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2022年12月24日土曜日

ケフェウス座IC1396星雲(星を消すとみえるもの)(12月24日)

 
ケフェウス座の大きな星雲IC1396は、多くの暗黒星雲が入り混じり、「象の鼻」など興味深い複雑な構造を見せています(左)。「StarNet++」で星を削除すると星雲の姿がよりわかりやすくなっているようです(右)。撮影条件:タカハシ FS60CB (D60mm, FL250mm), キャノン EOS6D ISO6400, 露出3分, QBPフィルター、スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド、ステライメージ9で10枚をスタックした画像(左)。「StarNet++」処理した画像(右)。2022年10月26日21時52分~22時27分。うすずみ温泉にて

2022年12月23日金曜日

星のないエンゼルフィッシュ星雲(12月23日)

 
12月13日に掲載したエンゼルフィッシュ星雲でも星を消す画像処理「StarNet++」を行ってみました。星雲の構造の詳細がわかります。撮影条件:タカハシ FS60CB (D60mm, FL250mm), キャノン EOS6D ISO6400, 露出3分, QBPフィルター、スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド、ステライメージ9で6枚をスタックした画像(左)。「StarNet++」処理した画像(右)。2022年10月27日0時45分~58分。うすずみ温泉にて

星を除いたアンドロメダ大星雲(M31, 12月23日)

 
星が邪魔で星雲が見ずらい。そこで、星を小さくしたり減光したり、星雲を強調する画像処理がいくつか知られています。その一つ「StarNet++」という星の除去ソフトでM31を処理してみました。左は通常の画像、右は処理画像です。見事に星が除去されることがわかります。星雲の渦に沿って分布する赤い星雲が見やすくなっています。撮影条件:タカハシFC100-DL (D100mm, FL580mm)/キャノンEOS6D ISO6400, 露出2分秒x22コマ/2022年10月26日20時40~21時46分/うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。この画像は10月28日付の本ブログでも公開しています。これを「StarNet++」処理した画像を右側に示します。



2022年12月18日日曜日

はくちょう座網状星雲(10月20日)

 
10月に撮影した網状星雲です。円弧状に広がるいくつかの星雲から成っており、明るい東側(右側)はNGC6992-5, 西側がNGC6960と命名されています。天の川の近くに位置していて微光星が多いため星雲の形がつかみにくい感があり、そこで今回はPhotoshopの「明るさの最小値」機能を利用して、不自然にならない程度に星を減光してみました。星雲がかなり引き立っています。撮影条件:タカハシ FS60CB (D60mm, FL250mm), キャノン EOS6D ISO6400, 露出2分, QBPフィルター、スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド、ステライメージ9で10枚をコンポジット。2022年10月20日20時32分~54分。うすずみ温泉にて

2022年12月13日火曜日

エンゼルフィッシュ星雲(10月27日)

オリオン座α星 ベテルギュースとγ星 ベラトリックスにはさまれた位置に6度の広がりをもつ大きな星雲があります。みかけがエンゼルフィッシュに似ているところからの命名です。右横の小さな散光星雲はヴァン・デン・バーグのカタログの「vdB38」、右下の輝星はベラトリックス。撮影条件:タカハシ FS60CB (D60mm, FL250mm), キャノン EOS6D ISO6400, 露出3分, QBPフィルター、スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド、ステライメージ9で6枚をスタック。2022年10月27日0時45分~58分。うすずみ温泉にて

北アメリカ星雲とペリカン星雲(10月26日)

 
 北アメリカ星雲(NGC7000)とペリカン星雲(IC5067~5070)は、はくちょう座の星雲ですが経度が高いため、一年のうちかなりの期間、見ることができます。アンドロメダ銀河が天頂付近みえる秋たけなわの頃の撮影です。少しトリミングして拡大していますが大きな星雲なので画質は良好のようです。撮影条件:タカハシFS60CB (D60mm, FL250mm), キャノンEOS6D ISO6400, 露出3分, QBPフィルター、スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド、ステライメージ9で10枚をスタック。2022年10月26日20時57分~21時25分。うすずみ温泉にて

