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2018年12月25日火曜日

ぎょしゃ座を行くウィルタネン彗星(12月25日)

 46Pウィルタネン彗星を自宅の庭で固定撮影してみました。この2,3日でカペラの近くを通り、ぎょしゃ座を抜けようとしています。46P彗星の名所めぐりもほぼ終了です。ぎょしゃ座には有名な散開星団が3つ、M36, M37とM38があり、画像中に示してあります。まが玉星雲などの淡い星雲は写っていません。
サムヤン85mm 望遠レンズ(F1.4), F2.8で使用。 キャノンEOS6D(Seo-SP), ISO800, 露出10秒。三脚固定撮影。2018年12月25日21時11分~13分。DSS5枚コンポジット。自宅にて。

2018年12月23日日曜日

ふたご座流星群(12月13日~15日)

 ふたご座流星群は安定して出現するということなので家の庭から固定撮影で流星撮影に取り組みました。カメラは固定で2台。1)EOS6D(HKIR)+サムヤン18mm広角レンズ(F1.4をF2.8に絞って。)、ISO800、インターバル1秒、撮影時間10秒でインターバル撮影とし、東から天頂までをカバー、2)EOS6D(Seo-SP) + タムロン28-300mmズーム(F4, 28mmで使用)、ISO800、インターバル1秒、撮影時間20秒でインターバル撮影として北極星を含む北側から天頂までをカバー。
 結果、12月13から14日にかけての延べ11時間(カメラ2台の総計)で計20個、14から15日にかけては延べ13時間(2カメラ総計)で31個を撮影できました。特別に明るい流星は写っていませんでしたが、約半数は1等級クラス以上という印象です。
 下に掲載した画像は、かに座のプレセぺ星団(中央下)の周辺領域で飛んだ流星3個(①~③)をコンポジットしたもので、白いのは雲です。ふたご座流星群は放射点がα星カストルの近くにありますが、流星の経路からいずれもふたご座流星群と判断されます。今回、複数の画像を1枚に統合しようと試みたところ、固定撮影画像よりガイド撮影画像の方が有利であることがわかりました。今後はガイド撮影で行いたいと思います。
2018年12月14日1時42分から2時37分の間に撮影できた流星の画像をDSSコンポジットしたもの。
 

ウイルタネン彗星がカペラに接近(12月22日)

12月22日、ウイルタネン彗星がカペラに接近中です。最接近は23日ですが悪天が予想されています。そこでとにかく記念画像を残そうと、満月直前の明るい月が輝く中、自宅での撮影を試みました。画像は、左下の明るい星がカペラ、右上にウイルタネン彗星です。画面の右外に月がいるため強いカブリがあります。
サムヤン85mm (ASP-Cで125mm), F4, +UHCフィルター, EOS60D, ISO800, 露出30秒。EQ3赤道儀に搭載。2018年12月22日20時38分~21時15分。45枚の画像をDSSコンポジット。自宅にて。

2018年12月17日月曜日

おうし座を行くウィルタネン彗星(12月15日)

ウィルタネン彗星は12月15日にはすばる星団に接近中ですが、このあと、すばるとヒアデス星団の間を通り、カリフォルニア星雲をかすめてぎょしゃ座に向かいます。このあたりは赤い星雲が散在する名所で、12月21日、22日にはまが玉星雲に最も近づき、23日にはぎょしゃ座α星のカペラに1°まで接近するなど、今年いっぱいは見どころがあります。
サムヤン24㎜広角レンズ(F1.4をF4.0に絞る)を装着したキャノンEOS6D (Seo-SP)をケンコースカイメモSに搭載。ISO1600, 露出30秒で2018年12月16日0時19分から28分まで撮影。画像をDeepSkyStackerで10枚コンポジット。Photoshop CC, ステライメージ8などで画像処理。うすずみ温泉にて。


ウィルタネン彗星/46P とすばる星団(M45)の接近(12月15日)

