9日22時48分~23時18分。
 



2021年6月11日金曜日

M20(三裂星雲)とM8(干潟星雲)+猫の手星雲(6月10日)

猫の手+干潟星雲の周辺です。天の川のスターダストと暗黒星雲が複雑に入り乱れています。。上側(北)のM20は赤い三裂星雲とそれを上から取り囲む青い星雲のコントラストがとても美しくて印象的です。撮影機材と方法:タカハシFS60CB (D60mm, FL250mm), キャノンEOS6D (SeoSP4),ISO3200,露出2分, スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド。撮影日時:2021年6月10日0時27分~46分。

2021年6月10日木曜日

千潟星雲(M8)と猫の手星雲(6月10日)

久しぶりにうすずみ温泉へ、梅雨の合間の不安定を覚悟して出かけましたが、予想外によく晴れてくれました。うすずみは南の空が明るくこれが欠点なのですが、QBPフィルターでカバーして干潟星雲(M8)(右側)とその西側に伸びる「猫の手星雲」を撮影しました。できるだけ大きな像を得るためにレデューサーは使わず、FC100DLの主焦点(D300mm, FL900mm)で撮像しています。画像はほぼトリミングなしです。撮影機材、方法:タカハシFC100DL直接焦点、キャノンEOS6D (HKIR), ISO6400, 露出120秒、セレステロンAdVX赤道儀ノータッチガイド、Deep Sky Stacker (DSS)で14枚をスタッキング。撮影日時:2021年6月10日0時8分~1時50分。

2021年6月5日土曜日

南極付近のデモナックスとスコット(4月20日)(天文ガイド7月号に掲載)

5月号に続く秤動域の地形」として「観測写真の部」で紹介されました。
【天文ガイドのコメント】5月号p146の西隣です。右の欠け際に見えているクルツィウス付近が5月号の画像と重複しているので、相対的な位置関係や南北方向の秤動の違いがわかります。秤動域はおもしろいので、惑星撮影並みの長焦点で撮影してみてください。

【撮影機材と撮影条件】英オライオンVX300-S(D300mm, FL1200mm F4 ニュートン式反射)  テレビューパラコアタイプ2, パワーメイト 5 x (合成F20), バーダー IR685パスフィルター, ケンコーEQ6PRO赤道儀、ZWO ASI183MM モノクロCMOSカメラ 30秒間に動画撮影した300コマをスタック処理、Autostakkert!3ほかで画像処理、キャノンPIXUS PRO-10S出力

【撮影日時】2021年4月20日19時37分05秒 【撮影地】岐阜市

月面文字の正体見たり・・・(4月19日、20日)(星ナビ7月号に掲載)

 

【作者のコメント】文字が顕れた4月19日の画像を右側に、文字の消えた22時間後の画像を左側に配しています。19日の文字V, X, Lと、20日の対応する位置を○で囲み、矢印でつないであります。文字のもとになっている地形がわかります。

【星ナビのコメント】今年偶数月に6回ある「月面X」の2回目です。ちょうど同じ日に見える「V」と「L」も合わせて、翌日にどのように見えるのかを比較しています。高解像による月の全体写真により、それらの位置と見え方の変化がとてもよくわかります。

【撮影機材、方法】英オライオンVX12(D300mm, FL1200mm F4)+ テレビューパラコアタイプ2+テレビューパワーメイト 2.5 x (合成3000mm, F10) ZWO ASI183MM  Baader IR685パスフィルター ケンコーEQ6PRO赤道儀

【撮影時刻】右:2021年4月19日21時20分~31分の間、左:4月20日19時10分~26分の間、それぞれ30秒間(300コマ)の動画撮影、15フレームモザイク AutoStakkert!3/RegiStax6/PhotoshopCC/ステライメージ9/Image Composite Editor  キャノンPIXUS PRO-10S  自宅にて

2021年6月3日木曜日

今シーズンはじめての土星、木星(6月3日)

 土星と木星は日出の頃には南中近くまで昇ってくるようになり観望好機到来です。去年に比べ木星の高度が少し高くなりました。

今回は今シーズン初めての撮影でしたが、思いのほかシーイングがよく、自然な画像処理で土星のカシニ空隙や木星の微細な表面模様が写ってくれました。木星の本体左隅下に大赤斑が写っています。撮影機材、方法:英Orion 30cm F4 ニュートン式反射望遠鏡にZWO ASI290MC(カラー) CMOSカメラで60秒間動画撮影(3000コマ)。AutoStakkert!3、RegiStax6、PhotoshopCCなどで画像処理。撮影時刻:土星:2021年6月3日03時59分13秒、木星:04時17分44秒。岐阜市内自宅にて。