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2019年11月28日木曜日

ソウル星雲(IC1848)(11月21日)

今月初め(11月4日)ソウル星雲・ハート星雲をアップしましたが、今回片割れのソウル星雲(胎児星雲)を拡大しました。胎児の形に赤く縁どりされ、上が頭で右側がお腹です。拡大で見ると、赤い縁取りも細部は結構複雑で、低拡大の方が胎児を連想しやすいようです。撮影法:PHD2でガイドしたCelestron Advanced VX赤道儀にタカハシFC100DL (D100mm, FL580mm)を載せ、キャノンEOS6D (Seo-SP) + QBPフィルターで直接焦点撮影。ISO6400, 露出3分。撮影時間は、2019年11月21日00時39分から01時01分まで。 6枚を画像処理。Sutella image ver.8でstacking, 画像処理。

2019年11月27日水曜日

スターバースト銀河、NGC253(11月21日)






ちょうこくしつ座のNGC253はみかけの大きさが25'で、M31 (178'), M33 (62') に次いで大きい銀河です。ほぼ月くらいの大きさで、南中高度は30度くらいあります。それだけに思ったより写りは良くて、内部の複雑な構造の一端をこの画像からも感じることができます。最近東大グループが、活発に星を生み出している(スターバースト)星間物質の塊が中心部に8個並んでいることを報告しており、現在注目されている銀河です。撮影条件:Celestron Advanced VX 赤道儀、PHD2ガイド。タカハシFC100DL (D100mm, FL580mm, reducer使用)、キャノンEOS6D (Seo-SP)、QBPフィルター、ISO6400, 露出3分x9枚、ステライメージ8でスタック、画像処理。2019年11月21日22時39分~23時08分撮影。

ちょっぴり改善、らせん状星雲(11月21日撮影)

11月23日にアップした「らせん星雲」にフラット処理を厳格に適応したら、解像度が少しだけ改善されました。そのため拡大率も高くできました。緑色の底の構造が見やすくなり、赤い周壁の内側部分に縦じま構造が見えています。
撮影条件は同じです。

2019年11月23日土曜日

らせん状星雲(NGC7293)(11月21日)

今シーズンはじめてのらせん状星雲です。リング状の惑星状星雲としてはこと座のM57が有名ですが、みかけの大きさはこちらの方がずっと大きく、満月の半分くらいあります。また赤いリングとリング内の神秘的な緑のコントラストは宇宙への憧れをかきたてます。このように撮影対象としての人気は高いのですが、淡いこと、南天やや低めに位置するなど、満足できる画像を得るには困難が伴います。今回は高い透明度に恵まれて少しだけ星雲の雰囲気を捉えることができました。撮影条件:Celestron Advanced VX 赤道儀、PHD2ガイド。タカハシFC100DL (D100mm, FL580mm, reducer使用)、キャノンEOS6D (Seo-SP)、QBPフィルター、ISO6400, 露出3分x20枚、ステライメージ8でスタック、画像処理。2019年11月21日21時17分~22時28分。

2019年11月20日水曜日

おうし座からカシオペア座の星雲・星団たち(10月31日)

カリフォルニア星雲(写野黄色2)とソウル・ハート星雲/二重星団(写野黄色1)を撮影した日の星野です。カシオペア座のwはピンク線で示しました。この構図には、両星雲のほか、M31アンドロメダ銀河やM45プレアデス(すばる)星団も取り込まれており、秋から冬の夜空の華やかさが表現されています。今夜の22時頃の北天になります。少し残念だったのは、Hα線強調フィルターを使っていないため、赤い星雲の写りが悪かったことです。今後の課題です。撮影条件:Samyang 24mm, F2.8, Canon EOS6D(Seo-SP)with kenko ProtonA filter, ISO1600, exposure 60sec.  01h 24-27m, 18, Nov., 2016.  x3 stacking.

2019年11月10日日曜日

カリフォルニア星雲(10月30日)

この星雲は肉眼では見えませんが、Hα線用のカメラやフィルターを使うと容易に撮ることができます。この画像では特に明るい北東部分をトリミングしてみました。星雲のすぐ南に位置する青白いペルセウス座の ξ(クサイ)星とのコントラストが美しいです。また、比較的近い位置に青白いガスに包まれたプレアデス(すばる)星団があります。今後は両星団の青と赤のコントラストや両者の間に広がる反射星雲(分子雲)に注目してみたいと思います。撮影条件:EQ3赤道儀ノータッチガイド。FS60CB (D60mm, FL250mm) with QBP filter, EOS6D (Seo-SP), ISO6400, 180sec exposure.  10枚の画像をStellaimage8でスタック。2019年10月30日23時52分から31日00時23分まで。うすずみ温泉にて。

2019年11月9日土曜日

ペルセウス座二重星団とソウル・ハート星雲のダブルツーショット(10月30日)

ペルセウス座の二重星団と言えば、高校生の頃から自分の中ではすばる星団、アンドロメダ銀河と同様に、肉眼でも見える有名な星団の一つでした。しかしそのすぐ近くにソウル・ハート星雲のような大きな赤い星雲があったとは、長い間知らないままでした。昨今の撮影技術の進歩によりこのような赤い淡い星雲でも撮影できるようになり身近な存在になったようです。11月5日に掲載した前項のソウル・ハート星雲の画像は250㎜での撮影でしたが、今回は約120㎜での撮影です。撮影条件:スカイウオッチャーEQ3赤道儀によるノータッチガイド、EOS60D (APS-C) with サムヤン85㎜, F2.8。UHCフィルター、ISO3200, 露出4分。ステライメージ8で8枚スタック。2019年10月30日22時09分~41分。本巣市根尾門脇 うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

2019年11月4日月曜日

ソウル星雲(IC1848)とハート星雲(IC1805)(10月30日)


本当に久しぶり、5カ月ぶりのうすずみ温泉での撮影です。夕方の空ではもう、天の川を伴って夏の星座が西に傾き、秋の1等星フォーマルハウトが南天で輝きを増しています。天頂にはアンドロメダ銀河の淡い光芒がぼうっと広がります。このような素晴らしい秋の夜空で最初に紹介するのは、カシオペア座の南側に位置するソウル星雲(IC1848)とハート星雲(IC1805)です。QBPフィルターの使用で赤い色が自然な感じで表現されています。別々に撮影した二つの星雲をモザイク合成しました。スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド。タカハシFS60CB (D60mm, FL250mm)、キャノンEOS6D ISO6400, 露出3分、QBPフィルター。ソウル星雲:2019年10月30日22時49分~23時20分、ハート星雲:2019年10月30日22時16分~47分。ステライメージ8でコンポジット(各10枚)、画像調整。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。