12月15日のウィルタネン彗星とすばる(プレアデス) 星団です。ウイルタネン彗星は地球に最接近中で、非常に大きく、明るくなっています。肉眼でそれと認めれるほどではありませんが、3等台、250㎜の望遠鏡では35mmフルサイズカメラの視野いっぱいです。非常に迫力がありますが、やはりテイル (尾) は見えておらず奇異な印象があります。
タカハシFS60CB屈折, キャノンEOS6D (HKIR), セレストロンAVX赤道儀, ISO3200, 露出1分。2018年12月15日22時06分~17分。DSS10枚コンポジット。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

サムヤン85㎜望遠レンズ (APS-Cで125㎜) を装着したキャノンEOS60D(APS-C), UHC フィルター, ISO3200, 露出3分。2018年12月15日22時45分~58分。DSS 5枚コンポジット。うすずみ温泉にて。

2018年12月13日木曜日

ふたご座流星群(12月10日)

ふたご座流星群は12月14日を極大としていますが極大日の前からある程度の出現が認められます。その経路から同流星群と思われる流星が12月10日のオリオン座の画像に写り込んでいました。他の星座も含めて1分露出で計80枚ほど撮影しましたが流星を認めたのはこの1枚だけでした。これに励まされた形ですが、天候が良ければ今夜から撮影を開始したいと思います。
キャノンEOS kiss x7i, サムヤン24㎜広角レンズ (実際は36㎜), F2.8, ISO1600, 露出60秒。
2018年12月10日23時42分。うすずみ温泉にて。 

2018年12月12日水曜日

スイフト・ゲーレルズ彗星(12月10日)

このスイフト・ゲーレルズ彗星はウイルタネン彗星に比べるとずっと暗い(9等台)のですが、中天にあって真夜中でも見えるのでウイルタネン彗星のついでに撮影してしまう傾向があります。今回もその線での撮影です。ウイルタネン彗星に付き合ってか暗いからか、この彗星も尾が見えません。
上:サムヤン85mm, F1.4レンズ (F2.8で使用)をキャノンEOS60D (HKIR)に装着(実際の焦点距離は125mm)、UHCフィルター。ISO3200, 露出2、raw画像を10DSSコンポジット
下:タカハシFS60CB屈折(reducerシステム使用で250mm)にEOS6D (Seo-SP4)ボディーを装着。ISO3200, 露出2分。
 いずれもSky Watcher EQ3赤道儀に搭載しノータッチガイド矢印の先が彗星。

尾が見えてこないウイルタネン彗星(12月10日)

ウイルタネン彗星の近日点通過が3日後に迫りましたが、いまだに尾らしきものが見えてきません。4等星を割り込むほどに明るくなっています。動きが速いので彗星基準でコンポジットし、彗星像をシャープにしても尾は見えていません。気長に待ちたいと思います。
タタカハシFS-60CB (reducerの使用で250mm)、キャノンEOS6D(HKIR)、ISO3200, 露出2。連続18枚をDSSコンポジット(彗星基準)。201812月1023時00分から撮影開始うすずみ温泉四季菜館駐車場にて

2018年12月8日土曜日

46P/ウイルタネン彗星(12月5日)

 いよいよウイルタネン彗星が明るくなってきました。12月13日に近日点を通過し、地球に接近するとさらに明るくなり、最終的には4等から3等台にまで明るくなると予想されています。以下、異なる光学系でとらえた12月5日のウイルタネン彗星です。こちらも尾は全く見えていません。
上:590㎜、中:250㎜、下:36㎜








2018年12月7日金曜日

さんかく座を行くスイフト・ゲーレルズ彗星(64P)-その3-(12月5日)

スイフト・ゲーレルズ彗星を590㎜でとらえた画像です。広がりのあるコマが実感できますが尾は見えないようです。
タカハシFC100DL屈折(D100㎜、reduserでFL590㎜)、キャノンEOS6D(Seo-SP4)、ISO5000, 露出1分。30枚をDSSコンポジット。2018年12月5日18時50分~19時30分。

さんかく座を行くスイフト・ゲーレルズ彗星(64P)-その2-(12月5日)

引き続きスイフト・ゲーレルズ彗星(64P)を250mmでとらえた画像です。M33は無理でしたがNGC725散開星団を画面左上に組入れてみました。前回の125mmに比べ、彗星は明るく明瞭に写っています(画面中央よりやや右下)が尾はやはり見えないようです。
タカハシFS-60CB (reducerの使用で250mm)、キャノンEOS6D(HKIR)、ISO3200, 露出1分。7枚をDSSコンポジット。2018年12月5日21時17分から26分。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

