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2020年6月5日金曜日

湿りの海(3月6日)(天文ガイド7月号に入選)


「湿りの海」は月面で最も人気のある撮影対象です。天文ガイドのコメントにもあるように、谷や峡谷、リンクルリッジなど海としての多彩な構造をもつほか、ガッサンディという特徴的なクレーターがアクセントになっています。写しがいのある、見栄えのする対象です。6枚の画像をモザイクしてより高い解像度を狙っています。
【撮影条件と画像処理】:英国オライオン社VX300-S(D300mm、FL1200㎜)反射赤道儀(ケンコーEQ6 Pro)、テレビューパラコア2、パワーメイト5x (合成F20)、ZWO ASI183MM CMOSカメラ、バーダープラネタリウムIR685パスフィルター。Autostakkert!3ほかで画像処理。2020年3月6日22時47分~23時02分に撮影した90秒間の画像(各1000フレーム)6枚をモザイク。キャノンPIXUS PRO-10Sでプリント。
【天文ガイドコメント】:湿りの海は月面西部にある比較的小さな溶岩平原です。周囲の壁が低く、海を囲むような円弧状に、リッジや谷や割れ目がいくつも見えます。谷はこの海の周辺にもたくさんあり、このシャープな作品では谷筋がいくつも判別できます。湿りの海の北縁には月面写真ファンにも人気の高いクレーター、ガッサンディがあります。噴き出した溶岩で埋まっている、このクレーターの内側にも谷が直線的にいくつも走っていることがわかります。





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