ページ閲覧数

2018年10月31日水曜日

うすずみ温泉の天の川(8月3日)

 遅まきながら3ヶ月も前にうすずみ温泉で撮影した天の川を掲載します。実はこの画像、この少し前に買ったサムヤンの広角レンズ(24mm, F1.4)の試し撮りです。撮りなおすつもりでしたが悪天でチャンスがこないまま夏が過ぎ去ってしまった、それが試し撮りを掲載する理由です。
 うすずみ温泉では南側に岐阜や名古屋の光害があるため、天の川が南中を過ぎた頃を見計らって撮影しました。さそり座が大きく傾いていることからもそれがわかります。さそり座の右側の輝星は木星、天の川の中の明るい星は土星、天の川側の左側の輝星は火星です。火星は7月31日に地球に最接近したので撮影した8月3日はまさにその直後で木星よりも明るく輝いています。  
       
 
撮影:2018年8月3日、21時42分(上)、47分(下)。24㎜、F1.4 (2.8で)のレンズを装着したキャノンEOS6D, ISO800, 露出60秒で撮影。コンポジットなし。フラットフレームなし、トリミングなしでで仕上げましたので周辺減光があります。


2018年10月26日金曜日

火星(10月25日)

去り行く火星が見せてくれます。今夜は比較的シーイングがよかったこと、動画の時間をいつもの1分から3分に延長した結果、画像が安定し解像度がアップしました。画像は極冠が中央上になるように置いてみました。極冠の下、右から左側へとシレーンの海、太陽湖、そしてオーロラ湾が見えているようです。
OrionVX12 (D30cm, f120cm, F4) 反射赤道儀に、ZWO社ASI290MCカメラで動画撮影(3分間、フレーム15,000枚)2018年10月25日19時32分。

2018年10月24日水曜日

秋から冬の星座と銀河(10月7~8日)

はくちょう座とケフェウス座の銀河です。はくちょう座は赤緯の高い星座なので秋になっても中天高く見えています。Hα線に感受性の高いUHCフィルターでの撮影で、2枚のモザイク合成。はくちょう座サドル付近の星雲、北アメリカ星雲、ケフェウス座のIC1396星雲など赤い星雲が見えています。レンズの優秀さとフィルターの有効性を確認できました。
2018年10月7日22時28分~。にじみフィルター使用。サムヤン24mm(ASP-Cでの使用なので36mm), F1.4 (2.8で使用)、EOS 60DでISO1600, 露出4分。セレステロンAVX赤道儀ノータッチガイド。4枚コンポジット画像を2枚モザイク合成。うすずみ温泉駐車場にて。

ペルセウス座からぎょしゃ座にかけての銀河です。カシオペア座のハート、ソウル星雲(IC1805, 1848)、ペルセウス座のカリフォルニア星雲、ぎょしゃ座の勾玉星雲などの赤い星雲が見えます。
2018年10月8日0時13分~。4枚モザイク合成。他の条件は同じ。

2018年10月23日火曜日

ジャコビニ・チンナー彗星 (21P) とかもめ星雲(彗星2日間の動き)

かもめ星雲を通過したジャコビニ・チンナー彗星の2日間、約23時間の動きを、FS-60CB/EOS60Dの像を UHCフィルターを通して撮影した画像で紹介します。残念ながら、かもめ星雲本体と彗星が重なった3日目は悪天候で撮影できませんでした。
上:ISO3200, 露出4分、2018年10月8日3時50分。DSSで7枚コンポジット、下:ISO3200, 露出4分、2018年10月9日2時18分。DSSで3枚コンポジット。

2018年10月21日日曜日

火星(10月21日)

今日はシーイングが多少良くなって表面の様子を伺うことができました。小さくなった極冠のほか、南半球に緑の大きな模様が見えています。シレーンの海、太陽湖あたりでしょうか。
2018年10月21日18時42分撮影。Orion VX12 (30cm, f120cm), Zwo ASI 290MCで1分間動画撮影(約3200フレーム)。