2018年12月6日木曜日

さんかく座を行くスイフト・ゲーレルズ彗星(64P)(12月5日)

 スイフト・ゲーレルズ彗星(64P)を125㎜相当の望遠レンズでとらえた画像です。すでにアンドロメダ銀河近くを移動中の同彗星11月2日の本ブログで紹介していますが、動きは遅く、画像でわかるように今でもさんかく座のM33渦巻星雲の近くにいますM33の反対側には散開星団NGC752があってにぎやかな様相を呈しています
 サムヤン85mm, F1.4レンズ (F2.8で使用)をキャノンEOS60D (HKIR)に装着(実際の焦点距離は125mm)、Sky Watcher EQ3赤道儀に搭載しノータッチガイドを行った。UHCフィルター。ISO3200, 露出2分、raw画像を5枚DSSコンポジット。



コーカサス山脈とアルプス山脈の交わる付近(7月20日)(天文ガイド1月号読者の天体写真「一般の部」入選)

説明とアピールアルプス山脈とコーカサス山脈が交わる領域は月面で最も美しい場所のひとつです両山脈の山並みの対比や半埋没の古いカッシーニと高い周壁をもつ比較的新しいアリスティルスとの対比など個性を競い合っている場所のように思えます

この作品に対する寸評プリンターのギャップ調整不良の跡があると指摘されましたこれは調整不良というよりプリンターの性能の問題であることに気付き、高性能なプリンターを購入することにしましたキャノンPIXUS Pro10S)。以後プリント画質の向上が期待されます
英国オライオン社VX300-S (D=30cm, f=120cm, F4) ニュートン式反射 (テレビュー社パラコアタイプを装着ASI 174MMカメラ(ZWO)+テレビュー社パワーメイト(5x)15秒間の動画を撮影。AutoStakkert!3でスタック、RegiStax6でウエーブレット処理しステライメージ 8、Photoshop CCで画像調整2018720195自宅にて

2018年11月30日金曜日

46Pウイルタネン(Wirtanen)彗星(11月29日)

  46Pウイルタネン(Wirtanen)彗星12月になると肉眼で見えるほど明るくなる彗星として話題になっています遠日点が木星付近にある周期彗星(5.4年周期1948年に発見されましたこれまで何回も回帰していますが今回は非常に条件がよく、123日に太陽に1.055天文単位まで接近したのち、1216日には0.078天文単位まで地球に大接近しますこの距離は月までの距離のたった30倍という接近ぶりですしたがってその頃には大きく明るく見えることになり、3等星クラスが予想されています
 このように期待度の高い彗星でありすでに5等星クラスに増光しているという情報があるのでぜひ撮影をと思いうすずみ温泉に出かけました。しかし到着するや否や時雨に見舞われとても望遠鏡を出せる状態ではありません。気持ちはもう帰り支度に入っていましたがしばらくすると天気回復の兆しが見え粘ることにしました。そのかいあって雲間から撮れた彗星の画像を下に示しますはっきりした尾はありませんが、コマは北側(下側)の方向に偏って濃くなっているようですこれからの変化が楽しみです
タカハシFC100DL屈折望遠鏡による直接焦点撮影ステラショット制御のセレステロンAdvancedVX赤道儀でノータッチガイド。2018年11月29日2141分から52分まで撮影。EOS6D(Seo-SP)ISO3200, 露出1、10枚をDSSコンポジット

2018年11月8日木曜日

秋の星雲(11月6日、7日)

