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2024年4月23日火曜日

Seestar撮影画像の処理(4月23日)

 
4月13日に掲載したSeestar画像(4月9日撮影)について、Seestar本体に記録された元画像にレベル補正、コントラスト、明暗などの簡単な処理を加えてみました。出来栄えはもとの画像しだいのようですが、処理によって見やすくなり記録的には十分役立つようです。

2024年4月20日土曜日

Seestarによる撮影画像 続き(M101, M63, M97)(4月9日)

引き続いてSeestarで4月9日に撮影した銀河と星雲です。写したなりの画像ですが4月13日掲載分と同様に素晴らしい写りです。Seestarが高性能であることに加え、月は沈み透明度は高くて撮影条件が良かったことも理由でしょう。左から回転花火銀河の別名を持つM101, ひまわり銀河と呼ばれるM63、そして銀河ではありませんがおおぐま座のふくろう星雲M97です。これらはスマホに保存されている画像ですが、Seestar本体にある画像を処理してみたいと思います。撮影日時:2024年4月9日、露出時間は画像中に表示。

 



2024年4月13日土曜日

話題の「ZWO Seestar」で銀河を撮影してみました(M81, M82, M51)(4月9日)

 
中国の天体撮影機器メーカーZWO社が発売した「Seestar」という天体望遠鏡ないしは天体自動撮影装置とでもいうべき商品が評判です。ほとんどお任せで自分は何もしなくても天体写真が撮れるという驚くべき装置です。youtubeやCMなど見るにつけ、高い機能に対するコスパがきわめてよい印象をもち、昨年の秋に購入しました。しばらくは本格的に使用することもなかったのですが春になって色々試しはじめました。今回は春の渦巻銀河、画面左からM82、M81、M51を撮影し、全く画像処理しないまま並べてみました。撮影中、20秒ごとの画像が自動的にスタックされています。小さい文字ですが画像下方に銀河の名前と撮影時間が自動的に記されています。M82は60分露出なので180枚の撮影フレームがスタックされ、M81は10分で30枚のフレーム、M51は15分の露出で45枚のフレームがスタックされた画像です。やや彩度が弱い印象ですが、望遠鏡の口径がたったの5cm、画像が未処理、空の明るい自宅庭での撮影であることなどを考えるとこの写りは驚きというほかありません。

2024年3月31日日曜日

ポン・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)(3月29日)

 3月29日夕刻の西空に姿を見せたポン・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)。左上の明るい赤い星はおひつじ座α星のハマル(2.01等級)。彗星は約4-5等程度との予想ですが高度が低いため気流や雲の影響を受けやすく観望/撮影には苦労が伴います。複数枚の画像をスタックしてみるとしっかりしたダストテイルと少し北側に振れた赤っぽい淡いイオンテイルがあるようです。来る4月20日に70年ぶりの近日点通過がありさらに明るくなることが期待されます。撮影条件タカハシ FS60CB屈折望遠鏡 (D60mm, FL250mm), キャノン EOS6D ISO1000, 露出15秒, スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド、DSSで画像50枚をコンポジット。2024年3月29日19時17~32分。自宅近くの川土手にて。

2024年3月29日金曜日

フクロウ星雲(M97)(2月13日)

おおぐま座にある惑星状星雲のM97です。一般にはフクロウ星雲の名前で親しまれています。春の銀河がいっぱいの北の空でひっそりと輝くユニークな星雲です。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ ISO12800、露出30秒で撮影した 11コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年2月13日22時42分~48分。自宅にて。


2024年3月28日木曜日

小さい回転花火銀河(NGC3184)(3月15日)

 
回転花火銀河(M101)に似ていますがずっと小さい銀河です。いずれもおおぐま座にあり、真正面から銀河をみたフェイスオンタイプです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ ISO12800、露出15秒で撮影した 9コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日23時10分~17分。自宅にて。

クジラ銀河とホッケースティック銀河(3月15日)

 

クジラ銀河(上)とホッケースティック銀河(下:黄色⇧)です。ホッケー競技に使うスティックは持ち手の部分が丸くその先は真っすぐに作られていてこの銀河と形が似ていることから命名されたそうです。ホッケースティック銀河は、持ち手部分がNGC4656、スティック部分はNGC4567と別々に番号付けされています。本画像では持ち手部分は強く写っていますがスティック部分は淡くなっています。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ ISO12800、露出15秒で撮影した 15コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日22時56分~16日00時01分。自宅にて。