2022年11月27日日曜日

ぎょしゃ座勾玉星雲(IC405))(10月27日)

冬の星座ぎょしゃ座の中央部にある大きな赤い勾玉星雲です。竜の頭のような形が特徴です。撮影条件:FC100-DL/EOS6D/PHD2 ガイド/ QBPフィルター/ ISO6400、露出3分✗4コマのスタッキング/2022年10月27日01時47~02時00分。うすずみ温泉にて。


2022年11月24日木曜日

皆既月食の比較明合成(11月8月)

 

固定カメラで3分間インターバル撮影した月食です。皆既に入って14分後(19時30分)から部分食終了(21時31分)まで3分間隔の画像を比較明合成しました。ISOと露出は皆既に合わせたので会期終了以降は感度オーバーになっています。左画像の「皆既部分」を拡大したのが右です。撮影条件:Canon 28-50mmズームレンズ(28㎜で使用)F4/キャノンEOS kiss x5 (IR換装なし) ISO800, 露出4秒。2022年11月8日19時30分~21時51分(3分間インターバル)。三脚固定撮影。自宅にて。

2022年11月20日日曜日

皆既月食の推移(11月8日)

 
 11月8日の皆既月食の開始から終了までを経時的に追跡。30cm 反射赤道儀(Orion VX12、F4)の直接焦点像をキャノンEOS6D (IR換装)で撮影。撮影時刻は画像内に示す。また各画像(通し番号1〜28)の 撮影時のISOと露出時間は以下の表に示す。



2022年11月15日火曜日

皆既中の月とすばる、ヒアデス星団(11月8日)

皆既中の月と並べておうし座のすばる星団、ヒアデス星団を撮影してみました。赤い月の色を残しながらできるだけ多くの星が見えるように画像を調整しました。撮影条件:Canon 28-50mmズームレンズ(28㎜で使用)F4/キャノンEOS kiss x5 (IR換装なし) ISO800, 露出4秒。2022年11月8日20時31分。三脚固定撮影。自宅にて。

 

2022年11月12日土曜日

皆既中の月とすばる星団(11月8日)

 

皆既月食中のすばるを撮影中に飛行機が飛び込んできました。皆既月食に彩(いろどり)を添えてくれた闖入者です。撮影条件:Tamuron 28-350mmズームレンズ(58㎜で使用)F4/キャノンEOS6D(IR換装) ISO1600, 露出5秒。2022年11月8日20時10分。スカイメモSでガイド。自宅にて。

皆既月食と天王星掩蔽(11月8日)

皆既月食中の惑星食は非常に珍しく、420年ぶりとか。全国的に晴天に恵まれ天文ショーを満喫できました。月の左に見えるのが天王星でこの5分後に月に隠されます。撮影条件:オライオンVX12 (D30cm, FL120cm, F4.5) 直焦点。キャノンEOS 6D/ISO800/露出0.5秒。2022年11月8日20時29分48秒、自宅にて。




 

2022年11月5日土曜日

こぎつね座アレイ状星雲M27とその周辺(10月26日)

 中央の水色っぽい◎がM27アレイ状星雲です。星雲そのものを拡大した画像は多いですが、その周辺の様子はあまり知られていないようです。M27星雲ははくちょう座と隣り合うこぎつね座にあり、天の川銀河の無数の星屑に埋もれています。その周辺には多数の暗黒星雲が走り複雑です。撮影条件:タカハシFS60CB (D60mm, FL250mm), キャノンEOS6D ISO6400, 露出2分, QBPフィルター、EQ3赤道儀ノータッチガイド、ステライメージ9で12枚をスタック。2022年10月26日時19時49分 - 20時10分。うすずみ温泉にて。

 

クエスチョンマーク星雲(低拡大 10月26日)

前項の画像では”点”が欠けていたのでクエスチョンマークを思い描くことは難しかったかもしれません。そこで低倍率画像を掲載しました。中央が明るいのもその想像を邪魔したかもしれません。じっとみているとマントヒヒの顔のようにもみえますね。
撮影条件:タカハシFS60CB (D60mm, FL250mm), キャノンEOS6D ISO6400, 露出3分, QBPフィルター、スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド、ステライメージ9で6枚をスタック。2022年10月26日22時57分~11時10分。うすずみ温泉にて
 

