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2017年6月27日火曜日

野菜畑のその後(6月27日)

 PODドームを背景に畑のようすです。野菜は順調で、キュウリ、水ナス、トマトは収穫が始まりました。水ナスはこれまでのナスと違ってみずみずしく甘さがあり生でも食べられます。明日から1週間、松山の妻のもとに出かけるので「バカ成り」になってしまいますが仕方ないですね。できるだけ朝穫りしてもっていくつもりですけど。

カボチャとスイカは畑の外に這わせています。小玉スイカは4,5個実がつきました。美味しい時に収穫するため受粉日を記録しておくといいそうです。ミツバチが蜜を求めてカボチャの花にやってきました。野生の日本ミツバチのようです。蜜が多いのか滞在時間が長いです。

サツマイモ(安納イモ)はいよいよ樹勢が増してきました。植えた15本の苗の1本が立枯れてしまいました。カボチャの直近が影響したかもしれません。イモの葉の上で子カマキリが餌を狙っています。




2017年6月26日月曜日

天の川の赤い星雲(5月27日、しらびそ高原)

 光害の影響を受けにくく気流が安定する夜半過ぎに南中するため、5月、6月は夏の天の川の撮影には最適です。特に南アルプスのしらびそ高原は南天に光害を発生する大都市がないため地平まで暗く絶好です。今回は天の川の散光星雲を中心に撮影し、ニュース性のあるジョンソン、パンスターズ彗星はすでに掲載済み(5月28日付)です。出目金星雲(NGC6334)、彼岸花星雲(NGC6537)はさそり座のシッポあたりの低空ですが、今回は特に透明度が高くシャープな画像が期待されました。
 撮影条件:スカイウオッチャーEQ3赤道儀に8㎝ED屈折(f=560 mm)を懸架し、EOS kiss x7i (IR換装済, ISO3200, 露出2分又は3分)で直接焦点撮影。

出目金星雲(NGC6334)
5月28日午前0時15分から撮影した8枚をコンポジットし、背景の調節とコントラスト強調程度の画像処理。周辺部のゴーストやコマ収差を外し中央部60%をトリミング。

彼岸花星雲(NGC6537)
5月27日23時51分から撮影した8枚をコンポジットしステライメージ6で処理。出目金星雲にあわせて同様にトリミング。

干潟星雲(M8)
5月27日22時55分より撮影。いて座の干潟星雲は天の川の赤い散光星雲の代表格。肉眼でも見えてカメラ写りも上々。暗い空に恵まれたので細部の撮影を狙ったがオートガイドが不調でした。

 三裂星雲(M20)
5月27日23時36分から撮影した4枚の画像をコンポジット。いて座の三裂星雲は赤と青の星雲のコントラストが美しく人気の高い散光星雲です。



2017年6月25日日曜日

あじさいにカマキリ(6月25日)

カラ梅雨から雨模様にスイッチされると庭のあじさいがいっせいに咲き始めました。ライトブルーに染まってしまいそうな子カマキリです。


2017年6月22日木曜日

春南天の系外銀河(6月15日)

春は系外銀河の宝庫。とくに北天のおおぐま座やりょうけん座の銀河は有名でこのブログでも何回も紹介しています。今回はそれ以外の、南天のおとめ座やかみのけ座の銀河を狙ってみました。季節ははや夏でやや遅きに失した感がありますが・・・・。
撮影条件:8cmED屈折(f=560mm)直焦点。EOS 7i(IR換装) のISO1600, 露出4分で撮影したそれぞれ5枚の画像をコンポジットし画像処理。うすずみ温泉駐車場にて。
 M64 (かみのけ座)
黒目星雲と呼ばれるかみのけ座のM64です。黒目っぽい構造と中心部のピンク色が印象的です。2017年6月15日21時36分~21時56分。

M104(おとめ座)
ソンブレロ星雲の代表的な銀河です。平べったい銀河を横方向からみた姿です。下のNGC4565同様に暗黒星雲がベルト状にみえています。6月15日20時30分~20時50分。

NGC4565(かみのけ座)
英語を直訳すれば針状星雲となります。ソンブレロと同様に銀河を真横からみた姿です。
満月の半分くらいある大きな銀河です。直下にみえている小さい銀河はNGC4494。6月15日21時10分~30分。


2017年6月21日水曜日

ジョンソン彗星(C/2015 V2)(6月15日)

ジョンソン彗星は北から南におとめ座まで下ってきました。長期間夜通し観測できる恵まれた条件の彗星でしたが7等台後半まで暗くなってきました。しかし尾ははっきり見えており、もうしばらくは楽しめそうです。8㎝ED屈折(f=560㎜)直焦点、EOS7i (ISO3200, 露出2分)。EQ3赤道儀PHD guiding。2017年6月15日22時45分。うすずみ温泉駐車場にて。

2017年6月20日火曜日

木星と土星(6月19日)

