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2015年11月30日月曜日

月齢18.0 (11月30日)

満月と下弦の中間の月。比較的シーイングが落ち着いていたので拡大撮影も試みました。今回の拡大撮影は、動画をRegistaxでスタックする方法ではなく、動画をみながら画像が安定した瞬間を画像として取り込み、シャープ、コントラストなどの処理を施したものです。一般にデジタルカメラは画素が大きく、PCで取り込んだCCDカメラ画像よりはるかに精度が高いと考えられるからです。
撮影条件:望遠鏡はOrion VX12 (30 cm)で、月全体の撮影はキャノンEOS kiss x 5を用いて直接焦点撮影。番号1~4の拡大画像は、カメラのズーム拡大機能を使い、5倍から7倍拡大して撮影した。 
 
 
 
 

カタリナ彗星(C/2013 US10)(11月30日)

カタリナ彗星(C/2013US10)はカタリナ・スカイ・サーベイが2013年10月31日に撮影した画像から発見された彗星で、11月15日に近日点を通過後、暁の東空でみえるようになった。12月上旬から1月上旬に4~5等級に明るくなることが期待されている。本日(11月30日)初めて撮影できたので掲載する。Orion VX12反射(30cm, f=1200mm)にキャノンEOS kiss x 5ボディー直接焦点。ISO3200, 露出13秒。11月30日5時43分から連続撮影した15枚のうち10枚をコンポジットしトリミングした。コマ状で、画面右上方にかすかな尾を引いている。

2015年11月28日土曜日

月齢12.8(11月24日)

久しぶりの月。満月の2日前、いわゆる十三夜です。このころになると輝きは増し、多くのクレーターから光の筋が伸長しています。Orion VX12 (30cm) の直焦点(f=1200 mm)。キャノンEOS kiss x 5で2015年11月24日20時27分。岐阜市内の自宅にて。

2015年11月16日月曜日

自宅で撮った冬の赤い星雲(11月15日)

深夜になるとオリオン座が南中するようになり、冬が間近に感じられます。昨日(11月15日)快晴に恵まれ、勇んでうすずみ温泉に出かけました。しかし着いてみると分厚い雲に覆われしぐれて雨まで降っていました。あきらめて家に帰ると透明度の高い快晴の空が広がっていました。自宅でできることをしようと思い、M-genによるガイディングのチェックをすることにしました。
 冬を代表するばら星雲とオリオン大星雲を対象とし、M-genでEQ3赤道義を5分または10分間ガイドし、8cmED屈折の直接焦点でキャノンEOS kiss 7i(IR換装)で撮影しました。ISOは感度を落として200又は400。うすずみ温泉ではISO3200か6400での撮影が多いのですが、自宅の空では30秒で真っ白になります。ISOの低い分露出を長くすると粒子荒れのない良質な画像が得られます。
下のバラ星雲もオリオン大星雲も自宅で撮影したとは思えない出来栄えです。ステライメージ6などで画像処理。いずれもトリミングなしの原寸大です。

 一角獣座のバラ星雲

オリオン大星雲

2015年11月14日土曜日

深まる秋のディープスカイ(11月3日)

11月3日のうすずみ温泉で撮影した画像を掲載します。星雲の大きさで560㎜の8cm屈折望遠鏡と250㎜望遠レンズを使い分けた。いずれもカメラはIR換装したキャノンEOSkiss7iを用いISO6400、露出1分30秒~3分で撮影。4枚の画像をコンポジット。

 散光星雲IC1396
はくちょう座とカシオペア座の間のケフェウス座に位置し北アメリカ星雲並みに大きい銀河系内星雲。 250㎜望遠レンズ(F5.6)

 散開星団NGC6910と散光星雲IC1318
はくちょう座γ星サドル(中心の白く光る星)の周辺に散在する散開星団NGC6910と散光星雲IC1318。NGC8910はサドル星の右上に見えるこじんまりと星が集まった星団である。IC1318は画面に広がる赤い星雲で一つの星雲が手前の暗黒星雲に遮えぎられ分かれて見えるとのこと。250㎜望遠レンズ(F5.6)