2022年11月2日水曜日

クエスチョンマーク星雲)(10月27日)

クエスチョンマークに似た形をした、ケフェウス座とカシオペア座にまたがる大きな星雲です。画像は「?」の上半分に相当します。中央部の明るい星雲はCed 214 (Sh2-171)、上部の淡いところはNGC7822と命名されている星雲です。
撮影条件:FC100-DL/EOS6D/PHD2 ガイド/ QBPフィルター/ ISO6400、露出3分✗5コマのスタッキング/QBPフィルター/2022年10月27日0時54~1時07分。うすずみ温泉にて。

2022年10月31日月曜日

M52とシャボン玉星雲(10月27日)

 
 シャボン玉星雲です。M52の反対側にはクワガタ星雲などの有力な散光星雲がありますが、今回はM52とのツーショットにしてみました。M52は大きな美しい散開星団でシャボン玉とは良いコントラストです。撮影条件:FC100-DL/EOS6D/PHD2 ガイド/ISO6400、露出3分✗5コマスタッキング/QBPフィルター/2022年10月27日0時19~0時31分。

2022年10月29日土曜日

らせん星雲(10月26日)

10月26日のらせん星雲です。ガイド不良だった10月1日の画像より品質が良くなりました。
撮影条件:FC100-DL/EOS6D ISO6400、露出2分✗10コマ/QBPフィルター/2022年10月26日22時41~22時58分。
 

NGC253銀河(10月26日)

 
先日も掲載しましたが、新たにPHD2で正確なガイドができ高精度な画像が得られましたので彩度掲載します。秋の南天を飾る系外銀河です。撮影条件:FC100-DL/EOS6D ISO6400、露出2分✗10コマ/QBPフィルター/2022年10月26日22時04~22時24分。

さんかく座銀河M33(10月26日)

  さんかく座のM33銀河を視野一杯に拡大しました。銀河を真上から見た位置にあり、銀河の腕の形や広がりがよくわかります。QBPフィルターでHα線が強調されているのでポツポツと点在する赤い散光星雲がみえています。撮影条件:タカハシFC100-DL (D100mm, FL580mm)/キャノンEOS6D ISO6400, 露出2分秒x22コマ QBPフィルター/2022年10月26日23時33分~10月27日0時6分/うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

2022年10月28日金曜日

アンドロメダ銀河(10月26日)

 
アンドロメダ銀河の撮り直し画像です。PHD2ガイド使用で撮影効率が良くなり、Hα線に強いQBPフィルターの使用で銀河内部の赤い散光星雲が見やすくなりました。もっと細部構造に迫りたい対象です。
撮影条件:タカハシFC100-DL (D100mm, FL580mm)/キャノンEOS6D ISO6400, 露出2分秒x22コマ/2022年10月26日20時40~21時46分/うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

2022年10月23日日曜日

らせん星雲(NGC7293)(10月20日)

 みずがめ座の惑星状星雲、らせん星雲です。距離は700光年。赤い円に囲まれた中心部は神秘的なブルー色でとても美しい星雲です。FC100-DL (10cm屈折、FL580mm)/ EOS6D, ISO 6400, 露出2分✗7コマ。うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

2022年10月9日日曜日

NGC253銀河とNGC288球状星団(10月2日)

  秋の南天の銀河(NGC253)と球状星団(NGC288)です。NGC253はM31、M33についでみかけの大きい銀河です。球状星団のNGC288が同じ視野に写り込んでいましたのでトリミングしてみました。異質の星雲が近接して並ぶ光景は素晴らしいです。

撮影条件:FC100-DL/EOS6D ISO6400、露出30秒x31コマ、2022年10月2日00時42~01時02分。

アンドロメダ銀河(M31)(10月1日)