2024年3月26日火曜日

黒眼銀河 (M64) (3月15日)

 
M64はかみのけ座にある渦巻銀河です。中心部の手前に暗黒帯があり、銀河からの光が吸収されて黒っぽく、黒目のようにみえることからこの名称があります。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ ISO12800、露出15秒で撮影した 13コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日22時48分~52分。自宅にて。







2024年3月23日土曜日

くじら銀河(NGC4631)(3月15日)

 
りょうけん座のNGC4631銀河はクジラに形が似ているのでくじら銀河と呼ばれます。赤い中央部分で活発に星が生成されているスターバースト銀河です。この銀河のすぐ近く、くじらの背中あたりの小さな銀河(矮小楕円銀河 NGC4627)と二重銀河を形成しています。
撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出15秒で撮影した 15コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日22時42分~48分。自宅にて。


2024年3月22日金曜日

回転花火銀河(M101)(3月15日)

M101銀河はおおぐま座にある距離2000万光年の渦巻星雲で、その形から回転花火銀河と呼ばれる代表的な春の銀河です。暗い空ではフィルターなしでの撮影が定番ですが自宅の4等星どまりの明るい空では光害除けフィルターが必須です。そのため銀河の淡い腕部分は写りが悪く、画像処理はノイズとの闘いとなりました。透明度の高いときに撮影枚数増やして再チャレンジです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出15秒で撮影した 127コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日23時35分~16日00時34分。自宅にて。



 

2024年2月28日水曜日

かもめ星雲(IC2177+NGC2327)(2月13日)

いっかくじゅう座とおおいね座の境にある大きな散光星雲、かもめ星雲です。光学系の焦点距離が長い(1800mm)ため視野全体に頭部(NGC2327)と翼(IC2177)の赤で満たされています。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出15秒.  100コマをAutoStakkert!3でスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年2月13日21時15分~48分。自宅にて。



2024年2月24日土曜日

M81渦巻星雲(2月13日)

M81銀河はおおぐま座の頭の部分に位置する明るい銀河でM82銀河と同じ銀河団を形成しています。2本の大きな腕をもつ均整の取れた銀河です。腕の中にみえるHiii吸収をもつ多くの赤い点は星が誕生しつつある銀河内の散光星雲とみられている。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  35コマをAutoStakkert!3でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年2月13日23時04分~34分。自宅にて。


 

子持ち星雲Ḿ51(2月13日)

子持ち星雲として有名な M51は、春の宵に北の空に昇る北斗七星を彩る渦巻銀河のひとつです。今回の総露出時間はわずか10分(30秒✗20)でしたが、M51の壮観さの片鱗が伺えます。長時間露出でみえてくる姿が今から楽しみです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  20コマをAutoStakkert!3でスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像調整. 2024年2月13日23時36分~48分。自宅にて。

 

2024年2月14日水曜日

しし座のトリオ星雲(M65, M66 and NGC3628)(2月8日)

春を代表する星座しし座のトリオ星雲です。三者三様の星雲が集まって銀河団を形成しています。明るくて写りやすいので撮影対象として人気があります。
撮影条件:SW DOB16(D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  20コマをスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年1月30日20時02分~20分。

 

2024年2月11日日曜日

M82(2月7日)

 
M82はおおぐま座の銀河で、数千万年前に近くのM81銀河に接近して影響し合い、中心部で爆発的な星形成(スターバースト)を起こしていることで有名です。昇りくる北斗七星は春を告げ星々でありM81やM82など多くの系外銀河の宝庫です。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  50コマをAutostakkertでスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年2月07日22時36分~23時05分。

M78(2月7日)

オリオン座のM78は、近くの恒星に照らされた全天で最も明るい反射星雲だそうです。ウルトラマンの故郷と設定されている星雲でその方が有名ですね。画像中に小さな文字で星雲の番号を記しました。いくつかの星雲が集まっており、M78は中央やや下の大きな星雲です。撮影条件:SW DOB16(D400mm,FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  32コマをAutostakkertでスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年2月07日21時51分~22時02分。


2024年2月5日月曜日

トールのかぶと星雲(NGC2359)(1月30日)

おおいぬ座の散光星雲 NGC2359 は兜のような形から神話の雷神トールのかぶと星雲とも呼ばれています。冬の天の川にあって星が多く星雲が埋もれてしまうのでスターシャープで星を小さくしています。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  10コマをステライメージ9でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年1月30日23時34分~40分。


ばら星雲中心部暗黒帯(1月30日)