木星と土星は今が見ごろです。さらに梅雨時だというのに晴天が続き、観望のチャンスも多くなっています。昨夜(6月19日)は長く続いた晴天がいよいよ下り坂になる直前で、良いシーイングになりやすいタイミングと予想されたので、二大惑星の撮影を行いました。結果としては期待したほどではなく得られた普通の画像を紹介します。シーイング5/10, 透明度8/10。
 木星
2017年6月29日 21時25分頃、Orion vx12 (30cm, F4)望遠鏡にASI224MCカメラで撮影した90秒間の動画を画像処理。
土星
2017年6月19日21時55分頃。撮影法は木星と同じ。

2017年6月14日水曜日

天の川のモザイク画像 ーいて座から白鳥座までー

 最近、星空のモザイク画像をよくみかけます。また、月面の拡大画像もモザイクにすると迫力が増します。そこでパノラマ写真を作る目的で作られたマイクロソフト社の無料ソフト(Microsoft Image Composite Editor, ver2.0.3)を使って、昨年5月にしらびそ高原で撮影した3枚の天の川画像を1枚にモザイク合成しました。思った以上に簡単に精度の高いモザイクを作れることがわかりました。モザイクに用いた3枚の画像は、ソフトンA滲みフィルター(ケンコー)装着、キャノンEOS kiss x5 (IR非換装)に短焦点ズーム(18㎜) F5.6, ISO1600, 露出3分で撮影した4枚をそれぞれコンポジット。2016年5月13日00時48分~01時30分。長野県飯田市しらびそ高原にて。



2017年6月13日火曜日

さそり座アンタレス付近の星雲(5月27日)

カラフルで人気の高いアンタレス付近の星雲です。アンタレス周辺には黄色の、その上方には青色の星雲が認められます。またこの画像では見にくいものの、左下側には赤い星雲も広がっています。IR換装なしの一眼レフカメラにズーム広角レンズを付けて撮影したもので機材は十分ではありませんが、しらびそ高原での撮影によってその片鱗を表現できたものと思います。EOS kiss x5 にズームレンズ(18㎜)、ISO3200、露出2分で撮影した画像4枚のコンポジット。画像強調処理。2017年5月27日21時37分~46分。長野県飯田市しらびそ高原にて。

2017年6月7日水曜日

朝方の月(5月20日)

5月の下弦の頃はまずまずのシーイングで解像度の良い画像が撮れました。載せたい画像は多いのですが見慣れた上弦と反対の陰影が印象的な風景を紹介したいと思います。
肉眼で見るのと上下が逆になっています。1:南部の山岳地帯。シャイナー、ロンゴモンタヌスが見えていますがクラビウスはちょうど陰に入ったところです。2:雲の海の中のブリアドルスが目立ちます。海にはいくつか埋没クレーターがあります。3:コペルニクスとその周辺にはクレーター生成期の噴出物がつくった複雑な構造があります。4:ケプラー(上)とアリスタルコス(下)はいずれも輝線を引くが、アリスタルコスは輝くクレーターとして有名です。5:虹の入り江はきれいなアーク状ですが、元大クレーターが半分溶岩に埋もれてできた地形とのこと。撮影日時:2017年5月20日4時20分~48分。Orion VX12反赤, ASI174MM CMOSカメラで撮像した30秒間の動画(470枚)をスタック、ウエブレット処理、画像復元処理。

2017年6月5日月曜日

野菜畑のその後(6月5日)

今日は梅雨入り前最後の晴天とか。気温も湿度も低くとてもさわやかです。庭の五月(さつき)はこぼれるほどたくさんの蕾をつけて満開間近です。五月の樹間を抜けて扉から外に出るとドームと畑があります。

しばらく前に草刈りをしたので空き地全体がすっきりしています。奥の青いビニールシートは刈り取った草の堆積場で畑の堆肥になります。

野菜は植えてから一ヶ月が経過しすべての苗に勢いがついてきました。心配した安納イモの苗は15本すべて生着し、現在樹勢を広げつつあります。秋の収穫が楽しみです。
 

豊富な堆肥を与えたのでいいずれの苗も順調に成長しており花や実を付け始めています。カボチャは味を重視した小玉品種、スイカは甘い小玉もの、ナスは水分の多い水ナスです。また成長ぶりを報告します。

2017年6月2日金曜日

ジョンソン彗星(C/2015 V2)(5月29日)

うすずみ温泉でのジョンソン彗星です。前回28日のしらびそ高原での撮影ではダストテールと反対向きのイオンテールが明瞭でしたが今回は不明瞭です。いずれも月のない好条件でしたがしらびそ高原には地勢的な優位性(空の暗さ、透明度など)があるためでしょう。撮影時刻:2017年5月29日23時03分から20分まで。8cmED屈折/EOS kiss x7i (ISO3200, 露出2分)にて8枚連続撮影。彗星を基準に8枚をコンポジット。ステライメージ6で画像強調処理。岐阜県根尾うすずみ温泉駐車場にて。


2017年6月1日木曜日

木星(5月30日)

 4日続いた晴天がまさに崩れようとしているタイミングでした。幸いにも模様のコメントができるほどの高い解像度の画像が得られました。南赤道縞では白い雲がうねってしめ縄のような模様をつくっており、post-GRS disturbance(大赤斑の後方の乱れ?)と呼ばれています。たまたま5月23日と同じ場面ですね。2017年5月30日21時09分26秒。Orion VX12による90秒間の動画を処理。