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2016年3月31日木曜日

ZWO社ASI224カメラによる木星(3月26日)

ZWO社ASI224MCカメラ(カラー)で木星を撮影しました。まだ購入して日が浅く十分に使いこなしていませんが、これまで使ってきたキャノンEOS kiss x 5の動画やイメージングソース社のDFKカメラより解像度が高いようです。2016年3月26日22時21分(上)、34分(下)。OrionVX12(30cmニュートン反射)にテレビュー社5 x バーローレンズで拡大。2分間の画像をRegistax 6、ステライメージ6、Photoshopで処理。上下画像は処理法が少し異なる。

2016年3月18日金曜日

夏のきざし‐深夜の星空(3月12日)

 最後に春から夏の星雲・星団を紹介します。M13は球状星団で銀河系内の星団ですが、他の星雲(M65, M66, M104, NGC4565)はすべて系外銀河です。りょうけん座のNGC4565とおとめ座のM104は渦巻き星雲の真横からみた姿をしています。M65, M66, NGC3628はしし座のトリオ星雲として知られ同一視野に3つの系外銀河をみることができます。M13はヘルクレス座にある球状星団で夏の星団です。M13を撮像した頃、北東の地平腺から夏の輝星ベガが姿を現しました。あと2時間ほどで夏の星座が優勢になるところでしたが曇ってしまい、残念ながら撤退しました。
8cmED屈折直接焦点(F7)。ISO3200、露出1分にてキャノンEOS kiss x 7i (Seo-SP)で10から20枚撮像し、DSSでスタッキング。ステライメージ6で画像処理。2016年3月13日0時15分から01時30分に撮影。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

冬のなごり‐バラ星雲と馬頭星雲(3月12日)

 春の夜空は、宵に冬、更ければ春、朝方は夏の星座がめぐります。去りゆく冬の星座を惜しみながら、宵の空の代表的な二つの星雲に望遠鏡とカメラを向けました。何回試みても満足な撮像が得られたことのない大きな対象です。今回は用いた8cmED屈折のピントがぴったりだったのと空が最高に良かったことから、これまでのベストの出来ではないかと思っています。
8cmED屈折直接焦点(F7)。ISO3200、露出1分にてキャノンEOS kiss x 7i (Seo-SP)で10から20枚撮像し、DSSでスタッキングした。さらにステライメージで画像処理。2016年3月12日19時45分から21時05分に撮影。うすずみ温泉駐車場にて。


おおぐま、りょうけん座の系外星雲‐その2(3月12日)


 春は系外星雲の季節。特におおぐま、りょうけん座には典型的なタイプがいくつか存在します。M101(No. 7)は回転花火銀河とも呼ばれる典型的な渦巻き銀河の一つで腕がよくみえています。M51は小さいながらその特異な形から子持ち銀河と呼ばれ人気第一の系外星雲です。M63はその形からひまわり星雲とも呼ばれています。M91は渦巻き星雲ですが腕はほとんど見えていません。
これら星雲の撮影は3年目になりますが毎年少しずつ改善があるようです。今回用いた8cmED屈折(CAPRI)望遠鏡のピント合わせが正確になったのと、撮影当日は透明度はもとよりシーイングも良好であったため、より細部を映し込むことができたと考えています。
          
 8cmED屈折直接焦点(CAPRI, F7)。ISO3200、露出1分にてキャノンEOS kiss x7i (Seo-SP)で10から20枚撮像し、DSSでスタッキングした。さらにステライメージで画像処理。2016年3月12日21時30分から24時頃に撮影。うすずみ温泉駐車場にて。

春の定番、おおぐま(りょうけん)座の系外星雲その1(3月12日)

 おおぐま座にはアベック星雲が3組もあります。それは、M81とM82(No. 3)、M109とNGC3953(No. 6;輝星は北斗七星のフェクダ)、M108とM97(No. 4;ただしふくろう星雲M97は系外星雲ではない)です。そのほか背景に系外星雲がたくさんみえるM106(No. 5)もここに加えました(ただし今回は他星雲をトリミング)です。図中のボックスは拡大像。
 8cmED屈折直接焦点(F7)。ISO3200、露出1分にてキャノンEOS kiss x7i (Seo-SP)で10から20枚撮像し、DSSでスタッキングした。さらにステライメージで画像処理。2016年3月12日21時30分から24時頃に撮像。うすずみ温泉駐車場にて。

2016年3月9日水曜日

オリオン大星雲 キャノンEOS6Dのデビュー(3月4日)

表現力が高いと言われるフルサイズカメラEOS 6D(Seo-SP)での初撮影像です。RC6(15cm, f=1335mm, F9)による直接焦点でオリオン大星雲を撮影しました。ISO6400, 露出60秒での16枚の画像をコンポジット。画像処理はダークフレーム処理のみ、トリミングなし。F9の長焦点鏡筒のため画像の周辺に多少の減光はあるものの大きな収差は認められないようです。少しうす雲があって画面にムラがでています。今後はこの鏡筒との組合わせで6Dを使うつもりです。2016年3月4日20時20分頃。うすずみ温泉駐車場にて。

2016年3月5日土曜日

冬の星座(3月4日)


昨夜の画像を一枚撮りトリミングなしで掲載します。昨夜うすずみ温泉に行きましたがじきにうす雲が広がり開始2時間で撤収となりました。雲まじりのオリオン座は風情がありますが、南天低くには岐阜や名古屋の光の影響があります。ばら星雲のほかバーナードループなどの赤い星雲がうっすらみえています。撮影した20枚ほどの画像をDSSすればもう少しはっきりするでしょうか。広角撮影(18㎜)なのでシリウスからアルデバランまで冬の星座の中核が捉えられています。
キャノンEOS kiss 7i(IR換装)に広角ズームレンズ(18mm)。ISO3200, 露出60秒。2016年3月4日22時17分。
20枚の画像をDDS、強調しトリミングしたものを追加しました(下)。