ばら星雲の中心部の暗黒帯をクローズアップしました。存在は知っていましたがまじまじと眺めるのは初めてです。一般に「明るい星雲を大口径で強拡大」すると迫力ある画像が得られます。この観点から40cm鏡で撮影しました。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  10コマをDSS (deepskystacker)でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年1月30日22時40分~46分


 

馬頭星雲(1月30日)

 

赤い散光星雲(IC434)を背景に馬頭形をした暗黒星雲が浮かび上がっています。この撮影に対応するフラットフレームの出来が悪く中心部だけのトリミングになってしまいました。通常フラットフレームは斜鏡の十字線上に2mm厚の乳白色アクリル板を置いてライトフレームと同じ条件で直後に5枚ほど撮影するいわゆるスカイフラットです。いつもは背景をきれいに差引いてくれるのですがなぜか不調でした。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  17コマをDSS (deepskystacker)でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年1月30日22時02分~10分.

モンキーフェース星雲(1月30日)

   ふたご座のモンキー(フェース)星雲です。見ての通り「猿の横顔」が夜空に張り付いているようです。天頂近く登り、大きさ手ごろで写りもよく、この季節の定番です。明るい空での星雲撮影には「QBPフィルター/短時間露出/多枚数撮影」が常套手段と言えそうですが、暗い星雲は明るい空に埋もれて歯が立ちません。ナロウバンドに行きつくのかな。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  20コマをAutoStakkert'3でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年1月30日23時02分~10分.

2024年1月21日日曜日

薄暮中の月(月齢7.9)(1月19日)

月は日中でも見える唯一の天体です。高い高度で揺らぎが小さい、悪天が迫っている、などの理由で、日没1.5時間前から撮影を始めました。また、バーロ―レンズで拡大撮影(2.5x)した画像40枚をモザイク化しました。モザイク使用枚数が多いとトーンの違う画像が混じってくることが多いので、複数枚数撮影しておくのがよいのでしょうが、それだけ手間がかかるので、多くの場合、2枚ずつ撮影して良い方をモザイクに使い、最後に若干の修正をする形で行っています。撮影条件:スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm)/バーダーIRパスフィルター695nm/スカイウオッチャーEQ8R赤道儀/ZWO ASI 174MM CMOSカメラ 露出30秒/300フレームx40枚/2024年1月19日15時36分‐16時04分、自宅にて

2024年1月18日木曜日

西側に傾いた月齢 5.9の月(1月17日)

夕方の月が高く昇るようになりましたが、冷たい風にちぎれ雲の流れる冬型の気圧配置が続いて気流は最悪です。昨日は久しぶりにマシな風を感じましたので月を撮影しました。危難の海や静かの海秤動で傾いていて、ラングレヌスやべタビウスなど西側の大クレーターが丸っぽくみえること、欠け際の晴れの海や静かの海にはリンクルエッジのしわ模様がわかります。撮影条件:スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm) /バーダーIRパスフィルター695nm/スカイウオッチャーEQ8R赤道儀/ZWO ASI 174MM CMOSカメラ 露出30秒/300フレーム x9枚/2024年1月17日17時19分‐23分、自宅にて


 

2024年1月3日水曜日

ハート星雲先端部の魚体星雲(NGC896+IC1795)(2023年12月4日)

 
ハート星雲(IC1805)の先端部は画像のように魚の頭のような形をしています。魚頭部分はNGC896, その下の胴体部分の星雲はIC1795と番号化されています。星雲の全体像は当ブログ2021年1月08日、2022年2月01日に公開した画像をご覧ください。撮影条件:スカイウオッチャー DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO 12800、露出30秒.  16コマをDSSでスタック、Photoshop CC/画像処理. 2023年12月4日20時49分~21時02分.

2024年1月2日火曜日

ぎょしゃ座オタマジャクシ星雲(IC410)

 

勾玉星雲(IC405)のとなりに位置するIC410星雲です。オタマジャクシ星雲と呼ばれることもあるようです。これまでのD100mm、FL590mmの屈折による画像と比べると、やや高解像化があるかもしれません。「明るい空/大口径/QBPフィルター/短時間露出/多枚数撮影」は都会の空で大口径機材を使った星雲撮影法のモデルとしての活用が期待できます。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO 12800、露出30秒.  32コマをステライメージ9でスタック、Photoshop CC/画像処理. 2023年12月4日22時40分~52分.


2024年1月1日月曜日

謹賀新年(令和6年 元旦)


新年明けましておめでとうございます