   珍しく3日間の晴れが続き、4か月ぶりのうすずみ温泉遠征です。アンドロメダ銀河に望遠鏡を向けました。PHD2ガイドが不調で、ISO12800、30秒露出x34コマ撮影です。
撮影条件:タカハシFC100-DL (D100mm, FL580mm)/キャノンEOS6D ISO12800, 露出30秒x34コマ/2022年10月1日23時28~48分/うすずみ温泉四季菜館駐車場にて。

 残暑が残り、山の中でも30度近くの熱気がとれません。おかげで次の日からひどい虫刺されのかゆみに悩まされることになってしまいました。
 遠征ではいつもバッテリー電源の確保に苦労するのですが、新しく購入したハイブリッド車の電池をできる限り活用することとし、これをテストする目的もありました。シガーケースを4連とし、赤道儀2台、パソコン2台の電源としました。結果、夜7時から朝方2時過ぎまで全く問題なく使用できました。もちろんエンジンはonのままの使用ですが、たまにエンジンが動く程度で騒音も少なくて快適でした。所有する4台のバッテリーはカメラ電源として余裕で、今後は露防止にも活用できそうです。
 

2022年9月14日水曜日

木星(9月13日)

13日夜は急に快晴となっただけでなく良いシーイングにも恵まれました。理由の一つは木星の南中高度が高くなり、気流の影響を受けにくくなったこと、さらに当方の個人的な理由として南南東方向の山塊(角度40度)に木星が隠されることがなくなり、長時間観測ができるようになったことです。今後6-7年、良い条件で木星観測できそうです。撮影条件:Orion VX12 反射望遠鏡の5x拡大焦点、ZWO社 ABI 290MCカメラを使用し、3000コマ/120秒で撮影。画像左上に木星裏側から出現したエウロパが見えています。2022年9月13日01時40分、自宅にて。

2022年9月3日土曜日

2021年度のまとめ その1(木星と土星)

 今年ももう9月になってしまいましたが、昨年度2021年度のまとめその1(木星と土星) を遅まきながら掲載させていただきます。惑星では土星と木星しか撮影しませんでした。

どちらも南中高度が低く、シーイングの良い日が少なかったのが特徴です。なんとか2~3回分の画像を掲載いたします。下段はエウロパの木星面経過と投影です。大赤斑があればよかったのですが残念でした。年間を通していつもの方法で撮影しています。撮影時刻は画像内に記載しました。


2022年8月30日火曜日

土星と木星(8月28-29日)

 
 土星、木星が見ごろになってきました。特に木星はうお座の境界あたりにあって南中高度が55度を超えるようになり、好シーイングが増えました。土星の南中高度はまだ40度に満たず、条件はよくありません。画像は、8月28日~29日に撮影した木星と土星です。撮影時刻は画面内に記載してあります。Orion VX12 反射望遠鏡の5x拡大焦点、CMOSカメラはZWO社のABI 290MCを使用し、3000コマ/120秒で撮影しています。画像左側の木星表面にはイオの影が落ちています。右側の木星では大赤斑が見えています。

2022年8月20日土曜日

8月19日払暁の土星、木星、月(8月19日)

 
 8月18日の夕方から19日の朝まで多少の雲はあるものの、本当に久しぶりの晴れ間でした。月火水木金土のうち水を除く5個と海王星の計6個の月惑星が一晩で見れるということで、撮影に没頭しました。撮影したのは、土星、木星、月(上弦)、火星です。土星は筒内気流が安定する前だったのでカッシーニの空隙すら定まらずでしたが、木星と月はまずまずでした。木星は右下に大赤斑、月は南部の大クレータークラビウスの拡大です。

撮影条件 オライオンVX12反射望遠鏡(D30cm, FL120cm), ケンコーEQ6-Pro赤道儀、ZWO ASI CMOS カメラ290MCと178MM、土星:290MCカメラで3000コマ/120 secの動画、2022年8月19日00時37分、木星:290MCカメラで3000コマ/120sec の動画、04時13分、月:178MMカメラで500コマ/26sec の動画、03時37分。動画をスタック、ウエブレット処理、画像調整を行った。

2022年8月8日月曜日

オロンチウスとティコ(6月8日)