この秋はあまり天候に恵まれず星雲撮影のチャンスは非常に少なかったように思います。加えてジャコビニ・チンナー彗星の撮影にも手を取られてしまいました。そのため、突然の好天に恵まれた11月6日の夜は飢えを満たすように秋の有名な星雲ばかりを撮りまくりました。ひとつだけやったことと言えば、UHCフィルターで撮影を行ったことです。以下、FC100DLでの撮像を紹介します。フィルターの装着により露出時間を長くする必要がありますがカメラの感度ISO6400に上げることで対応しましたがフィルターの関係でAPS-Cカメラを使ったため結果的にはこれが失敗でした。Raw画像の荒れが顕著でどうしようもなく少しマシなJPEG画像で小さくまとめざるを得ませんでした。しかしUHCフィルター効果は大きく当然のことですが赤い星雲の描写が容易になるほか渦巻星雲内に分布する赤い散光星雲が写ります(特にM33)。今後はこの経験を改善に生かしたいと思います。
上段左:NGC7293 らせん状星雲;中:M31 アンドロメダ銀河;右:NGC7635 バブル星雲;下段左:NGC253;中:M33 渦巻銀河;右:NGC2237など, バラ星雲
撮影条件:FC100DL屈折望遠鏡 (reducer, f=590mm, F5.9), セレステロンAVX赤道儀、EOS60D(APS-C)カメラ、オプトロンUHCフィルター、ISO6400, 露出3分, 8枚コンポジット。ステライメージ8などで画像調整。撮影時刻:2018年11月6日20時55分~7日04時01分。

2018年11月7日水曜日

アリスタルコスの夕暮れ(8月6日、8日)(星ナビ12月号、星ナビギャラリーに入選)

アリスタルコスとヘロドトス周辺の夕暮れ時の欠け際の画像(下)と、その2日前(上)の同じ場所の画像を比較してみました。欠け際の画像からは地形の様子が、その2日前の画像からはアリスタルコスと周辺の発光の様子がわかります。2枚組写真。
 
 (上)2018年8月6日5時4分10秒 (854フレーム);(下) 2018年8月8日5時0分1秒(1,032フレーム)。 いずれも15秒間の動画 

2018年11月2日金曜日

スイフト・ゲーレルス彗星(64P)のM31への接近(11月1日)

標記の64P周期彗星がアンドロメダ銀河 (M31) に接近中とのことでうすずみ温泉へ撮影にでかけました。久しぶりに満天の星でした。同一画面に入れ込むため焦点距離が短めのFS60CB屈折(255mm)にフルサイズカメラボディー(EOS6D)を使いました。彗星はアンドロメダ銀河に比べてずっと暗いのでどこにいるのか見つけにくいと思いますが、右下のボーとした青緑色の星です。尾は見えません。先月のジャコビニ・チンナー彗星のように尾のある派手な彗星だとよいツーショットになるのですが少し寂しい感じです。現在接近中の別の彗星、ウイルタネン彗星は12月に3,4等まで明るくなると予想されているので期待しています。
タカハシFS60CB屈折望遠鏡にキャノンEOS6Dカメラボディーを取り付けて直接焦点撮影。ISO3200, 露出2分。2018年11月1日18時53分から19時05分まで10枚の画像をDSSでコンポジット。

2018年10月31日水曜日

うすずみ温泉の天の川(8月3日)

 遅まきながら3ヶ月も前にうすずみ温泉で撮影した天の川を掲載します。実はこの画像、この少し前に買ったサムヤンの広角レンズ(24mm, F1.4)の試し撮りです。撮りなおすつもりでしたが悪天でチャンスがこないまま夏が過ぎ去ってしまった、それが試し撮りを掲載する理由です。
 うすずみ温泉では南側に岐阜や名古屋の光害があるため、天の川が南中を過ぎた頃を見計らって撮影しました。さそり座が大きく傾いていることからもそれがわかります。さそり座の右側の輝星は木星、天の川の中の明るい星は土星、天の川側の左側の輝星は火星です。火星は7月31日に地球に最接近したので撮影した8月3日はまさにその直後で木星よりも明るく輝いています。  
       
 
撮影:2018年8月3日、21時42分(上)、47分(下)。24㎜、F1.4 (2.8で)のレンズを装着したキャノンEOS6D, ISO800, 露出60秒で撮影。コンポジットなし。フラットフレームなし、トリミングなしでで仕上げましたので周辺減光があります。


2018年10月26日金曜日

火星(10月25日)

去り行く火星が見せてくれます。今夜は比較的シーイングがよかったこと、動画の時間をいつもの1分から3分に延長した結果、画像が安定し解像度がアップしました。画像は極冠が中央上になるように置いてみました。極冠の下、右から左側へとシレーンの海、太陽湖、そしてオーロラ湾が見えているようです。
OrionVX12 (D30cm, f120cm, F4) 反射赤道儀に、ZWO社ASI290MCカメラで動画撮影(3分間、フレーム15,000枚)2018年10月25日19時32分。

