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2017年6月26日月曜日

天の川の赤い星雲(5月27日、しらびそ高原)

 光害の影響を受けにくく気流が安定する夜半過ぎに南中するため、5月、6月は夏の天の川の撮影には最適です。特に南アルプスのしらびそ高原は南天に光害を発生する大都市がないため地平まで暗く絶好です。今回は天の川の散光星雲を中心に撮影し、ニュース性のあるジョンソン、パンスターズ彗星はすでに掲載済み(5月28日付)です。出目金星雲(NGC6334)、彼岸花星雲(NGC6537)はさそり座のシッポあたりの低空ですが、今回は特に透明度が高くシャープな画像が期待されました。
 撮影条件:スカイウオッチャーEQ3赤道儀に8㎝ED屈折(f=560 mm)を懸架し、EOS kiss x7i (IR換装済, ISO3200, 露出2分又は3分)で直接焦点撮影。

出目金星雲(NGC6334)
5月28日午前0時15分から撮影した8枚をコンポジットし、背景の調節とコントラスト強調程度の画像処理。周辺部のゴーストやコマ収差を外し中央部60%をトリミング。

彼岸花星雲(NGC6537)
5月27日23時51分から撮影した8枚をコンポジットしステライメージ6で処理。出目金星雲にあわせて同様にトリミング。

干潟星雲(M8)
5月27日22時55分より撮影。いて座の干潟星雲は天の川の赤い散光星雲の代表格。肉眼でも見えてカメラ写りも上々。暗い空に恵まれたので細部の撮影を狙ったがオートガイドが不調でした。

 三裂星雲(M20)
5月27日23時36分から撮影した4枚の画像をコンポジット。いて座の三裂星雲は赤と青の星雲のコントラストが美しく人気の高い散光星雲です。



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