 オロンチウス(中央)はいくつかのクレーターが重なった多層構造をしています。月面でも最もクレーターの密度が高い領域です。気流がよく、拡大率を上げて撮影しました。各クレータ底にはミミズの這ったような細長い谷がたくさん見えています。

撮影条件:Orion VX12 反射(D300mm, FL1200mm, F4)赤道儀、ZWO178MMカメラ、動画撮影 500コマ/3秒、ZWO ASI 178MMカメラ。 2022年6月8日19時28分に動画撮影(500コマ/30秒)。

2022年7月30日土曜日

アリストテレス、エウドクシスと氷の海(4月8日)

 
北縁にはなだらかなクレーター列、その南側に氷の海を隔てて、クレーター底に深い影を落とすアリストテレスとエウドクシスが続きます。
 美しい地平線とその神秘な広がりを感じさせてくれます。
撮影条件:ZWO ASI 178MMカメラ。 2022年4月8日18時36分に動画を撮影(1000コマ/30秒)。

2022年7月25日月曜日

M16, M17とバンビの横顔(7月1日)

南天の天の川に埋もれるM16(わし星雲)とM17(オメガ星雲) です。M17のすぐ南には「バンビの横顔」と呼ばれるスターダストがあります。

撮影条件:サムヤン 85mm F1.4(F4.0で使用)/キャノンEOS kiss x 5i (non-IR)、フィルターなし、ISO3200, 露出2分 ✗ 10 2022年7月1日01時14~34分。うすずみ温泉にて。
 

2022年7月6日水曜日

三裂星雲(M20)と猫の手星雲(M8)(6月30日)


 三裂星雲(M20)の青いベールが構図全体を引き立て、干潟星雲(M8)+ 猫の手星雲と良いコントラストを成しています。撮影:FS60CB (D60mm, FL250mm), EOS6D ISO12800, 露出40秒, ステライメージ9で10枚をスタック。2022年7月1日00時06分~14分。根尾うすずみ温泉

2022年7月5日火曜日

根尾谷の天の川(モザイク合成)(6月30日-7月1日)

 
根尾谷の天の川を4フレームモザイクで表現しました。南の地平あたりの雲が少し残念でしたが、夏の天の川全域をカバーできました。星景写真もいいものですね。もっと背景を選んで旅行しがてら、天の川を撮りまくるのも、いいかもしれません。
撮影:サムヤン24mm, F1.4 (F4.0で使用)/キャノンEOS6D (HKIR) ボデー、ISO6400, 露出15秒、固定撮影。4枚をImage Composite Editorでモザイク化。Photoshop CCで画像調整。2022年6月30日23時22分~7月1日00時15分。

2022年7月2日土曜日

パンスターズ彗星 (2017 K2)(7月1日)


 予想では8.3等級に増光しているはずのパンスターズ彗星(2017 K2)です。一晩中南天に見えていて撮影も容易です。しっかりと尾があり、今後も明るくなるようなので次も狙ってみたい彗星です。

FS60CB (D60mm, FL250mm), EOS6D ISO12800, 露出120秒, 3枚のスタック。2022年7月1日00時20分~。根尾うすずみ温泉

2022年7月1日金曜日

根尾谷の天の川(6月30日)

 
久しぶりに根尾にプチ遠征しました。日中は最高気温が37度に達する猛暑で、根尾の山の中でも暑苦しい夜でした。夕方東の山の上に姿を見せた天の川は夜半近くには天頂近くまで昇ってきていました。本当に久しぶりに見た雲一つない天の川です。夏の大三角、ベガ、デネブ、アルタイルを視野内中央に置いて撮影した美しい天の川です。後日、モザイクも掲載したいと思っています。

撮影:サムヤン24mm, F1.4 (F4.0で使用)/キャノンEOS6D(HKIR)ボデー、ISO6400, 露出15秒、固定撮影。5枚をDSS処理。Photoshop CCで画像処理。2022年6月30日23時31分~33分。

2022年6月19日日曜日

ペルセウス座 NGC1491 (Sh2-206) (2021年11月5日)

 