2018年10月18日木曜日

火星と月の接近(10月18日)

火星に月が2°程度まで接近しました。雲も少し入れた構図で紹介します。中央左下が火星(-1.2等級)です。
FS-60CBフローライト 屈折(D60mm, f=255mm、+reducer)をセレストロンAVX赤道儀に載せ, ISO400, 露出0.3 secでEOS6D直接焦点撮影。2018年10月18日18時35分。自宅にて。

2018年10月15日月曜日

火星(10月15日)

 本日夕方の火星です。視直径は大接近時の半分強、かなり欠け具合も大きくなってきました。砂嵐は収束傾向です。
2018年10月15日18時05分撮影。Orion VX12 (30cm, f120cm), Zwo ASI 290MCで1分間動画撮影(約5000フレーム)。

2018年10月11日木曜日

ばら星雲とすばる星団(10月9日)

ジャコビニ・チンナー彗星を待つ間に撮影システムの調整を兼ねてすばる星団(M45)とばら星雲(NGC2237-2239, NGC2246)を撮影してみました。夜明け前の空はもうすっかり冬の星座です。注目していただきたいのは、全くトリミングしていないのに周辺減光がきれいに補正されていることです。FC100DL+reducer にはかなりの周辺減光がありますが、今回、実際の夜空で撮ったフラットフレームを補正に使ってdeepsky stacker (DSS)でスタック処理しました。今後の画像処理に光明です。
 FC100DL+reducer (f=590mm), EOS6D ISO3200 露出4分。4枚コンポジット。2018年10月9日01時15分~。分子雲を浮きだたせるため、Nic Collection, Color Efex Pro4で処理した。


 撮影機材、撮影条件は同じ。4枚コンポジット。2018年10月9日02時13分~。

ジャコビニ・チンナー彗星とかもめ星雲(10月9日)再掲載

すでに掲載したタイトルの画像についてムラ、カブリやにじみを修正したものを再掲載します。また、左上隅に散開星団M50が存在することを付け加えます。

2018年10月10日水曜日

ジャコビニ・チンナー彗星とかもめ星雲(10月9日)

 ジャコビニ・チンナー彗星とかもめ星雲のツーショットを狙って二夜連続の出撃です。現在彗星はかもめ星雲の方向に移動中で、前夜よりずっと星雲に近づいた彗星を撮れるはずです。さらに一日後はかもめ星雲と重なる位置まで移動するのですが天気悪化のため撮影そのものが無理のようで、10月9日は失敗できません。結果は下の通りで、すばらしい構図で撮影することができました。
2018年10月9日3時18分~31分に撮影。タカハシFC100DL(reducer, f590mm) + EOS6D(HKIR)、ISO1600で4分間露出。4枚をコンポジット。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

2018年10月9日火曜日

火星(10月9日)

 遠ざかる火星を撮影しました。視直径は最接近時(7月31日)の6割程度になりましたが、砂嵐も収まりつつあり、シーイング次第では模様もよく見えるようです。
Orion VX12 反射赤道儀。ZWO ASI 174MCで1分間の動画撮影。AutoStakkert!3、RegiStax6で画像処理。

撮影は2018年10月9日20時6分。

2018年10月8日月曜日

かもめ(わし)星雲に近づくジャコビニ・チンナー彗星(21P)(10月8日)

ジャコビニ・チンナー彗星とかもめ星雲との接近を捉えることができました。この彗星は9月に冬の星座を軒並み渡り歩き、ぎょしゃ座、ふたご座、いっかくじゅう座の有名な赤い星雲とツーショット、スリーショットを重ね、最後の標的がかもめ(わし)星雲でした。悪天と満月でこれまでのチャンスをすべてつぶしてきましたが昨日から今朝にかけ好天にめぐまれました。うすずみ温泉で撮影した画像です。左上に青緑色の尾を引いた彗星が、右側に赤いかもめ星雲が見えます。