 北アメリカ星雲(NGC7000)とペリカン星雲(NGC5067)
ペリカン星雲はどこかわかりますか? 250㎜望遠レンズ。

アンドロメダ銀河(M31) 
230万光年の距離にある我々の銀河系に最も近いお隣の小宇宙銀河。将来は銀河系と衝突し渦巻きのない一つの銀河になってしまうとかいう話です。もちろんはるか何十億年も先のことですが。8㎝ED屈折。

さんかく座渦巻き星雲M33
   アンドロメダ銀河と同じくらいの距離にあり、我々の天の川銀河と3つでグループを作っている。アンドロメダ銀河の他に肉眼で見える唯一の渦巻き銀河である。8㎝ED屈折。

                       
すばる(プレアデス)星団
「星は昴(すばる)」と清少納言が枕草子にも書いた肉眼で楽しめる有名な星団。まだ生まれて450万年しか経っておらず、星団全体がメローペ星雲と呼ばれる青い淡い星雲に包まれている。
250㎜望遠レンズ。


2015年11月11日水曜日

パソコン不要のオートガイダーM-genのテスト(11月10日)

自宅から車で1時間程度のうすずみ(淡墨)温泉でスカイウオッチャーEQ3小型赤道義に載せた焦点距離500600㎜程度の鏡筒を使い、ノータッチガイドでISO3200ISO6400、90秒~3分程度露出で直接焦点撮影するとまずまずの星像を撮ることができます。短時間で多くの対象を撮影できるメリットがありますが、高精度化にはオートガイダーが必要です。M-genの追尾機能をテストしました。
対象はすばる星団、望遠鏡はCapri 8 cm ED屈折(f=560mm, F7)、キャノンEOS kiss x5 (IR換装なし)で直接焦点。空の明るい自宅の庭にEQ3赤道義をセットしたのでISO200で10~20分露出。結果:上段は撮影後無処理のノントリミング画像、下段は黄色ボックスの拡大像。ガイドなしの場合10分露出で星が流れていますが、M-gen ガイドでの1020分露出はほぼ点像でした。驚いたのはガイドなし10分間の撮像3枚のうち1枚はほぼ点像だったことです。EQ3の追尾精度の高さに感心しました(撮像は示さず)。

2015年11月7日土曜日

アンドロメダ銀河再び(11月13日)

今シーズンはじめてのアンドロメダ銀河の画像を10月30日に掲載していますが、より高い解像度をめざして透明度の高い11月13日に同じ条件で挑戦しました。多少は改善されているでしょうか?
EQ3赤道義に8cmED屈折(f = 560mm)直接焦点。キャノンEOSkiss7i (赤外換装)でISO6400、露出90秒。2015年11月13日19時30分からの6枚をコンポジット、ステライメージ6で画像処理。うすずみ温泉四季菜館駐車場で。

2015年11月1日日曜日

NEOキャンピングパーク星空観察会(10月31日)

  いつもの撮影場所である本巣市根尾のうすずみ温泉駐車場では熱心なアマチュア天体写真家である関谷さんが年に3回程一般を対象に星空観察会を開いており私も参加の予定でした。しかし7月が台風で、10月は参加者が少ないなどでまだ一度も開催がありませんでした。しかし今回、根尾キャンピングパークでの観察会に初めて参加することができました。こんな山の中にこの時期70組200人もの家族連れがキャンプしているという事に驚きました。ここは8月は連日、秋でも土日は満員とのこと。当然のことながら大変活発な星空観察会となりました。

 秋の深まる根尾。 紅葉は最高潮。

たくさんの車とテントの列。名古屋はじめ東海地方の都会からの参加者が多いそうです。

 観察会に先立って関谷さんの星空トークが開かれ、子供も含め70人程が集まりました。
このあと星空観察会に移りました。しぐれ模様で時に雲に覆わることもありましたが、多くの参加者に天の川やアンドロメダ銀河を自分の目で楽しんでもらうことができました。観察中は写真を撮り忘れてしまいましたが、望遠鏡の前には子供たちを含め多くの人々の長蛇の列が続きました。