2018年10月24日水曜日

秋から冬の星座と銀河(10月7~8日)

はくちょう座とケフェウス座の銀河です。はくちょう座は赤緯の高い星座なので秋になっても中天高く見えています。Hα線に感受性の高いUHCフィルターでの撮影で、2枚のモザイク合成。はくちょう座サドル付近の星雲、北アメリカ星雲、ケフェウス座のIC1396星雲など赤い星雲が見えています。レンズの優秀さとフィルターの有効性を確認できました。
2018年10月7日22時28分~。にじみフィルター使用。サムヤン24mm(ASP-Cでの使用なので36mm), F1.4 (2.8で使用)、EOS 60DでISO1600, 露出4分。セレステロンAVX赤道儀ノータッチガイド。4枚コンポジット画像を2枚モザイク合成。うすずみ温泉駐車場にて。

ペルセウス座からぎょしゃ座にかけての銀河です。カシオペア座のハート、ソウル星雲(IC1805, 1848)、ペルセウス座のカリフォルニア星雲、ぎょしゃ座の勾玉星雲などの赤い星雲が見えます。
2018年10月8日0時13分~。4枚モザイク合成。他の条件は同じ。

2018年10月23日火曜日

ジャコビニ・チンナー彗星 (21P) とかもめ星雲(彗星2日間の動き)

かもめ星雲を通過したジャコビニ・チンナー彗星の2日間、約23時間の動きを、FS-60CB/EOS60Dの像を UHCフィルターを通して撮影した画像で紹介します。残念ながら、かもめ星雲本体と彗星が重なった3日目は悪天候で撮影できませんでした。
上:ISO3200, 露出4分、2018年10月8日3時50分。DSSで7枚コンポジット、下:ISO3200, 露出4分、2018年10月9日2時18分。DSSで3枚コンポジット。

2018年10月21日日曜日

火星(10月21日)

今日はシーイングが多少良くなって表面の様子を伺うことができました。小さくなった極冠のほか、南半球に緑の大きな模様が見えています。シレーンの海、太陽湖あたりでしょうか。
2018年10月21日18時42分撮影。Orion VX12 (30cm, f120cm), Zwo ASI 290MCで1分間動画撮影(約3200フレーム)。

2018年10月18日木曜日

火星と月の接近(10月18日)

火星に月が2°程度まで接近しました。雲も少し入れた構図で紹介します。中央左下が火星(-1.2等級)です。
FS-60CBフローライト 屈折(D60mm, f=255mm、+reducer)をセレストロンAVX赤道儀に載せ, ISO400, 露出0.3 secでEOS6D直接焦点撮影。2018年10月18日18時35分。自宅にて。

2018年10月15日月曜日

火星(10月15日)

 本日夕方の火星です。視直径は大接近時の半分強、かなり欠け具合も大きくなってきました。砂嵐は収束傾向です。
2018年10月15日18時05分撮影。Orion VX12 (30cm, f120cm), Zwo ASI 290MCで1分間動画撮影(約5000フレーム)。

2018年10月11日木曜日

ばら星雲とすばる星団(10月9日)

ジャコビニ・チンナー彗星を待つ間に撮影システムの調整を兼ねてすばる星団(M45)とばら星雲(NGC2237-2239, NGC2246)を撮影してみました。夜明け前の空はもうすっかり冬の星座です。注目していただきたいのは、全くトリミングしていないのに周辺減光がきれいに補正されていることです。FC100DL+reducer にはかなりの周辺減光がありますが、今回、実際の夜空で撮ったフラットフレームを補正に使ってdeepsky stacker (DSS)でスタック処理しました。今後の画像処理に光明です。
 FC100DL+reducer (f=590mm), EOS6D ISO3200 露出4分。4枚コンポジット。2018年10月9日01時15分~。分子雲を浮きだたせるため、Nic Collection, Color Efex Pro4で処理した。


