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2019年8月28日水曜日

月齢24.7(8月26日)

秋雨前線の活発化で九州北部で水害が発生しています。当地でも悪天候が続き、まとまった快晴が必要な星雲・星団撮影はとても無理な状況です。せいぜい雲間でもなんとかなる惑星や月を対象とせざるを得ません。
8月26日は前線が南に下がり早朝から晴れ間が広がりました。下弦過ぎの月齢24.7の月です。シーイング悪く拡大撮影はいまひとつでしたので、月全体の画像を紹介します。この下弦前後は月が最も美しいといわれます。その理由は嵐の大洋が北半分に広がりゴツゴツした山岳地帯の比率が低いためでしょうスマホでは拡大して細部がみれます。
 2019年8月26日03時38分18秒と39分06秒から30秒間撮影した動画(1000フレーム)をAutostakkert3でスタック、RegiStax6でウェブレット処理。2枚の静止画をImage of Composite Editor (ICE)でモザイク合成。Orion VX12(D30cm、FL120cm), ZWOASI183CMOSカメラ。岐阜市内自宅にて。

2019年8月22日木曜日

月齢 17.6 (8月19日)

やや薄雲がかかっていましたがシーイング良好で久しぶりにゆっくり月の撮影を楽しみました。ASI183MMカメラによる精細でシャープな画像3枚をモザイク化しました。2019年8月19日02時51分11秒、52分05秒、02時54分54秒で撮影した15秒間の動画(150フレーム)をAutostakkert!2でスタック、RegiStax 6でウエブレット処理、Photoshop CC、ステライメージ8 で画像調整、Image Composite Editorで3枚の画像をモザイク化。

2019年8月21日水曜日

彼岸花星雲、出目金星雲(5月30日)

お盆が過ぎ、猛暑もひと段落したと思ったら、秋雨前線が列島を覆い始めました。晴天がほとんどなく寂しく終わってしまった今年の夏を偲び、初夏の天の川を彩った星雲達を紹介します。彼岸花星雲 (NGC6357)と出目金星雲 (6334) は、天の川が南に沈むさそりの尻尾あたりにあります。すでに6月4日に85㎜望遠での画像を掲載していますが、今回のはFS60CB鏡筒(250mm)で同日撮影したもので、対象が大きくて迫力があります。周辺のさそり座の星や星団も含めてオリエンテーション(名称記入)してみました。FS60CB (reducer, 250mm), EOS6D, ISO6400, 露出3分。QBPフィルター、SkyWatcher EQ3赤道儀ノータッチガイド。DSSコンポジットx5枚。2019年5月30日01時41分~56分。

2019年8月15日木曜日

閃光から32時間後の木星と土星(8月8日)

世界時8月7日04時07分(日本標準時13時07分)の木星、南赤道ベルトに数秒間の白い閃光が見られたと米国アマチュア天文家が発表しました。隕石の衝突と考えられているようです。偶然本ブログにはその6時間43分後の木星を掲載(8月8日)していましたが閃光の出現場所は裏側でした。しかし今回閃光から31時間44分後ですがその場所を撮影することができました。丸(〇)で囲んでありますが、残念ながらその痕跡は全く捉えることができません。1994年のシューメーカー・レビー彗星の衝突では何日もその痕跡が見えていましたが・・・。また、北西(上左)部にはガニメデの大きな陰影が落ちています。この日は比較的シーイングがよく、土星もきれいに捉えることができました。木星:2019年8月8日20時51分39秒から77秒間(3000フレーム)、土星:21時00分47秒から77秒間/3000フレーム。撮影機材、撮影条件など前回と同じ。岐阜市内自宅にて。
 

2019年8月8日木曜日

木星と土星(8月7日)

 7月31日以来の木星と土星です。ここのところ日中は晴れて猛暑なのに夕方になると曇るという状態が続いています。雲の合間を縫ってなんとか撮影できました。シーイングは良くはないがひどく悪いわけでもないという状態です。木星面にエウロパの陰影が見えます。木星:2019年8月7日19時48分53秒から露出76秒/3000フレーム。土星:20時05分28秒から露出76秒/3000フレーム。VX12s (D30cm, FL120cm), ASI290MC。

2019年8月5日月曜日

木星と土星(7月28日)

7月28日に撮影した木星と土星です。シーイング不良ということで処理が後回しになっていたものです。先日アップした7月31日撮影の方が解像度はよいと思いますが記録として掲載します。カラー撮影ですが色調は弱くなっています。VX12s (D30cm, FL120cm)にASI290MMカメラで動画撮影。木星:2019年7月28日21時23分18秒より3000フレーム(約120秒)、土星:21時43分39秒より2000フレーム(約120秒)。

2019年8月4日日曜日

サドル付近の赤い星雲(5月8日)

この夏は梅雨明けの8月に入っても天候が安定せず、日中は猛暑で夕方から曇って夕立ちという最悪の毎日が続きます。業を煮やして、比較的予報の良かった8月1日に薄墨温泉に出かけてみました。ほぼ2か月ぶりの遠征でしたが、夕方の薄曇りから22時すぎには本曇りとなり夜半前の撤収を余儀なくされました。このような状況から思い出されるのは透明度の高い晴天が一晩中続いた5月7日~8日の夜空です。そのときの撮影でまだ画像処理してなかった白鳥座サドル付近の拡大画像を紹介します。焦点距離580㎜の望遠鏡にAPS-C一眼で撮影しましたのでトリミングなしで885㎜相当になります。中央上側の輝星がサドルです。QBPフィルターの効果で、星雲の細かな構造も見えています。一昔前なら天文雑誌に入選してもおかしくない出来栄えです。FC100DL(D100mm, FL590mm), EOS kiss x7i (Seo-SP), QBPフィルター、ISO3200, 露出3分 x7。2019年5月8日03時08分から37分。DSSコンポジット。うすずみ温泉にて。

2019年8月2日金曜日

木星と土星(7月31日)

木星と土星が夕方の南天に見えるようになってきました。観望には最適ですが、ウオームアップ時間が短くなり撮影条件は悪くなりつつあります。特に当地は南西に高い山があり南中から1時間も過ぎると陰に隠れてしまいます。木星:2019年7月31日21時10分04秒~。露出183秒/2146フレーム。土星:21時35分46秒~。露出165秒/2052フレーム。Orion Vx12S (D30cm, FL120cm), ZWO ASI1290MC