 昨年11月に撮影したものですが、久しぶりの星野画像です。中央の濃い赤がNGC1491星雲 (Sh-206)で、その右上の方に淡く、数字の「3」を逆さにしたような形に広がる赤い星雲がSh-205です。NGC1491の左方向(画面左側)には散開星団NGC1528があり、豪華です。
撮影条件:タカハシFS60CB (D60mm, FL250mm), QBPフィルター, スカイウオッチャーEQ3赤道儀, キャノンEOS6D (Seo-SP4) ISO12800, 露出2分 x 10 DSS スタッキング (DeepSkyStacker)。2021年11月5日22時36分~ 20x。うすずみ温泉駐車場にて。

2022年5月27日金曜日

夏野菜、その後(5月26日)

4月17日の植え付け以来40日が経過し、野菜畑は大きく変わりました。まず、トウモロコシの旺盛なこと。おしべの穂が見え始めました。その横に沿って一列に枝豆の種をまいたところ40本ほどの苗が生育しました。その間を埋めてサツマイモの苗が着実に自歩を固めています。秋の収穫が楽しみです。

トウモロコシの雄花の穂が見え始めました。順調に生育しています。







ナスは少しづつ成長しています。花が1,2、付き始めいよいよ急成長の時期を迎えています。奥はトマトで、コンセプトは1本作りです。実が付き始めています。








カボチャは第1、第2の実が受精しました。これからも受精が続きます。
キュウリとトマトが成長を競います。キュウリはすでに3本収穫しました。トマトに先行。

畑のスタート時の野菜の位置は、連作を避けるため場所を移動しました。移動が功を奏して各々順調に成長中です。乞うご期待。




2022年5月22日日曜日

ポシドニウス(4月8日)

引き続き天候がいまひとつでなかなか遠征に出れないことから月面を撮影することが多くなっています。画像は、晴れの海の東岸に位置するポシドニウスです。内部に谷や峡谷など複雑な構造を呈していて、常に撮影対象とされるクレーターです。春の上弦前後は月の高度が高くて撮影の好機なのですが、5月は天候もシーイングも悪く、期待外れでした。しかし4月の天気はまずまずで、その時撮影した1枚です。撮影:Orion VX12 反射(D300mm, FL1200mm, F4)赤道儀、ZWO178MMカメラ、動画撮影 500コマ/3秒、2022年4月8日20時29分。自宅にて。

2022年5月7日土曜日

月面南部(4月12日)

 先日の連休では久しぶりに遠征可能な晴天がありましたが、折あしく孫行事と重なってしまい断念しました。最近は月面撮影が中心になっています。4月の上弦の頃は好天が続きましたのでその中の1枚です。南端のニュートンからモレトス、クラビウス、マギヌス、ティコまでの4枚をモザイク画像に収めました。【撮影】Orion VX12 (D30cm, FL120cm, F4), ZWO ASI 174MM, 2022年4月12日21時42分-22時04分。500コマ/動画をAutostakker't3, RegiStax6, Photoshop CCなどで画像処理。Image Composite Editorでモザイク化 自宅にて

2022年4月17日日曜日

野菜畑スタート

  今年も夏野菜の植え付けシーズンになりました。例年通り、サツマイモ(鳴門金時)20本を4列に、トウモロコシ12本、トマト3本、キュウリ3本、ナス3本、しし唐3本、小玉カボチャ2本、小玉スイカ1本を併せて2列に植えます。13日に苗を移植しましたが、サツマイモは苗を入手しだいになります。
 昨年はとくにサツマイモが豊作でした。顔くらいある巨大なサツマイモ5,6個も含めて60個くらいの収穫でした。味もまずまずで、蒸かして、焼いて堪能しました。
手前はカボチャ、その後ろはしし唐とトマト、キュウリとトウモロコシ。右側にサツマイモを植える予定です。


2022年4月5日火曜日

月の色彩(月齢17.8)(1月20日)(星ナビ5月号に入選)