 撮影機材、撮影条件は同じ。4枚コンポジット。2018年10月9日02時13分~。

ジャコビニ・チンナー彗星とかもめ星雲(10月9日)再掲載

すでに掲載したタイトルの画像についてムラ、カブリやにじみを修正したものを再掲載します。また、左上隅に散開星団M50が存在することを付け加えます。

2018年10月10日水曜日

ジャコビニ・チンナー彗星とかもめ星雲(10月9日)

 ジャコビニ・チンナー彗星とかもめ星雲のツーショットを狙って二夜連続の出撃です。現在彗星はかもめ星雲の方向に移動中で、前夜よりずっと星雲に近づいた彗星を撮れるはずです。さらに一日後はかもめ星雲と重なる位置まで移動するのですが天気悪化のため撮影そのものが無理のようで、10月9日は失敗できません。結果は下の通りで、すばらしい構図で撮影することができました。
2018年10月9日3時18分~31分に撮影。タカハシFC100DL(reducer, f590mm) + EOS6D(HKIR)、ISO1600で4分間露出。4枚をコンポジット。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

2018年10月9日火曜日

火星(10月9日)

 遠ざかる火星を撮影しました。視直径は最接近時(7月31日)の6割程度になりましたが、砂嵐も収まりつつあり、シーイング次第では模様もよく見えるようです。
Orion VX12 反射赤道儀。ZWO ASI 174MCで1分間の動画撮影。AutoStakkert!3、RegiStax6で画像処理。

撮影は2018年10月9日20時6分。

2018年10月8日月曜日

かもめ(わし)星雲に近づくジャコビニ・チンナー彗星(21P)(10月8日)

ジャコビニ・チンナー彗星とかもめ星雲との接近を捉えることができました。この彗星は9月に冬の星座を軒並み渡り歩き、ぎょしゃ座、ふたご座、いっかくじゅう座の有名な赤い星雲とツーショット、スリーショットを重ね、最後の標的がかもめ(わし)星雲でした。悪天と満月でこれまでのチャンスをすべてつぶしてきましたが昨日から今朝にかけ好天にめぐまれました。うすずみ温泉で撮影した画像です。左上に青緑色の尾を引いた彗星が、右側に赤いかもめ星雲が見えます。

2018年9月28日金曜日

21P/ジャコビニ・チンナー彗星(9月28日)

 ジャコビニ・チンナー彗星がばら星雲の近くを通過するとの情報により、満月過ぎの明るい月を覚悟で撮影を試みました。ISO1600、15秒が露出の限界のためばら星雲の可視化は無理でしかたなく彗星単独画面にしました。上向きにうっすらと尾を引いているのがわかります。

2018年9月28日02時37分から15秒x4枚コンポジット。FS-60CB (f355mm) 直接焦点、ISO1600, EOS6D (HKIR)。自宅にて。 

2018年9月25日火曜日

今シーズンの土星

 今シーズンの土星を総括します。南中高度が低いことや観測場所の地形などから長時間観察ができないなどの理由で今シーズンはあまり熱心ではありませんでした。この条件は火星、木星も同じでしたが、観測意欲が両者に比べて劣っていました。結果として、好シーイングに巡り合ったのは1回だけでした(下の画像右)。次シーズンは朝方の観測を心掛けたいと思います。

2018年9月24日月曜日

今シーズンの木星(6月4日~7月22日)

 今シーズンの木星を総括します。すでに夕方には西に傾き観測不能状態です。冬から春の早朝観測を怠ったためシーイングにはあまり恵まれませんでした。撮影ツールとしてADCウエッジプリズムとUV/IRカットフィルターは常に用いましたが、ADCプリズムは十分に使いこなせているとは言えません。多くの課題が次シーズンに持ち越しです。以下の画像の中で7月2日は好シーイングで今シーズン最高の出来栄えでした。
 撮影日時はページの右下に、撮影機材は各画像の掲載時に記載済みです。


火星の総括(7月14日~8月14日)

 大接近から2カ月近く経過し、視直径は18‘’台と最接近時(24.3’’)よりひとまわり小さくなっています。大接近でも南中高度は30度余りしかなく、シーイングの悪化、当方の環境の悪さ(南西方向に高い山)で観測時間を長く取れない、などの問題がありました。今シーズンの観測はもはや終了間近です。そこで大接近前後の画像を並べて見ました。6月に始まった砂嵐は大接近を前に収まりはじめ、8月になって収束のようです。

