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2019年2月23日土曜日

自宅で赤い星雲を撮る(2月21日)

 私の住んでいる岐阜市北部は全体に夜空が明るいうえに市街地の南側方向は光の影響が顕著です。これまでにもIR換装カメラを使って星雲の撮影を試みたことがありますがオリオン大星雲以外のバラ星雲や馬頭星雲には全く歯が立ちませんでした。今回は、QBPフィルターを望遠鏡ショップシュミットから購入し、上記3つの赤い星雲の撮影にチャレンジしてみました。QBPフィルターは、天体の発する主要4輝線(Hα,Hβ,OIII,SII)付近の波長域を中心に透過させ、それ以外の波長域をカットすることで、光害地でも星雲を浮かび上がらせるとのことで、期待がもてます。
 通常自宅ではF4の望遠鏡にISO1600、露出60秒では完全にオーバーで30秒くらいが限界です。今回、フィルター付きF6の望遠鏡でBGを調べたところ、ISO1600の0180秒以上でオーバー、120秒くらいが適正と考えられました。そこでISO3200、露出60秒と決めて撮影することにしました。
 その結果、オリオン大星雲はフィルターなしでもそれなりによく写りますが、+フィルターにすると中心部はシロトビしますが淡い部分の広がりが大きく見えます(上)。バラ星雲(中)と馬頭星雲(下)は画像処理を施すことによりその姿を現してきました。以上、非常に有効なフィルターであることを実感できました。露出時間を3,4倍長くできるので暗い空の淡い星雲にも効果を発揮しそうです。
 FC100DL(10cm, 590mm)/EOS6D (HKIR), ISO3200, 露出60sec. x10 DSSコンポジット。2019年2月21日20時50分~21時00分。
 撮影条件は上に同じ。2019年21時47分~22時10分。✗30 DSSコンポジット。
撮影条件は上に同じ。21時16分~35分。✗29 DSS コンポジット。

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