 
【作者のコメント】色彩強調画像の差分解析です。左は原画像に「自然な彩度強調」を施したもの、右は彩度強調画像から原画像を差し引いた差分画像です。
【星ナビのコメント】灰色で色のない世界に見える月でも、色彩を抽出できるという手法です。青いところはチタンを多く含むというように、海の溶岩の色の差は、月面の鉱物や岩石の化学組成の違い、溶岩噴出年代など、月面の地質を解明する手がかりになります。

【撮影機材、方法】英オライオンVX12 (D300mm, FL1200mm F4) + テレビュー パラコアタイプ2 + テレビュー パワーメイト 5 x (合成6000mm, F20), ZWO ASI183MC, ケンコーEQ6Pro赤道儀。【撮影時刻】2022年 1月20日23時13分~44分、40秒間50コマ 26フレームモザイク、AutoStakkert!3/RegiStax6/Photoshop CC/ステライメージ9/Image Composite Editor キャノンPIXUS PRO-10S 自宅にて

2022年3月21日月曜日

アポロ11号乗員の名前が付けられたクレーター(3月10日)

 今から53年前の1969年、アメリカの宇宙船アポロ11号から発射された月面着陸船がはじめて静かの海に着陸しました(黄色+)。船長のアームストロングとオルドリン飛行士は月面に降り立った初めての人類となりました。コリンズ飛行士はアポロ11号母船で月面を周回してこれをサポートしました。当時私は大学生で、息を飲んでテレビ中継に見入った記憶があります。

この偉業を記念し、3人の名前は着陸地点の近くのクレーターに冠されています。今回、好シーイングに恵まれこれらのクレーターを撮影できました。下方の矢印の先です。

【撮影】Orion VX12 (D30cm, FL120cm, F4), ZWO ASI183MM, 2022年3月10日20時04分。自宅にて。


2022年2月23日水曜日

同一夜の、月、土星と木星(2021年6月30日)

 突然古い画像で恐縮ですが、昨年(2021年)6月30日払暁、南天に並んだ土星、木星、月を同一光学系で撮影し同じ拡大率の組写真にしてみました。この夜はシーイングが良好で3天体とも素晴らしい写りでした。木星と土星の輪は直径250kmの大クレーター、クラビウスの半分、大きめのクレーター、テオフィリスの直径(100km))とほぼ同じです。月と惑星までの距離の違いに気付かされます。

【撮影】木星と土星:Orion VX12 (D30cm, FL120cm, F4), ZWO ASI290MC, 木星:2021年6月30日2時45分、土星:同2時11分、Orion VX12 (D300mm, FL1200mm) ZWO ASI290MCカメラ、プレビュー パワーメイト 5x 3000コマ/170秒。:ZWO ASI183MM, クラビウス, 2021年6月30日3時2分, テオフィリス火口列, 同4時0分。いずれも自宅にて。



 

2022年2月3日木曜日

カシオペア座の銀河に埋もれる星雲群(2021年11月5日)

 
カシオペア座のWを挟んでハート星雲、胎児星雲とは反対側にあるバブル星雲(NGC7635)、クワガタ星雲 (sh2-157)を含む星雲群です。クワガタの角は北 (上) を向いていて、その先の左側にバブル星雲とM42星団、真っすぐの位置にNGC7635 (愛称は北の干潟星雲)、右側にsh2-154、その上にsh2-155(愛称は洞窟星雲)です。250㎜での弱拡大撮影なので背景に流れるカシオペア座の天の川を感じることができます。 
撮影条件:タカハシFS60CB (D60mm, FL250mm), QBPフィルター, スカイウオッチャーEQ3赤道儀, キャノンEOS6D (Seo-SP4) ISO12800, 露出2分 x 10 DSS スタッキング (DeepSkyStacker)。2021年11月5日21時30分~21時49分。うすずみ温泉駐車場にて。

2022年2月1日火曜日

ハート星雲、胎児星雲(2021年11月05日)

 
昨年秋に撮影したハート星雲 (IC1805)、胎児(ソウル)星雲 (IC1848)の未処理画像をDSS Autosaveから処理スタートしてみました。その方が画像の粗れを抑えられるという印象があるからです。最後に少しトリミングして拡大しましたがまずまずの出来栄えのようです。