2018年9月13日木曜日

欠け際のポシドニウス(8月2日、8月30日)

 ポシドニウスは複雑な構造を持つクレーターです。普通は日出から1,2日後か、日入1,2日前に撮影される(右)ことが多いのですが、十分に構造をとらえているとは言えません。しかし太陽光が真横から当たっているときの画像(左)を撮影して比較すると新しい情報がみつかることがあるかもしれません。
 画像比較によって、近くの晴れの海には発達したリンクルリッジ(しわ、起伏)があること、内部の高い部分はどこかなど、がわかります。左:2018年8月2日4時8分、右:2018年8月30日1時57分。

2018年9月11日火曜日

アルバテグニウスとヒッパルコス(7月20日)(天文ガイド10月号月例コンテスト「一般の部」に入選)

 月面が続きます。中央部のクレーター群に属するヒッパルコスとアルバテグニウスを拡大撮影しました。夜明けから間がないためクレーター底の小さなクレーターや小丘が見やすくなっています。ヒッパルコス底中央部を斜めに横切る細長い谷が見どころです。
 英国オライオン社VX300-S (D=30 cm, f=120 cm, F4) ニュートン式反射 (テレビュー社パラコアタイプ2を装着)にASI 174MMカメラ(ZWO社)+テレビュー社パワーメイト 5 xで15秒間の動画を撮影。AutoStakkert!3でスタック、RegiStax6でウエーブレット処理し、ステライメージ 8、Photoshop CCで画像調整。2018年7月20日19時11分。自宅にて。

2018年9月10日月曜日

「クラビウス」、「直線の壁」、月面拡大写真(8月4日)

 台風21号に北海道地震と本当に災害大国を実感するこの頃です。被災された皆様には1日も早く日常生活を回復されますよう、心よりお見舞い申し上げます。
 台風一過、秋晴れの期待もむなしく秋雨前線の活発な活動で全国的な大雨気配が続いております。そこで猛署真っ盛りの8月4日の朝に撮影した月面写真を2枚ご紹介します。この日の前後は暑さと引き換えかシーイングがよくて連日月の撮影を楽しみました。
 まずはクラビウスです。内部に中小のクレーターをちりばめた月面最大級のクレーターです。小さいクレーターがどこまで写るかでその時のシーイングの目安になります。今回はかなり微細なものまで写っているようです。他に、左下のマギヌス、左奥のモレトスの各クレーターがみえています。
2018年8月4日02時21分。自宅にて。

 次は「直線の壁」です。中央やや右側に斜めに走る線が「直線の壁」です。「壁」の長さは約110km、幅は2.5km、高さは約300mだそうで、壁よりも坂といった感じですね。
2018年8月4日02時40分。自宅にて。

2018年9月6日木曜日

M27 アレイ星雲(9月5日)

 久しぶりにうすずみ温泉に出かけたのですが現場到着直後から雲が広がり撮影はほとんどできませんでした。雲間からやっと撮ったこぎつね座のM27 アレイ星雲です。UHCフィルター効果で赤色が強調されているようです。
タカハシFC100-DL (f=900mm)直接焦点, 露出 60sec, ISO 6400, EOS60D (APS-C) + UHCフィルター。 2枚コンジット。2018年9月5日21時43分。岐阜県うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。 

2018年8月31日金曜日

火星(8月30日)

 先ほど撮影した火星です。白い南極冠、大、小シルチスの暗い模様や明るいヘラス盆地など大きな模様は写っていますがシーイングは今一つで細かな模様は出ていません。地球最接近からほぼ1カ月たち北西側が欠けてきました。
2018年8月30日21時33分。露出1分で得られた画像4900フレームを処理。




2018年8月30日木曜日

月面北縁のクレーター(8月2日)