撮影条件:タカハシFS60CB (D60mm, FL250mm), QBPフィルター, スカイウオッチャーEQ3赤道儀, キャノンEOS6D (Seo-SP4) ISO12800, 露出2分 x 10 DSS スタッキング (DeepSkyStacker)。2021年11月5日20時57分~21時14分。うすずみ温泉駐車場にて。

2022年1月25日火曜日

上弦ごろの月面カラー(1月10日)

 

前項の画像"d"です。月面カラー画像の一例として拡大したものを掲載します。


月は何色?月面のカラー撮影に挑む(1月10日)

 一般的に月面は「モノクロームの世界」だと言われます。これを裏付けるように現在の月面撮影では高い解像度を狙ってシーイングの影響が大きい可視光を遮り遠赤外線で撮影されており、カラー情報はあまり重要視されていないようです。もし月面に色があっても、かすかで意味のない取るに足らない情報だと考えられているからかもしれません。
 しかし昨今、カラーのCMOSカメラを使う機会が増え、「月の色」を感じる機会に遭遇するようになりました。そこで、月は何色なのか?探ってみることにしました。
 画像処理ソフトについている「彩度を高める」処理を行い、画像から画像を引き算することで色彩だけを取り出す方法を試みてみました。
 【画像の説明】a)英オライオンニュートン式反射望遠鏡 (D30cm, FL120cm)/ZWO ASI 183MC(カラー)CMOSカメラで動画撮影後、Autostakker't3でスタッキング、RegiStax6でウエブレット処理、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理、b) "画像a"の自然彩度を100%アップしたもの、c)"画像a" の自然彩度100%を2回アップしたもの、d) "画像b"から"画像a" を差し引いた画像を増強処理したもの、e) "画像c"から"画像a"を差し引いた画像を増強処理したもの。
【結果】1) 海は赤~赤紫色系、山岳領域は青~緑色系、2) 静かの海全体と晴れの海の辺縁部は濃い青、3)ラングレヌス周辺に赤紫色、などの彩色が認められました。
 しかし、撮影条件、画像処理によっては異なる配色になる可能性があるので、再現性を高めたうえで結論を導きたいと思っています。



2022年1月9日日曜日

ばら星雲(11月6日)

いっかくじゅう座のばら星雲です。オリオン座のベテルギュースとこいぬ座のプロキオンのちょうど中間にあり、50mmの普通レンズによる撮影でもその赤い姿を確かめることができます。主に水素ガスから形成されており、星雲内で生まれた星々から成る散開星団NGC 2244が中心部で明るく輝いています。馬頭星雲やオリオン大星雲と共に冬の撮影には欠かせない存在です。この画像は、FS60CBで小さめに撮影し中心部を拡大したものです。
撮影条件:タカハシFS60CB (D60mm, FL250mm), QBPフィルター, スカイウオッチャーEQ3赤道儀, キャノンEOS6D (Seo-SP4) ISO12800, 露出2分 x 9 DSS (DeepSkyStacker)。2021年11月6日0時36~53分。うすずみ温泉駐車場にて。

2022年1月8日土曜日

ハート星雲(11月5日)

ハート星雲(IC1805)は胎児星雲(IC1848)と対になっているカシオペア座の大型散光星雲です。その中でも、画像右上にあるひときわ明るい魚の頭みたいな星雲がNGC896、やや淡いが、NGC896と暗黒星雲を隔てた魚の胴体のような星雲がIC1795です。この二つの星雲を含む画像中のBox"1"を下に拡大しました。ハート星雲の中心部は暗黒星雲が複雑に入り組んでいます。見やすくするために画像中のBox"2”を以下に拡大しました。
撮影条件:タカハシFC100-DL (D100mm, FL580mm), QBPフィルター, セレストロン AdVX赤道儀, キャノンEOS6D (HKIR) ISO12800, 露出2分 x 5。2021年11月5日23時23~42分。うすずみ温泉駐車場にて。

NGC896とIC1795を含む領域(Box”1”) の拡大。
ハート星雲の中心部を含む領域(Box"2")の拡大。