 8月上旬は秤動で北部が見やすくなる時期です。8月2日に撮影したこの画像では普段見えないシルベスターやエルミートなどの北縁のクレーターがよく見えています。とくにエルミートはプラトー並の大クレーターです。プラトーの北側に広がる海は「氷の海」と呼ばれています。地球の南極海(古くは南氷洋)に似ている印象です。
この日はシーイング良好で細部がよく見えていますがプラトー内部の小クレーターもよくわかります。下の画像に地形の名称を入れました。
Orion VX12反射赤道儀にZOW ASI174MM CMOSカメラで15秒間撮影した動画をAutostakkert!2でスタック、RegiStax6でウエブレット処理。22018年8月2日04時55分。岐阜市内自宅にて。

土星とM8, M20(8月6日)

8月6日にうすずみ温泉で撮影した土星と干潟星雲(M8)、三裂星雲(M20)をDDSでコンポジットしさらにHDR処理してみました。星雲の色調節が難しくM20の青色がアンダー気味です。
FS60CB (主焦点f350mm)。HKIR換装EOS6D. ISO1600、露出2分。DDSで21枚をコンポジット。Nik Collection, HDR処理。2018862135うすずみ温泉四季菜館駐車場にて

2018年8月22日水曜日

夏の大三角と天の川(8月6日)

ベガ、アルタイルそしてデネブ。夏の大三角と背景の天の川をうすずみ温泉で撮影しました。今年の4月にしらびそ高原で素晴らしい天の川を見て以来、今シーズン中になんとか天の川をものにしようとSamyoungの24mm, F1.4広角レンズを購入しました。しかしその後しらびそに遠征するチャンスがなくとりあえずうすずみで撮影したものを掲載します。
2018年8月6日21時19分から30分まで。キャノンEOS 6D, サムヤン24mm, F1.4(2.8で使用)。ISO1600, 露出60秒を10枚コンポジット。にじみフィルター使用。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

2018年8月15日水曜日

火星(8月14日)

8月14日の火星です。砂嵐もかなりおさまってきたようですが、南極冠には黄色い砂が入り込んでいるようです。
2018年8月14日22時48分から 60秒間の動画(3385フレーム)を処理。

2018年8月9日木曜日

月齢26.7の月(8月9日)

今朝(8月9日)の月、朝方の二日月(05時現在、月齢26.7)です。シーイングが悪く拡大撮影はなしです。実は昨日まで1週間もの間、ずっと良いシーイングが続き、おかげで大量の月面画像の処理に追われています。そのうちブログで紹介します。
2018年8月9日 4時55分24秒または56分15秒から15秒間の動画から作成したs静止画像2枚のモザイク。




2018年8月7日火曜日

土星と天の川の赤い星雲(8月6日)

土星が天の川の真っ只中、干潟星雲(M8), 三裂星雲(M20)のすぐ近くで輝いています。結構タイムリーな画像だと思いますので、1枚撮りで速報することにしました。
FS60CB (主焦点f350mm)。HKIR換装EOS6D. ISO1600, 露出1分の枚撮り。Nik Collection, Color Effex Pro4処理 (ディテール強調20%)。2018862135うすずみ温泉四季菜館駐車場にて

2018年8月5日日曜日

クレーター密集地帯(3月25日)(星ナビ2018年9月号入選)

月面南部はクレーター密度が高く、二重、三重に重なった重複クレーターが多く存在します。オロンティウスやシュテフラ―を土台とする重複クレーターはその典型例です。

英オライオン社 VX12(D 30 cm, FL 120 cm) + テレビュー社パラコアタイプ2、パワーメイト 5 x(合成600 cm, F20), IR720パスフィルター, ZWO ASI 174MM CMOSカメラ。2018325 20時36分から30秒間動画撮影(1653フレーム)。Autostakkert!2でスタック、RegiStax6でウエブレット処理


ティコとマギヌス(3月26日)(天文ガイド2018年9月号「読者の天体写真月例コンテスト「一般の部」に入選)


うっかりすると見過ごしてしまいそうですがマギヌスの北側(ここでは下側)周壁からティコの南側周壁を通って東西に伸びる束状の峡谷の存在に気付きます。

英オライオン社 VX12(D 30 cm, FL 120 cm) + テレビュー社パラコアタイプ2、パワーメイト 5 x(合成600 cm, F20), IR720パスフィルター, ZWO ASI 174MM CMOSカメラ。2018326 2008分から15秒間動画撮影(846フレーム)。Autostakkert!2でスタック、RegiStax6でウエブレット処理